https://mobile.twitter.com/SystemsVirology/status/1488665415903772672
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
#拡散希望 新型コロナ研究コンソーシアムG2P-Japan日本国旗の論文第5弾を、Nature
@Nature
に発表しました。
本研究では、新型コロナウイルス #オミクロン株 の病原性が、 #デルタ株 や従来株よりも低いことを、実験動物を用いて実証しました。1/
https://www.nature.com/articles/s41586-022-04462-1
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
2月2日
デルタ株感染ハムスターでは、体重減少や呼吸機能の顕著な異常、肺の傷害が見られます。その一方で、オミクロン株感染ハムスターでは、これらの変化がほとんど見られず、また、肺の傷害も、デルタ株や従来株に感染したハムスターに比べて軽微でした。2/
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
#デルタ株 の場合、病原性と細胞融合力が高く、スパイクタンパク質が効率よく2つのサブユニットに分割されます(G2P-Japan論文第3弾
@Nature
)。つまり、ウイルスの ①病原性、②細胞融合力、③スパイクタンパク質の分割効率 には、正の相関があることが示唆されます。 3/
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
一方、#オミクロン株 の場合、①病原性、②細胞融合力、③スパイクタンパク質の分割効率、のすべてのパラメーターが、デルタ株のみならず、従来株の新型コロナよりも顕著に低いことを実証しました。4/
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
ただし、オミクロン株のヒト集団での増殖速度は、デルタ株の2~5倍高いことも示しています。仮に弱毒化していたとしても、有症化・重症化のリスクはゼロではありません。加速的な流行拡大によって、また第5波のような医療逼迫が起きてしまう恐れもあり、引き続き感染対策を続けることが肝要です。5/5
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
ちなみに論文では、「なぜオミクロンは弱毒なのか?」「なぜオミクロンは流行しやすいのか?」の可能性についても考察しています。そのヒントは、上記の「②細胞融合力」にあると考えています。5/5+1
“ステルスオミクロン”への置き換わりに警戒 感染力が2倍との指摘も【news23】
従来のオミクロン株より「感染力が2倍」との分析も・・・。一部の科学者からステルスオミクロンとも呼ばれるオミクロン株の亜種「BA.2」が今後、増えていく可能性が指摘されています。
さらなる医療のひっ迫を招きかねないのが・・・
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「現状“ステルスオミクロン”“オミクロン亜種”とか呼ばれている」
ヨーロッパでは一部の科学者から“ステルスオミクロン”とも呼ばれている新たな変異型です。いま日本で感染を拡大させているのは、オミクロン株BA.1ですが、さらに変異したのがオミクロン株の亜種BA.2です。新型コロナウイルスの遺伝子配列を分析している佐藤准教授が指摘するのが・・・
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「国によってばらつきはあるが、BA.1よりBA.2の方が2倍程度、流行しやすい」
デンマークでは12月下旬から感染者が急激に増えていますが、ワシントン・ポストは専門家の話として、新規感染者のうちBA.2が占める割合がおよそ65%にのぼると伝えています。イギリスでは、保健当局が増加率がより高い可能性があるとしてBA.2を調査していることを明らかにしました。懸念されるのが・・・
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「オミクロンの似たようなものと印象を持ちがちだが、従来株とアルファ株くらい変異数は違う。伝播力だけではなく、毒性、免疫、薬に対する抵抗性、BA.1とBA.2ではかなり異なる可能性がある」
BA.2は現状ではオミクロンの亜種に分類されていますが、BA.1との遺伝子の違いは大きく、この差が重症度などの違いにつながる可能性があるというのです。日本の空港検疫では、これまでにBA.2が198例確認されていて、警戒が必要だといいます。
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「おそらく市中でも広がっている可能性はかなり高い。BA.1とBA.2を区別できる体制をもって、今後に備えておくべきかと」
(26日23:12)
「第6波ピークアウトしないかも」“2倍の感染力”のオミクロン“亜種”とは?(2022年1月24日)
猛威を振るっているオミクロン株について、気になる研究結果が明らかになりました。
新型コロナウイルスの変異を調べる東京大学の佐藤佳准教授は、解析を進めるうちに気づいたのはオミクロン株の変化です。
東京大学医科学研究所・佐藤佳准教授:「『BA.1』と『BA.2』は、どっちもオミクロンという名前がついている。どれくらい違うのかわからないが、従来株とデルタ株の変異の数の違いよりも、『BA.1』と『BA.2』の変異の数の違いの方が多い。同じオミクロンの名前が付いているが、かなり違う」
『BA.1』は、現在、日本で猛威をふるっているオミクロン株。さらに、変異を重ねた亜種が『BA.2』です。『BA.2』の特徴について、現時点でわかっていることは多くありません。しかし、これまでのオミクロン株を、さらに上回る感染力が指摘されています。実は、すでに置き換わっている国もあります。
デンマークでは、去年12月から感染者が増え始め、今月中旬に加速度的に増加。21日には過去最多の4万6831人を記録しました。関連については、まだ詳しくわかっていませんが、52%が『BA.2』の感染で、世界でもいち早く置き換わりが進んでいます。
イギリスの保健当局は『BA.2』を“調査中の変異株”と位置付けました。これまで確認されたのは426例ですが、増殖率がより高い可能性があるとして、警戒を強めています。研究を進めるイギリスの専門家は『BA.2』について、こう見ています。
インペリアル・カレッジ・ロンドンのトム・ピーコック教授:「複数の国で一貫して、増加しているということは、亜種(BA.2)がこれまでのオミクロン株(BA.1)より、ある程度感染力が強い可能性がある証拠だ。インドとデンマークのごく初期のデータによると、これまでのオミクロン株(BA.1)と比較して、重症度に劇的な差はない様子だ」
『BA.2』が確認されているのは、他にもインドやスウェーデンなど、全部で48カ国です。そこには日本も含まれます。厚生労働省によりますと、空港検疫で確認されたオミクロン株の感染者のうち、『BA.2』だったのは、19日時点で198例。インドやフィリピンから来た人たちが中心です。
佐藤准教授は、日本でも今後ウイルスが『BA.2』に置き換わり得るとしたうえで、次のように指摘します。
東京大学医科学研究所・佐藤佳准教授:「第6波は最後ではない。第7波という形でいったん落ち着いてから次が来るのか。第6波にかぶさった形で『BA.2』が、もう日本に入ってきている。それが感染の山の伸びに関わってくるのかはわからない。世界的には『BA.1』の次に『BA.2』が来ているので、第6波では終らない」
1月19日までに空港検疫でオミクロン株の陽性が確認されたゲノム解析の結果です。1826例のうち『BA.1』、日本で広がっているオミクロン株が1626例。『BA.2』、オミクロン株の亜種は198例と約11%の人から確認されています。
佐藤佳准教授による統計データの解析によりますと、『BA.1』はデルタ株の2~5倍の感染力、『BA.2』は『BA.1』の2倍近くの感染力で、今後、世界の主流になることは、十分にあり得る」といいます。
置き換わりが進んでいるデンマークの現状を見てみると、12月中旬から、デルタ株が激減。それとともに、日本で流行している『BA.1』が急増しています。少し遅れて『BA.2』が増えていき、16日時点で、感染者の52%が『BA.2』に置き換わっていて、『BA.1』の47%を上回っています。
デンマークの研究機関によりますと、初期の分析で「入院数には差がない」ということがわかっています。ただ、「主流のオミクロン株と異なる性質を持つかどうかは情報はない」としていて、詳しい症状や、ワクチン効果、重症化率などについては、現在、研究を進めているそうです。
空港検疫で200例近く確認されていることを踏まえ、佐藤准教授は「市中感染は十分にあり得る」といいます。「デンマークの例からも、『BA.1』の後に『BA.2』が流行拡大すると、第6波がピークアウトしない、もしくは、すぐに『BA.2』による第7波が来る恐れがある。今一度、気を引き締め直して、流行拡大に歯止めをかける対応が必要」と話します。
The Sato Lab (Kei Sato)
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#拡散希望 新型コロナ研究コンソーシアムG2P-Japan日本国旗の論文第5弾を、Nature
@Nature
に発表しました。
本研究では、新型コロナウイルス #オミクロン株 の病原性が、 #デルタ株 や従来株よりも低いことを、実験動物を用いて実証しました。1/
https://www.nature.com/articles/s41586-022-04462-1
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
2月2日
デルタ株感染ハムスターでは、体重減少や呼吸機能の顕著な異常、肺の傷害が見られます。その一方で、オミクロン株感染ハムスターでは、これらの変化がほとんど見られず、また、肺の傷害も、デルタ株や従来株に感染したハムスターに比べて軽微でした。2/
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
#デルタ株 の場合、病原性と細胞融合力が高く、スパイクタンパク質が効率よく2つのサブユニットに分割されます(G2P-Japan論文第3弾
@Nature
)。つまり、ウイルスの ①病原性、②細胞融合力、③スパイクタンパク質の分割効率 には、正の相関があることが示唆されます。 3/
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
一方、#オミクロン株 の場合、①病原性、②細胞融合力、③スパイクタンパク質の分割効率、のすべてのパラメーターが、デルタ株のみならず、従来株の新型コロナよりも顕著に低いことを実証しました。4/
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
ただし、オミクロン株のヒト集団での増殖速度は、デルタ株の2~5倍高いことも示しています。仮に弱毒化していたとしても、有症化・重症化のリスクはゼロではありません。加速的な流行拡大によって、また第5波のような医療逼迫が起きてしまう恐れもあり、引き続き感染対策を続けることが肝要です。5/5
The Sato Lab (Kei Sato)
@SystemsVirology
ちなみに論文では、「なぜオミクロンは弱毒なのか?」「なぜオミクロンは流行しやすいのか?」の可能性についても考察しています。そのヒントは、上記の「②細胞融合力」にあると考えています。5/5+1
“ステルスオミクロン”への置き換わりに警戒 感染力が2倍との指摘も【news23】
従来のオミクロン株より「感染力が2倍」との分析も・・・。一部の科学者からステルスオミクロンとも呼ばれるオミクロン株の亜種「BA.2」が今後、増えていく可能性が指摘されています。
さらなる医療のひっ迫を招きかねないのが・・・
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「現状“ステルスオミクロン”“オミクロン亜種”とか呼ばれている」
ヨーロッパでは一部の科学者から“ステルスオミクロン”とも呼ばれている新たな変異型です。いま日本で感染を拡大させているのは、オミクロン株BA.1ですが、さらに変異したのがオミクロン株の亜種BA.2です。新型コロナウイルスの遺伝子配列を分析している佐藤准教授が指摘するのが・・・
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「国によってばらつきはあるが、BA.1よりBA.2の方が2倍程度、流行しやすい」
デンマークでは12月下旬から感染者が急激に増えていますが、ワシントン・ポストは専門家の話として、新規感染者のうちBA.2が占める割合がおよそ65%にのぼると伝えています。イギリスでは、保健当局が増加率がより高い可能性があるとしてBA.2を調査していることを明らかにしました。懸念されるのが・・・
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「オミクロンの似たようなものと印象を持ちがちだが、従来株とアルファ株くらい変異数は違う。伝播力だけではなく、毒性、免疫、薬に対する抵抗性、BA.1とBA.2ではかなり異なる可能性がある」
BA.2は現状ではオミクロンの亜種に分類されていますが、BA.1との遺伝子の違いは大きく、この差が重症度などの違いにつながる可能性があるというのです。日本の空港検疫では、これまでにBA.2が198例確認されていて、警戒が必要だといいます。
東京大学医科学研究所 佐藤佳准教授
「おそらく市中でも広がっている可能性はかなり高い。BA.1とBA.2を区別できる体制をもって、今後に備えておくべきかと」
(26日23:12)
「第6波ピークアウトしないかも」“2倍の感染力”のオミクロン“亜種”とは?(2022年1月24日)
猛威を振るっているオミクロン株について、気になる研究結果が明らかになりました。
新型コロナウイルスの変異を調べる東京大学の佐藤佳准教授は、解析を進めるうちに気づいたのはオミクロン株の変化です。
東京大学医科学研究所・佐藤佳准教授:「『BA.1』と『BA.2』は、どっちもオミクロンという名前がついている。どれくらい違うのかわからないが、従来株とデルタ株の変異の数の違いよりも、『BA.1』と『BA.2』の変異の数の違いの方が多い。同じオミクロンの名前が付いているが、かなり違う」
『BA.1』は、現在、日本で猛威をふるっているオミクロン株。さらに、変異を重ねた亜種が『BA.2』です。『BA.2』の特徴について、現時点でわかっていることは多くありません。しかし、これまでのオミクロン株を、さらに上回る感染力が指摘されています。実は、すでに置き換わっている国もあります。
デンマークでは、去年12月から感染者が増え始め、今月中旬に加速度的に増加。21日には過去最多の4万6831人を記録しました。関連については、まだ詳しくわかっていませんが、52%が『BA.2』の感染で、世界でもいち早く置き換わりが進んでいます。
イギリスの保健当局は『BA.2』を“調査中の変異株”と位置付けました。これまで確認されたのは426例ですが、増殖率がより高い可能性があるとして、警戒を強めています。研究を進めるイギリスの専門家は『BA.2』について、こう見ています。
インペリアル・カレッジ・ロンドンのトム・ピーコック教授:「複数の国で一貫して、増加しているということは、亜種(BA.2)がこれまでのオミクロン株(BA.1)より、ある程度感染力が強い可能性がある証拠だ。インドとデンマークのごく初期のデータによると、これまでのオミクロン株(BA.1)と比較して、重症度に劇的な差はない様子だ」
『BA.2』が確認されているのは、他にもインドやスウェーデンなど、全部で48カ国です。そこには日本も含まれます。厚生労働省によりますと、空港検疫で確認されたオミクロン株の感染者のうち、『BA.2』だったのは、19日時点で198例。インドやフィリピンから来た人たちが中心です。
佐藤准教授は、日本でも今後ウイルスが『BA.2』に置き換わり得るとしたうえで、次のように指摘します。
東京大学医科学研究所・佐藤佳准教授:「第6波は最後ではない。第7波という形でいったん落ち着いてから次が来るのか。第6波にかぶさった形で『BA.2』が、もう日本に入ってきている。それが感染の山の伸びに関わってくるのかはわからない。世界的には『BA.1』の次に『BA.2』が来ているので、第6波では終らない」
1月19日までに空港検疫でオミクロン株の陽性が確認されたゲノム解析の結果です。1826例のうち『BA.1』、日本で広がっているオミクロン株が1626例。『BA.2』、オミクロン株の亜種は198例と約11%の人から確認されています。
佐藤佳准教授による統計データの解析によりますと、『BA.1』はデルタ株の2~5倍の感染力、『BA.2』は『BA.1』の2倍近くの感染力で、今後、世界の主流になることは、十分にあり得る」といいます。
置き換わりが進んでいるデンマークの現状を見てみると、12月中旬から、デルタ株が激減。それとともに、日本で流行している『BA.1』が急増しています。少し遅れて『BA.2』が増えていき、16日時点で、感染者の52%が『BA.2』に置き換わっていて、『BA.1』の47%を上回っています。
デンマークの研究機関によりますと、初期の分析で「入院数には差がない」ということがわかっています。ただ、「主流のオミクロン株と異なる性質を持つかどうかは情報はない」としていて、詳しい症状や、ワクチン効果、重症化率などについては、現在、研究を進めているそうです。
空港検疫で200例近く確認されていることを踏まえ、佐藤准教授は「市中感染は十分にあり得る」といいます。「デンマークの例からも、『BA.1』の後に『BA.2』が流行拡大すると、第6波がピークアウトしない、もしくは、すぐに『BA.2』による第7波が来る恐れがある。今一度、気を引き締め直して、流行拡大に歯止めをかける対応が必要」と話します。