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【日本で唯一の感染症数理モデル】「西浦グループがなければ無防備だった」稲葉寿博士

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西浦博 教授が緊急報告、
「第4波」が“これまでと違う”
と言わざるを得ない「4つ」の理由

https://news.yahoo.co.jp/articles/10714161a18287baa6d0db26db29dabf01cf8996?page=3
大きく整理して4つの点で、「第4波」はこれまでと異なることがわかってきました。

1 従来株と同じかのような誤解をしたままでは、
 対策が遅れると、他地域で大阪のような事態になる可能性がある

2 生産年齢人口で中等症患者や重症患者が出ている

3 素早い「まん延防止等重点措置」は流行のスローダウンに使うことはできる

4 長期的見通しが大きく変わった(高齢者の予防接種だけでは医療崩壊のリスクが残る)

最後に繰り返しますが、
感染性があがったと言っても伝播の特徴は同じですし、
何もできないわけではありません。
政治・行政と医療へのプレッシャーが確実に大きくなり、
流行期間が延びたということです。
正しく怖れることはもとより、
感染者数の異常な増え方を止めることに、
これまで以上に皆さんの協力が求められます。




ショーン
@minibusgo·5月7日
西浦先生の直近の資料。これをみると実行再生産数が書いてるんだけれど、先日つぶやかれていた理由がよくわかる。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000776449.pdf

中澤 港%人類生態学者@神戸大学
@MinatoNakazawa · 5月8日
返信先: @minibusgoさん
実効再生産数を計算しなくても片対数グラフで傾向はわかりますが資料公開はありがたいです
最後の2枚が良くわからない計算ですが,高齢者ではN501Y変異株の方が従来株より重症化も死亡もしにくいという希望がもてる結果に見えますね。対照年齢層があってオッズ比が1なので,何か調整してる?

Hiroshi Nishiura
@nishiurah ·5月11日
重症患者は人工呼吸かICU管理で定義されます。大阪の4月時点で高齢者の重症化リスクが3月より減っているのは重症病床がなくて重症患者の定義を物理的に満たさない(助けられない)状況を反映していると考えられます

中澤 港%人類生態学者@神戸大学
@MinatoNakazawa·5月11日
返信先: @nishiurahさん
ありがとうございます。全然希望がもてる結果ではなく,むしろ医療崩壊を意味しているということですね

bokemontaro
@hichachu·5月11日
西浦博教授、これですね。
引用ツイート
bokemontaro
@hichachu · 4月28日
70歳代以上では、重症化率はやや減少している!
可能性
 挿管しない症例の増加
 中等症病床の挿管事例の把握漏れ
https://twitter.com/hichachu/status/1387093752196464640






感染症の数理モデル,稲葉寿

感染症の数理モデル
数理疫学の起源は18世紀のダニエル・ベルヌーイによる
天然痘死亡率の寿命への影響に関する研究に遡る。

数理モデルのよる流行現象の解明と制御方策の研究は、
理論的に興味深いだけでなく社会的意義も大きい。
欧米では非常に分厚い研究の蓄積があるが、
日本の研究体制は非常に遅れているのが現状。

稲葉寿博士が留学から戻った1990年。
稲葉博士が日本の数理生物学会で
感染症の数理モデルの発表したのが初めてだった。
誰もそういう研究をしなかった。
その後エイズが流行した。
本来なら数理モデルを使って研究をすべきだったが、
体制がなかった。疫学の研究者にも関心をもたれなかった。

現状を改善するために、北大の西浦博教授が登場したのが、
2000年代後半、10数年前である。
感染症数理モデル教育研究コンソーシアムによる
短期コースやセミナーが開催されている。

西浦教授は、非常に革命的な人物で、
西浦教授が出てきて随分状況が変わってきたが、
結局、西浦教授と彼の研究グループしか、
欧米の水準の実践的な感染症数理モデルをやる人がいなかった。

それが今回の事件で、ある種の焦点になった。
そういう研究レベルの数理研究グループがいくつもあれば良かったが、
西浦教授だけが、ある意味大きな責任を負わされるというような
事態になって、非常に辛い立場だったのではないかと思う。

しかし、西浦教授とそのグループのおかげで、
グローバルスタンダードの感染症の数理モデルの
研究と制作実装ということが今回初めて実現した。
稲葉博士も数理生物学や数学の立場から協力したが、
意外に事態の進展の速度は早かった。

西浦グループの研究がなければ、
数理モデル的には、全く無防備で
今回の感染症の問題に直面することになっていたはずだ。

なんとか、ワンチームだけは間に合ったかと、
そういう状況である。



●稲葉 寿 (いなば ひさし):  Hisashi INABA

https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~inaba/sub1.html
研究分野: 数理人口学・数理疫学・構造化個体群ダイナミクス
主な著書: 
『生命表研究』 (共著, 古今書院, 1995年)
『数理人口学』 (東京大学出版会, 2002年)
『数学イノベーション』 (共著, 工業調査会, 2007年)
『現代人口学の射程』 (編著, ミネルヴァ書房, 2007年)
『現代社会と科学技術』 (共著, 大阪大学出版会, 2008年)
『感染症の数理モデル』 (編著, 培風館, 2008年)
『「数」の数理生物学』 (共著, 共立出版, 2008年)
『人口と感染症の数理』 (共著, 東京大学出版会, 2014年)
Age-Strucrured Population Dynamics in Demography and Epidemiology, Springer (2017)
所属学会: 
日本数学会
日本数理生物学会
日本人口学会
日本応用数理学会
Society for Mathematical Biology
European Society for Theoretical and Mathematical Biology
International Union for the Scientific Studies of Population
略歴
1957年11月 神奈川県茅ヶ崎市生まれ
1982年3月 京都大学理学部数学系卒
1982年4月 厚生省人口問題研究所人口移動部研究員
1988-1990年 ライデン大学理論生物学研究所(ITB)および
オランダ国立数学・コンピュータ科学研究所(CWI)客員研究員
1989年11月 ライデン大学Ph.D.取得 (Promoter: Prof. Odo Diekmann)
1992年4月 厚生省人口問題研究所主任研究官
1993年11月 厚生省人口問題研究所世帯構造研究室長
1996年4月 東京大学大学院数理科学研究科助教授
2007年4月 東京大学大学院数理科学研究科准教授
2014年4月 東京大学大学院数理科学研究科教授
受賞歴
1988年 日本人口学会奨励賞
1996年 日本人口学会学会賞(共同)
2004年 日本人口学会学会賞


西浦 博
ニシウラ ヒロシ (Hiroshi Nishiura)
https://researchmap.jp/nishiurah
2020年8月 - 現在 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻 環境衛生学分野 教授
2016年4月 - 2020年7月 北海道大学大学院医学研究院 社会医学分野衛生学教室 教授
2013年6月 - 2016年3月 東京大学大学院 医学系研究科 国際社会医学講座 准教授
2011年4月 - 2013年4月 香港大学公衆衛生大学院 助理教授
2007年9月 - 2011年3月 ユトレヒト大学理論疫学 博士研究員、その後、さきがけ主任研究者
2006年4月 - 2007年8月 長崎大学熱帯医学研究所 特任准教授
2005年4月 - 2007年8月 チュービンゲン大学医系計量生物学研究所 研究員
2004年4月 - 2006年3月 広島大学保健学研究科 大学院生
2004年4月 - 2005年3月 インペリアルカレッジ医学部感染症疫学 客員研究員
2003年4月 - 2003年10月 マヒドン大学熱帯医学校 大学院生
2002年5月 - 2003年3月
2004年4月 - 2006年3月 広島大学大学院 保健学研究科
1996年4月 - 2002年3月 宮崎医科大学 医学部 医学科




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