14度訪朝に成功したジャーナリスト・浅野健一氏 インタビュー
IWJ 2017.11.6
【安倍候補の出陣式】ジャーナリスト 浅野健一は、
昭恵氏に討論会を申し入れに訪れた黒川候補を取材。
浅野健一氏に暴行を加えた 昭恵氏のSP(警察)は、だれか⁉️
*ジャーナリスト・浅野健一
〜元共同通信社記者。1989年から1992年までジャカルタ支局長。
スハルト政権を批判したため国外追放された。
編集局社会部記者、外信部デスクなど歴任。
1994年同志社大学文学部社会学科教授。2014年退職。
14度訪朝に成功したジャーナリストである。〜
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以下は、2017.11.6 IWJによる
5時間半にも及ぶ、
ジャーナリスト・浅野健一の超ロングインタビューを視聴し、
重要だと思う点をまとめた私的メモです。
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◼️昭恵氏のSP(警察)が浅野氏に暴行‼️
いきなり下腹をグーで撃った💢
浅野健一氏は、
衆院選の山口4区
黒川敦彦さんの選挙戦を取材。
山口4区は、安倍晋三の地元選挙区であるが、
そこには本人の姿はなく、
専ら安倍昭恵氏が仕切っていた。
昭恵氏が行う安倍候補の出陣式…
「その雰囲気は、ピョンヤンに似ていた」
と浅野氏は語る。
そこら中に、私服警察が 立っているのだ。
皆、イヤホンを装着している。
民間の警備ではなく警察だったという。
そして、昭恵氏の演説の時には、
報道陣は演説している場から20mも離れたところに
仕切りを作って報道ゾーンが設けられ、
そこから出て撮影しようとすると、
警察が制御する。
黒川氏は、昭恵氏に候補者討論会を申し入れるために、
黒川氏の選挙応援に訪れていた山本太郎議員と共に、
昭恵氏の街頭演説の場に足を運んだ時のことである。
黒川氏と山本太郎は、昭恵氏に
にこやかに「頑張ってください」と声をかけ握手した。
討論会の申し入れ書は本人に渡せなかったので、
街宣カーのスタッフに渡した。
浅野氏は、その様子を取材し、
昭恵氏に行くつかの質問を投げかけた。
「記者会見をしないのですか?
Facebookのコメントだけで済ますんですか?」など。
昭恵氏は、聞こえていないような振りで何も答えなかった。
SPは、「報道は腕章をしろ」などと注意したが、
フリージャーナリストには社から支給される腕章など
あるはずもない。
驚いたことに、
そこで昭恵氏のSP(40代の黒いスーツの男)が、
「お前は邪魔なんだよ!」と言って、
その場を取材していた浅野氏に対して、
いきなり、下腹にグーでパンチ💢を入れてきたのである‼️
これは、公務員暴行陵虐罪である。
浅野氏は、
「何も邪魔はしていない。
取材中のジャーナリストの腹部を衝く行為は犯罪に当たる。
謝罪して欲しい!」と抗議したが、
暴行を行なった昭恵氏のSPの警察は、
浅野氏に謝ることなく街宣カーの後続車に乗って去って行った。
浅野氏は、この件は、
10/10、山口県警に、
10/23、山口地検下関支部に通報し受理された。
安倍事務所にも質問書を送り調査を依頼している。
名乗り出て、謝罪してくれれば告訴はしないが、
そうでなければ司直の手に委ねるという。
昭恵氏のSPは、間違いなく民間の警備ではなく、警察である。
昭恵氏は、[私人である]と閣議決定されており、
いち候補者の安倍晋三の家族が選挙応援に来るからと言って
なぜ多数の警察を配備するのか?
しかも、警察は、特にジャーナリストを監視していた。
そして、最も昭恵氏に身近に張り付いている警察官が、
ジャーナリストにいきなり暴行を加えたのだ。
そのSPは、街宣カーを後続して回る普通車の助手席に乗って行った。
安倍候補の運動員が運転する車に、
公務員の警察官が乗っていいのか⁈
浅野氏は、10/10−12の選挙期間中に
「昭恵氏の警備を延何人の警察官がやったのか❓」について
山口県警に質問書を出したが、
警備の問題は答えられないという回答が来た。
しかし、昭恵氏を警備していた警察は、
おそらく何百人もいた。
さらに、この後の昭恵氏のすべての個人演説会は、
取材禁止という通達が下関市記者クラブに来たという。
民主主義の国で選挙の演説会を報道させないなどは、
前代未聞である。
浅野氏は、元共同通信の記者で、
危険な情勢下のインドネシアでも東チモールでも取材し、
経験も豊富だが、
いまだかつて、
言葉で脅されたことはあるが、
いきなり、暴力を加えられた事は無いという。
浅野氏は「森友加計プロジェクト」で
豊中の木村市議や黒川氏、
民進党PTとも連携して活動していた。
森友加計PTは、安倍晋三、安倍昭恵をはじめ、
刑事告訴も行なっている。
◼️アメリカは威嚇を止め北朝鮮の核保有を認め
朝鮮戦争終結→国交正常化→米軍撤退
平和的解決に向かうしかない
北朝鮮は、正式な国名は、朝鮮民主主義人民共和国である。
北朝鮮とは朝鮮半島の北部地方を指すのであって、
国家を指す表現ではない。
日本の報道は、拉致事件発覚以前までは、
記事の冒頭には必ず朝鮮民主主義人民共和国ときちんと記載し、
文字数の関係から、略称をことわって、以降を北朝鮮と書いた。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、国連に加盟しているし、
オリンピックにも参加している
国際社会に認められた独立国である。
安倍総理の北朝鮮問題に対する国連演説を
世界各国がどのように受け止められているか、
日本の 北朝鮮、朝鮮半島に対する認識が、
いかに国際社会とずれているかを知るべきである。
そもそも朝鮮半島の分断は、
日本軍から受けた侵略行為(日韓併合)に起因する。
そして、北朝鮮の立場では、
基本的に、二つの戦争は終わっていない。
一つは朝鮮戦争である。アメリカとの戦争は続いている。
アメリカは世界中の国を核で脅してきたが、
北朝鮮もアメリカから核で威嚇され続けてきた。
休戦してはいるが、戦時下なのである。
もう一つは、北朝鮮にとって、
日本帝国主義による植民地支配も終わっていないと考えられている。
北朝鮮では日本からの植民地解放の闘争が続いているのだ。
1910年、朝鮮併合。朝鮮は日本の一部になった。
その件に関して国際法的に合法だと日本はずっと言い続けているが、
実際は、日本軍による侵略である。
1945年8月15日で日本が敗戦し、
その後、朝鮮を解放したが、
日本との戦後処理は終わっていないので、
植民地状態がまだ続いていると考えているのだ。
なぜなら、戦争は終わっていないからである。
いったいどういうことか?
日本は、51年にアメリカ、58年にインドネシア、
65年に韓国、72年に中国と、講和条約を結んだが、
北朝鮮とは講和条約を締結できていない。
すなわち、日本は、北朝鮮との間では、
戦争の終結を宣言し、
領土や賠償の国際法上の合意がなされていないのだ。
なるほど、国際法上、戦争は終わっていない。
北朝鮮が日本人を拉致したのも、
日本は植民地支配の処理をしないまま、
朝鮮戦争の後方基地として支援し、経済的に復興し、
在日朝鮮人を虐めている。
現在も 北朝鮮はこのような日本からの
レジスタンス闘争中であるからであろう。
さて、
韓国に米軍が駐留するのは、
1953年の朝鮮戦争の休戦協定の違反であるし、
ちなみに、民主的な独立国 日本に米軍が駐留するのは、
1945年のポツダム宣言の違反である。
しかし、在韓米軍は、
「国連軍の代表」という名目で韓国に駐留しており、
韓国軍は国連軍の一部隊ということになっている。
そして、在日米軍も、
「国連軍の代表」という名目で日本に駐留しており、
…自衛隊は?というと、有事の際は米軍の指揮下に置かれると、
密約で決まっている。
つまり、国連に化けた米軍が、
北朝鮮を脅し続けてきたが、
ついに、北朝鮮は核を保有し、
アメリカ本土に到達するミサイルを完成させたのである。
北朝鮮は、日本を問題にはしていない。
北朝鮮のミサイル開発はアメリカに対する防衛措置なのである。
アメリカでは、
トランプの言う「全ての選択肢がテーブルの上にある」
つまり、「先制攻撃をする」という強硬姿勢の水面下で、
「対話」は探られている。
アメリカの北朝鮮に対する対話路線として、
ティラーソン国務長官の「四つのNO」がある。
・政権交代を求めない
・政権崩壊を求めない
・朝鮮半島統一の加速も求めない
・38度線北側の米軍派遣する理由も求めない
問題は、核放棄を求めるのか、核保有を認めるのかだが、
リビアのように核開発断念非武装化を進めて
斬首作戦でカダフィ政権は倒れた。
核保有して核を手放した国はない。
しかし、米朝で国交正常化してアメリカが敵地政策を止め、
米軍撤退すれば核放棄する可能性はある。
北朝鮮の政権を崩壊させるには先制攻撃しかないので、
アメリカは、数年前に諦めている。
そして、
先制攻撃が意味するのは、
核戦争=東アジアで数千万人の犠牲を出し、
アジア太平洋は住めないエリアになるということであること、
そのようなことは中国が許さないということを
アメリカは知っている。
ブッシュは国際社会の反対の中イラク攻撃したが、
中東と東アジアは、地政的にも全く異なる。
歴史的に同じ民族であるし、
スンニ、シーアで延々と揉めるような素地はない。
これほどの人口密集地域、経済文化的発展している地域を破滅させること、
ましてや核汚染は地球全体のダメージである。
そのことを理解していないアメリカではない。
最終的には、アメリカは北朝鮮の核保有を認めるだろう。
アメリカは、朝鮮戦争を終わらせて国交正常化し、
米軍撤退、即ち核での威嚇をやめるそのプロセスで
北朝鮮の核放棄の交渉していく方向になるだろう。
そうなれば、日本は、アメリカの外交政策に瞬時に合わせるだろう。
安倍は、即座に転向するだろう。
それは理想論ではなく、それしか現実的な解決法はないのである。
まだアメリカ内部で意見統一ができていないが、
この度、トランプはプーチン、習近平と相談して
アメリカはロシア、中国に協力を要請するだろう。
このような平和的解決策に意見統一を図るにあたって、
内部に軍産複合体を抱えていることが、
アメリカの不幸である。
ソ連を敵視、ソ連をバックにしたイランの問題、
イスラエルの問題につながる玉突きの状態である。
しかし、アメリカの良心、北朝鮮の良心に期待したい。
誰も日中国交回復も、ドイツの東西統一も想像できなかったが、
歴史は突然動くのである。
朝鮮戦争の終結は、
朝鮮戦争レジームの元の
アメリカによる日本や韓国への歪んだ軍事支配の終結でもある。
安倍総理大臣
「北朝鮮がまたも、弾道ミサイルの発射を強行し、
我が国のEEZ(排他的経済水域)内に着弾させました。」
この発言は、失言というよりも、
虚偽発言である。
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ジャーナリスト浅野健一氏 超ロングインタビュー/朝鮮戦争終結 米朝の良心に期待する
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