都議選6月23日告示の直前の6月20日、
小池知事が臨時の記者会見を開き、
ついに 市場移転問題について方針を発表した。
【発表内容】
・追加対策工事を実施し、豊洲市場に仮移転する。
・築地は売却せず、5年後をめどに再開発し、再移転する。
・豊洲市場は、ITを活用した総合物流拠点とする。
・環状2号線は五輪前に開通させる。
移転赤字の上に、
築地を売らず再開発して食のテーマパークを作り、
輪をかけて赤字を生み出す、
この無茶苦茶な案の損失を計算した人がいる。
http://tmiyadera.com/blog/813.html
計算すると、
豊洲・築地市場の両立は、
最低でも
〈1兆1千億円〉を損するという。
豊洲市場の建設費・5884億円
+追加工事費・120億円
+延期費用・387億円
+築地市場の再整備費用・991億円
+新・築地市場維持費・3832億円
= 1兆1214億円
さらに、
ほぼ確定の1兆1千億円
+築地再整備費の超過分・3000〜4000億円
+環状2号線未開通の経済損失5000億円
= 2兆円 … の損失の可能性がある
小池は、都議選を前に、
こんなことは無茶苦茶だと解っていながら、
「人工知能 (魂のないマシーン)」になりきって、
権力への survival of the fittest
(適者生存:環境に適応したものが生き残る)を計算し、
〈自民よりなんぼかマシかも →ウケ〉を狙った。
モリカケ問題で 安倍政権の支持率が下がっている自民の状況を読んで、
単に、豊洲派、築地派のどちらにもいい顔をする〈決断〉をしてみせ…
自民支持層は、都民ファーストに“流出”し、
市場両立案は、全体で54・9%が評価した…
【質問】
豊洲市場の移転問題について、
知事が公表した、〈豊洲と築地と双方に市場機能を残す方針〉について、
財源や運営費など検討した記録が都に残ってない、
というのが毎日新聞の情報公開請求でも明らかになりまして、
最終判断が知事と顧問団による密室で下されて、
情報公開という知事の方針に逆行するんじゃないかという指摘もあるので、
知事の所見を伺いたいと思います。
【回答】
文書が不存在である、と。それは、AI だからです。
(略) 色々考え方を聞いてまいりました。
いくら金目がかかるかということについては、(略)
資産についてはすでに公表されているものがあります。
最後の〈決め〉はどうかと、人工知能です。
人工知能というのは、つまり、政策決定者である私が決めた、
ということでございます。
まあ、回想録に残すということはできるかとは思っておりますが、
その最後の決定ということについては文書としては残しておりません。
政策判断という、一言でいえばそういうことでございます。
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小池百合子「人工知能(AI) つまり私」➡︎権力survival of the fittest
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