2022/05/04 じゅんちゃん✖️前川喜平さん
(1:59:40〜)
最近読み始めたのは、この本。『戦後日本と国家神道』(島薗進)
国家神道は死んでいない、と。
”国家神道の復活”というのは、いまいちばん危険である。帰路に立っている。
”国体”という考え方が、いまの日本に残ってしまっている。
改憲を声高に訴えている自民党や日本維新の会の右翼的政治家というのは、根底に”国家神道に裏付けられた国体思想”をもっている。
「日本は神の国だ」「天皇は天照大神、瓊瓊杵尊の子孫だ」というような神話国家の考え方を伝統と文化だと言っている。
「日本は単一民族国家で、全ては家族なのだ」という家族国家の考え方を持っている。
「日本という国は、目上の人を敬い、父母を敬い、縦の血統を大事にしご先祖様を敬う」という道徳のもとで代々暮らしてきたと教育勅語に書いてある。
「忠と孝の道徳」をいまだに大事にするというもの。
こんなメンタリティーは、ずっと日本人の中に残っているのではないか。
こういうものが一転すると、ファシズムになったり、独裁者を生んだりする。
いまプーチンのウクライナ侵攻をみていて、これは我々にとっても本当に反面教師だと思うことがある。
宗教と政治が結び付いたら本当に危ない。
ロシアの場合は、”ロシア正教”である。
ロシア正教がプーチンのウクライナ侵略のひとつの精神的バックボーンになっている。
民族主義や国家主義と結びついた宗教というのは本当に危ない。
日本の場合は、”国家神道”である。決して仏教でもキリスト教でもない。
「政教分離」というのは、国家神道のために打ち立てた原理であって、仏教やキリスト教、いわんやイスラム教が日本の政治と結びつくということは考えられない。
仏教は多少あるかもしれないが、いちばん怖いのは神道だ。
明治の神仏分離令によって、廃仏毀釈によって仏教はたいへんな目にあった。
だから国家神道の復活というのは、仏教の方々にとっても懸念される問題でもある。
キリスト教の方々にとっても同じだろう。
国家神道の復活というのは本当に危ない。
いま「明治の日を実現する国会議員連盟」というのができている。
※明治の日推進協議会
役員一覧 http://meijinohi.com/?page_id=16
11月3日を「文化の日」から「明治の日」に変えようというもの。
4月29日は「昭和の日」である。
元々は昭和天皇の誕生日だった。これが「みどりの日」になった。
これがいつのまにか「昭和の日」になった。
そして、「みどりの日」が5月4日になった。
なぜそうなったかというと、昭和天皇が亡くなったあと、昭和天皇が生物学者でもあったので、みどりが好きだったということで、3日と5日の間が空いていたからここも祝日にしてしまえと隙間を埋めただけ。
昭和天皇の言葉で「きみ、雑草という名前の草はないんだよ」というのは、なかなか良い言葉である。
「ひとつひとつ固有の価値があるんだ」「どんな草にもその草なりに生きている価値があるんだ」という意味で考えると、良い言葉である。
それは兎も角、「昭和の日」はすでにできている。
昭和天皇の誕生日が「昭和の日」ならば、明治天皇の誕生日を「明治の日」にしようという話である。
11月3日は「明治節」という日だった。
もとを辿れば、11月3日は、明治の時代は「天長節(天皇誕生日のこと)」だった。
昭和になってから、明治天皇の生まれた日を「明治節」という新しい祝日に加えた。
それまで(旧憲法時代)は、「三大節」として、元日の四方拝(東西南北を拝む)、2月11日の紀元節(神武天皇が即位した日と明治政府が勝手に決めた)、昭和天皇の誕生日にあたる天長節となっていた。
そこに、明治天皇が生まれた日、つまり明治時代の天調節だった日の11月3日を加えた。
つまり、「三大節」が、「四大節」になった。
この「四大節」の日には、子供たちを学校に集めて、儀式を行った。
天皇の御真影(写真)に敬礼したり、紀元節なら紀元節の歌、天長節なら天長節の歌を歌う。「君が代」も歌う。
そして校長が”奉安殿(戦前の日本において、天皇と皇后の写真(御真影)と教育勅語を納めていた建物)”というところから、恭しく「教育勅語」を取り出してきて、それを奉読する。それを小学生も中学生も首を垂れてきいている。
そのような儀式をやっていた。
これは、「天皇のもとで、お前たちは”臣民”なのだ」と、臣民としての意識を植え付ける機会でもあった。
この「明治の日を実現しよう」という人たち。
これは本当に危ない話である。
いま11月3日は「文化の日」であるが、「文化の日」とは何か?
なぜ11月3日が文化の日かというと、”『日本国憲法』を交付した日”だからである。
では、なぜ『文化』なのか?
それは、『日本国憲法』は、”文化国家をめざす”という意味をもっているからだ。
そのことは、『教育基本法』に改正前は、書いてあった。
1947年につくられた『教育基本法』の前文には、
「前文 われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、
世界の平和と人類の 福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、
根本において教育の力にまつべきもので ある。」
こう書いてあった。
日本国憲法が目指した国というのは、「民主的で文化的な国家」なのだ。
「文化的」という言葉の含意としては、”軍事国家ではない”という意味もある。
”人間の心が豊かな国なのだ” ”野蛮な国ではない”ということ。
「文化」の反対語は、おそらく「野蛮」だろう。
力が支配する野蛮な国ではないということ。
力と力で、力の強いものが征夷を僭称するような世界ではなく、
文化で豊かな人間生活を築く世界を目指すのだという意味である。
※改正前後の教育基本法の比較
https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/06121913/002.pdf
いまの祝日に関する法律では、
11月3日は、”自由と文化を大切にする日”というようなことを書いてある。
なぜかというと、この日は、日本国憲法が交付された日だからである。
※国民の祝日に関する法律
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC1000000178
”文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。”
日本国憲法が公布されたのが、11月3日「文化の日」
実際に日本国憲法が施行をしたのが、5月3日「憲法記念日」
「日本国憲法」にまつわる祝日は、このふたつである。
その「日本国憲法」に関する祝日である11月3日「文化の日」を「明治の日」にしようというのである。
「明治の日」にしよう!というのは、かつての「明治節」を復活させようということである。
「昭和の日」までは、なんとか許せる。
なぜなら、昭和天皇というのは、敗戦後、位置づけが変わったからである。
敗戦後、国民主権の世の中になった。
敗戦前は、現人神といわれ、「人の姿として現れた神なのだ。天照大神がご先祖さまだ」と、本当に無知な国民はそう信じていた。
戦争中の日本は、「巨大なカルト教団」のようなものだった。
1945年の正月に、神だと言われた天皇が「いやぁ、ぼくは本当は人間だ」と宣言したのが『人間宣言』である。
そのあと、日本国憲法ができて、”神の子孫だから”といことで天皇なのではなく、”主権者である国民が、あなたは天皇だ”と決めたから天皇なのだとした。
憲法で、”日本国の象徴と、日本国民の統合の象徴”としてこの地位は、主権者である日本国民の総意に基づき与えた。(憲法第一条 )
※日本国憲法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=321CONSTITUTION#6
昭和22年、1947年の「日本国憲法」発行以降の天皇というのは、逆に言えば、主権者である国民が、憲法1条を削除するといったら、天皇はいなくなる。それは国民次第ということになり、その権利を国民は勿論もっている。
昭和の天皇は、日本国憲法のもとで人間として象徴になったのであるということを思い出す日という意味での「昭和の日」というのなら理解できる。
また、「昭和の日」というのは、その同じ昭和天皇のもとで、アジア侵略戦争を行いたくさんの人を殺し、たくさんの日本国民も死なせた、こういう悲惨で残酷な誤った戦争を引き起こしたという過去も負っている日だということを考えるべき日である。
しかし、明治天皇は、「初めから終わりまで、神様だった」のである。
日本国憲法がない時代で、「大日本帝国憲法」や「教育勅語」のもとで天皇というものがとらえられていたのであるから、「明治の日」をつくるというのは、”神話国家的な国体”というものを復活させることになる。
「国家神道」を復活させることにもなる。
「明治神宮」というのは、明治天皇を神様にしている神社である。
「橿原神宮」は、神武天皇を神様にしている。
昭和天皇は、人間として死に、神様として死ななかったので、お墓はあるが、「昭和神宮」などというものはなく神様として祀られていない。
「国家神道」や「国体思想」が、次々に復活するようになってくると、「明治の日」は明治神宮にお参りする日だなどと言って、学校単位で明治神宮に行くなどということが起こり得る。
いまでも、修学旅行で、伊勢神宮や柏神宮などに行くケースがある。
これは国公立学校の場合、政教分離の原則があるので、見物や見学に連れて行くのは良いが、”参拝”に連れて行ったら憲法違反である。
柏神宮などは、明治になってから作られたもので歴史も伝統もない。
伊勢神宮の方は、たしかに古代から存在したもので、そういう歴史はある。
しかし、”天照大神は天皇のご先祖さまだ”などという観念を子供達に植え付けるというのは非常に問題がある。
神話的な国家感を復活させてしまうからである。
「憲法改正」のようなものが進んでいくと、国体観念が復活し、国家神道が復活し、明治神宮などが勢いづいて、「11月3日は明治の日だ!新しい明治節なんだ!」と言い、ついに「昭和の日」まで「天皇は神の子孫だ!」などという観念が復活してしまって、「昭和神宮もつくろう!」というバカなことをいう人もでてくる可能性はある。
(中略)
「神道」を国教として認めようという動きはあるのである。
2012年の自民党改憲草案20条の改訂案をみると、「政教分離」原則が、破壊される形になっている。
”自民党会見草案20条
3. 国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。”
※2012年4月27日に発表された自民党の憲法改正草案と現行憲法の比較
https://jimin2012.be-dama.com
この自民党改訂案は、目的評価基準に基づいて、一定の活動を ”政教分離違反ではない”とした過去の最高裁判決を踏まえてのことであろうが、”社会的儀礼”や”習俗”という言葉で、結局、「国家神道」が復活する。
神話国家的な観念が復活していく。
そうすると日本は神に選ばれた特殊な国なのだというような考え方に流されていくようなことが起こる。
そこをいちばん心配する。
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参政党・神谷宗幣✖️安倍晋三の「カルト教育」
参政党 神谷宗幣 安倍晋三の教育改革に賛同?
1:07:39〜
神谷宗幣
「子供の教育は、次の社会をどう作るか、それをきちんと考えさせるために
『参政党』は、国政に議席が欲しい。
教育改革は、本当はそういうことなんです。
おそらく、安倍晋三さんは、2012年の総選挙で勝ったあと、教育改革でそういうことをやろうとしたんだと思います。
だから、「教育基本法」を変えましたね。そこまでは良かった。
でもそのあとすぐにお腹が痛くなっちゃって。
本当にお腹が痛くなったんでしょうか。
僕は、外圧がかかったように思えてしょうがない。
今回も〇〇○○が本格化する前に、安倍さんはちょっと体調が悪くなっちゃった。
外圧がかかったんじゃないかなと僕は思わざるを得ない。
なにか肝心なことをやろうとすると、総理が変わる。
どうでもいいことをやっていると長く続けられる。
国民はまったくそこには気づかない。
日本を良くするのに必要なのは、絶対に教育です。
吉野さんが、さっきから日本人の魂、魂って、まったく同じ思いですよ。
(中略)小さいうちから少しでも考えさせないようにして、
変なものを食べさせて、〇〇〇〇○して(注射を打つポーズ)。
そんなの日本人を潰そうとしているとしか僕には思えませんよ。
みなさん、どうですか。(拍手)そうでしょ。」

参政党 ノーマスク率の高い5000人?集会
神谷宗幣 2012年衆議院選挙戦 安倍総裁応援演説
◇ ◇
「歴史教科書で嘘をおしえないようお願いいたします。
安倍首相がんばれ!安倍首相がんばれ!
安保法制 国会通過 よかったです!」
主人も素晴らしいと言ってる教育 森友学園
自民党議員連盟 創生「日本」 憲法改正集会
【松田学 参政党】
『岸田政権は”非安倍”&”官僚主導”政権だ!』 山口敬之
松田学氏は、先頃、家宅捜査された「大樹総研株式会社」の特別研究員・執行役員。
「大樹総研」代表・矢島義成氏は、”令和のフィクサー”とも呼ばれ、菅義偉、二階俊博、野田佳彦ら大物政治家と昵懇。
●細野豪志 裏金5,000万円の真相
Hunter 2018年7月 4日 08:45
http://hunter-investigate.jp/news/2018/07/-201748164-jc5-2003.html
●震撼! 政官界のタニマチ「矢島」大樹総研にガサ
「政治家ではなく官僚にカネを使え」が口癖。落選議員や官僚OBの再就職の面倒を見て来た。
FACTA 2022年4月号
https://facta.co.jp/article/202204003.html
●注目集まる「大樹総研」の先行き
Hunter 2022/5/13
https://news-hunter.org/?p=12106