みなさん、息してますか?
なんだか息苦しいのは気のせいじゃないようです。
ダルマさんが転んだ!と振り向けば、
後ろに「秘密保護法」
ダルマさんが転んだ!と振り向けば、
後ろに「共謀罪」
ダルマさんが転んだ!と振り向いてみれば、
すぐ後ろに、ぬうっ!と黒い「戦争」がいた…
こんなホラー、御免じゃないですか⁉️
自民党がHPで、密告を募っている
「学校教育における政治的中立性についての実態調査」
http://www.asahi-net.or.jp/~jm9t-tyng/99_doc/160724_jiminto
この⬆︎文章は、今までに2度も書き直されているんですよね。
この部分↓が、国民の反応をみながら、
どのように書き直されてきたかは、次の通りです。
3〈修正2回目 ・現在〉
教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」と主張し
中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事 実です。
1〈初回形〉
教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、
あるいは「子供たちを戦場に送るな」と主張し
中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です。
2〈修正1回目〉
教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、
あるいは「安保関連法は廃止にすべき」と主張し
中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です。
****
教育現場の教師が、
マークされているということですが、
意外かもしれませんが、
今話題の『日本会議の研究』のメッセージの焦点は、
この件とリンクしています。
一言でいうと、
日本会議は、日本は左翼教育に汚染されていると思い込んでいるので、
「子供に愛国教育を強制しようとしている!」
「憲法24条を変えて、家庭のあり方まで規定しようとしている!」
という警鐘を鳴らしているのです。
国を愛することを、国が子供に強制せねばならない理由とは、
国のために戦うことに抵抗しない人間を作るためですよね。
注目してください。
お正月早々、1/6、
菅野完さんのベストセラー第一位『日本会議の研究』が、
発禁になりましたね。
扶桑社は、日本会議事務総長・椛島有三から告訴され(2016/4/6)
東京地方裁判所・関述之裁判長が、
出版差し止め命令を下したのです。
ちょっと、日本会議のHPの⬇︎〈役員名簿〉を覗いてみると、
http://www.nipponkaigi.org/about/yakuin
日本会議の[名誉会長] 三好 達 元最高裁判所長官〜〜!
法曹界も、沼化しています。
発禁になったことで、定価より高値でも、売れに売れていますが、
菅野さんの『日本会議の研究』( 2016/5/1)は、
もともと扶桑社の情報サイト「HARBOR BUSINESS Online」に連載していた
シリーズ【草の根保守の蠢動】(2015/2/14〜2016/10/17)を
まとめたものですので、
こちらを読むのもありだと思います。
https://hbol.jp/hbo_series_group_name/草の根保守の蠢動
HARBOR BUSINESS Online こちら⬆︎から、全シリーズ読めます。
しかし、価格が高騰しても尚、
差し止めになるまでの発行部数、15万3000部は、
完売するでしょうね。
そして、2次元のこの書物は、
菅野 vs 日本会議の3次元の会見映像となって立ち上がり、
外国人記者のペンによって、世界中を駆け回る足を持ったようです。
今日は、菅野完と、
日本会議の田久保忠衛の記者会見を
対比させる形でUPしてみました。
彼ら2人の会見を見終わって、
私の目にはっきりと見えてきたのは、
鮮やかなコントラスト。
彼らの根本的な違いは、
差別する被差別者であるということを
自覚する者と、
無自覚な者。
私の目には、こう映りました。
菅野完は、被差別部落の出身であることから、
自分自身が被差別者であることを自覚していることを明かす。
被差別者には、差別に対する自己防衛本能から、
求められる姿になろうと過剰適応する傾向があることを、
自らの経験を踏まえて、分析してみせる。
そして、女性や子供を差別する〈日本のオッサン〉は、
自分の内部にもあることを自省する。
このように、自分自身を含めた〈被差別者は差別する〉
〈暴力は連鎖する〉構造について、会見中に披露した。
菅野の腹を括って自己開示する姿は、
1週間前に行われた日本会議の会見での
田久保の自己隠蔽する姿の姑息さをより際立たせるものとなった。
菅野の『日本会議の研究』は、冷静に事実に基づく情報分析するスタイルで
研究に徹することによって、
結果的に、敗戦国の抑圧された男たちが、
無自覚に〈暴力の連鎖〉を生み出していく姿を炙り出したことになる。
日本会議のオッサンの暴力性は、安倍政権に影響力を持つことから、
国の教育の形を変える法改悪に成功するに至り、
さらに、改憲(24条)によって家族の形まで変えようとしている。
菅野は、幾つもの精査されたピースを丹念に積み上げ、
同時に、本質を隠す幾つもの覆いを剥ぎ取り、
日本会議が教育と呼ぶ、子供たちへの暴力奨励運動が、
自傷行為にも似ていることを、明らかに目に見えるものにしてくれた。
菅野の『日本会議の研究』は、ベストセラーとなり、
少子化が進む病んだ日本への重要な警告の書となった。
一方、田久保忠衛は、いわゆる焼け跡世代で、
GHQに解体された戦前の国策通信社を前身とする時事通信に入社し、
親米保守の論客となる。
親米保守というのは、保守でありながら、
アメリカに隷従していれば益を得られるという捻れを内部に抱えている。
つまり、自己防衛本能から、
アメリカから押し付けられた差別的地位に甘んじ、
より過剰に親米であろうとし、自己欺瞞に陥っている。
田久保は、自分自身が被差別者であることを自己認識できない。
しかし、被差別者としての恐怖心に縁取られた心の歪みは、
〈正しい教育〉という偽装された暴力となって、
女性や子供の向かうのである。
田久保は、奇しくも〈被差別者は差別する〉〈暴力は連鎖する〉構造の
体現者としてその姿を会見の場で晒してしまったのである。
この二つの会見から、学んだのは、
私自身も含め、誰もが
〈被差別者は差別する〉〈暴力は連鎖する〉構造の
当事者性を帯びているのだということでした。
「日本会議の研究」の著者・菅野完氏 記者会見 2016-7-20
◆ポイントMEMO「日本会議は日本のオッサン会議」
・日本会議は、多くの宗教を束ねており、
国家神道は、その内のひとつに過ぎない。
日本の宗教は単体では大きな集票装置にならない。
・日本会議が支えているのは安倍政権であって、
自民党の支持母体とは言えない。
・日本会議の実質的な理念は空虚。
皇室崇敬は、彼らの理想的家族像を皇室典範によって
実現しようとしているだけ。
・日本会議のメンタリティは、日本のオッサン。
男尊女卑。女性、子供の権利抑圧。
・日本会議が求める憲法改正の焦点は、24条。
◆この会見の菅野完さんのメッセージのハイライトだと思うのは、
自分自身の経験に裏付けられた、被差別者の心理についての
鋭い指摘だと感じました!
1:05:30〜夕刊フジの記者の質問への答えのこの部分。
「僕も被差別部落の出身ということで、よく解るのですが、
差別を受けている人間というのは、どこの社会でもそうなんですが、
マジョリティー側が規定するあるべきマイノリティーの姿といものを
積極的に体得して行くものです。
それが、自己防衛本能の働きであります。
そういう傾向は、日本会議における女性差別、
あるいは、女性差別蔑視だけではなくて、
例えば、60年代以前のアメリカの公民権運動前の
アメリカの黒人差別でも見られた事例ですし、
未だに日本で差別を受けている韓国系朝鮮系の人々が、
自己防衛本能のために出すのも、
あるべき日本人の姿に過剰適応してしまおうとする。
それはマイノリティーのこころの軌条としては、あるべき姿だと思います。
なので、櫻井よしこや有村治子や、山谷えり子の存在をもって、
日本会議が女性差別とは言えないというのは、
ちょっと無理な主張だと思いますね。
黒人に向かって、黒人はこれまで人種差別の被害者だったんだから、
黒人にはレイシストはいないんだ、とは言い切れないのと、
反対の意味で、僕は同じだと思います。」
*因みに、⬆︎の菅野さんの指摘は、
マイケルジャクソンの『Wanna Be Startin' Somethin'』に
隠されて内臓しているメッセージと同じだと思います。
↓(解説記事あり)
2016年05月28日(土) 「それでもまだ彼らはお前を嫌っている」
~マイケルの "スタサム" と "格差の戦争"の罠
http://ameblo.jp/et-eo/entry-12164966569.html
◆ちょっと、驚いたのは、
日本会議の教育への干渉が結果となって現れていること。
1:22:50〜の質問の回答のこの部分。
・日本会議が、国連の「子どもの権利条約」の批准に反対していた。
・日本会議が、2007年の教育基本法改悪に影響力を及ぼしていた。
教育基本法に〈愛国教育条項〉を持ち込んだ。
・日本会議は、基本的に愛国心があるのではなく、
日本は左翼思想に乗っ取られていると考え、
左翼の教師を教育現場から追い出さねばならないと考えている。
教育基本法の新旧比較
http://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/06121913/002.pdf
要は、個人として尊重された「人」を、
国に役立つ「人材」に変えようとしているのです。
日本会議のスローガンは「草莽崛起」ですが、
“在野の者よ、立ち上がれ”という意味で、
元々は、長州藩の思想家・吉田松陰が、
組織の中で機能するよう、"人" を "人材" に変えようと、
長州藩の志士達を煽動した言葉です。
この言葉に奮起して高杉晋作が作ったのが、
「奇を以って虚をつき敵を制する兵」=「奇兵隊」と
「長州藩諸隊」です。
奇兵隊は、いわゆる長州藩の正規常備軍で、
不平武士、市井の浪人から、農民や町人、
また、当初は屠勇隊として分離されていた被差別部落民も
のちに取り入れられました。
長州藩諸隊とは、奇兵隊に触発されて農民、町人、漁師、猟師、穢多、
神官、力士、僧侶など、藩士以外の様々な身分の者からなる
義勇軍的な部隊でした。
2010年6月20日、国連子供の権利委員会が、
日本政府に出した最終所見では、次の指摘があった。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/pdfs/1006_kj03_kenkai.pdf
「50. 日本社会における家族の価値が恒久的な重要性を有していることを認識しているが,委員会は,親子関係の悪化に伴って,児童の情緒的及び心理的な幸福に否定的な影響を及ぼし,その結果,児童の施設収容という事態まで生じているとの報告に懸念を有する。委員会は,これらの問題が,高齢者介護と若者との間に生じる緊張状態,学校における競争,仕事と家庭を両立できない状態,特に,ひとり親家庭に与える貧困の影響といった要因に起因している可能性がある問題であることに留意する。 51. 委員会は,締約国が,子育ての責任を果たす家族の能力を確保できるように男女双方にとっての仕事と家庭の間の適切な調和を促進すること,親子の関係を強化すること,及び,児童の権利に関する意識を啓発することなどにより,家族を支援し強化するための措置を導入することを勧告する。 60. 委員会は,著しい数の児童が情緒面での健康状態が低いとの報告をしていること,また両親や教師との関係の貧しさがその決定要因となっている可能性があることを示すデータに留意する。 66. 委員会は,財政経済政策(労働の規制緩和や民営化戦略等)が,賃金削減,女性と男性の賃金格差及び児童の養護・教育支出の増加により,親,特にシングルマザーに影響を与えていることを懸念する。」 と指摘。
◆引っ掛かったのは、最後に登場した質問者の
フリーランスのタチバナというジャーナリストのこの言葉…。
確かに日本会議は、確たる理念も思想もないのは確かですが、
この記者も、ひょっとして自分が「日本のオッサン的」である事に
気づいていないのでは?
〈女性と子供に対する蔑視〉というのは、〈ただの石ころ〉ほど、
大した問題ではないという事でしょうか?
「今日は、日本会議の御神体を伺えるんじゃないかと思って来たのですが、
〈女性と子供に対する蔑視〉という、
ま、そうかもしれないんですけど、
ちょっと、肩透かしを食らったような感じです。
まあ、だいたい、どっかの神社に行くと、御神体っていうのは、
〈ただの石ころ〉だったりするので、それはそれでいいんですけれども。」
*マイケルジャクソンの話を持ち出したので、ついでにこれも。
マイケルジャクソンは、世界の諸問題の根本原因について、
次のように端的に指摘しています。
Grammy Legend Awards 1993 (3:59~)
I realize that many of the world's problems today,
from the inner city crime to large scale wars and terrorism,
and our over-crowded prisons are a result of the fact
that children have had their childhoods stolen from them.
「現在の世界の問題の多くが、
スラム街の犯罪から大規模な戦争、テロ、超満員の刑務所にいたるまで
それらは彼らが子ども時代を奪われてしまった事実の結果なのだと
私は実感しています。」
日本会議会長・田久保忠衛氏記者会見 2016-7-13
◆58:20〜若い記者さんの質問!good job‼︎
子供の体罰について。語るに落ちましたね。
(会場からヘルプの声あり。加瀬英明の体罰奨励について)
「私の個人的見解ですが、少し子供に体罰。
これはアメリカがやっているように、スパンクですね。
パンツを下ろしてお尻を叩く。
それぐらいのことはやって当然じゃないかと。」
*田久保は、「新しい歴史教科書をつくる会」
「体罰の会」の顧問です!
体罰の会
会長 挨拶 加瀬英明
日本を震駭させた秋葉原の無差別殺傷事件など、このところかつては考えられなかった若者による凄惨な犯罪事件が、あいついで起っている。
日本の戦後教育に重大な欠陥があることを示しているが、学校教育の場で体罰を禁じたことが大きな要因である。
人は生まれるだけでは、人とならない。子は無知であって、教えることによって人となる。幼いときから規律を身につけて、してはならないことの限度を身で覚えさせなければならない。
今日の学校教育では、教室や廊下に罰として立たせることも、体罰として禁じられている。身体に傷を負わせることがない体罰は、江戸時代の寺子屋からついこのあいだまで、当然のこととして行われてきた。
私もそうだったが、少年は動物に近いから仕つけなければならない。子供が正しくない行為を働いた時には、体罰を与えることが必要となる。
いい替えれば、子供には体罰を受ける権利がある。いっさいの体罰を禁じることは、日本の教育を荒廃させるだけではなく、子供の人権と将来を奪うものである。
少年の教育の大きな目的は、規律に基く精神を身につけさせることにある。
子供を救うために、学校教育における体罰を見直す運動を、有志に呼びかけて全国に拡めてゆきたい。
http://taibatsu.com/t/index.html
体罰の会のHP ⬆︎には、色々恐ろしい事が書いてあります。
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日本会議は「日本のオッサン会議」〜女子供は黙ってろ‼︎ 子供には体罰を‼︎ 戦争教育のはじまり
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