ジブリの保田道世さんが10月5日に亡くなられていたのですね。
『もののけ姫はこうして作られた 』↑(19:32〜) 保田道世さん
この色決めのシーン! 印象深く覚えています!
この時見た彼女の手。
全体の雰囲気とは異質な感覚を放っていたのが、
長く整えられた彼女の爪。
保田さんという方は、
意外と、彼女ご自身が「好きですね」と言っていた
エボシのようなちょっと獰猛なところのある
カッコいい系の女性なのだろうと
密かに直感した次第です…😚
押井守さんによると、ジブリのヒエラルキーの天辺にいたのは、
宮崎監督も逆らえないヤッチンさん(保田道世)だったようです。
なんでも、デジタルペイントをやる!と決めたのは保田さん。
監督が抵抗していたジブリのデジタル化は、
彼女の鶴の一声で進んだのだとか。
保田道世さんは、ジブリのほとんどの作品の
セルに塗る色の全てを決める色彩設計のプロフェッショナル。
宮崎駿とは東映動画時代からの仲間で、戦友と呼ばれていた。
2016年10月5日死去。享年77歳。
保田道世さんに関する著書↓
『アニメーションの色職人 』単行本 – 1997/6 柴口 育子 (著)
「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」など、
宮崎駿監督作品を「色」で支えてきた保田道世。
色彩設計担当者として35年以上仕事をしてきた彼女にスポットをあて、
その職人人生を探る。もう一つのアニメ史。
で…そんな訳はないでしょうが、
宮崎監督の長編アニメ引退宣言や、
今回、また始まっちゃったことは、
保田さんのことが、そう無関係ではないような気もします。
で…そんな訳はないでしょうが、
宮崎監督が長年温めていたという「毛虫のボロ」
小さな虫の物語の虫…
メガネの保田さんに似ているような気がして…
この毛虫は何になるのかしら? 見事な羽をもつ蝶々?蜻蛉?
きっと空を飛ぶよね?
その羽はどんな色?
(42:30〜)
あのう、毎朝会う、毎朝はこのごろ会わないけど、
身体障害の友人がいるんですよ。
ハイタッチするだけでも大変なんです。
彼の筋肉がこわばっている手と、僕の手でハイタッチするの。
その彼のことを思い出して、
僕はこれを面白いと思って見ることできないですよ。
これを作る人たちは痛みとかそういうものについて、
何も考えないでやっているでしょう。
極めて不愉快ですよね。
そんなに気持ち悪いものをやりたいなら、
勝手にやっていればいいだけで、
僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません。
極めて何か、生命に対する侮辱を感じます。
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NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」〜毛虫のボロと保田さん
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