Quantcast
Channel: ☆Dancing the Dream ☆
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4771

『生活通販』買っちゃう! 〜『通販生活』のまっぴら御免!カッコ良すぎ♡

$
0
0



TVを全く見ない私は、
『とと姉ちゃん』も見ておりませんでしたが、

最近、ふと、花森安治さんの著書「一銭五厘の旗」を
図書館から借りてきて読み、
続いて、酒井寛さんの「花森安治の仕事」を読み、
母さんも読んでいた懐かしい
「暮しの手帖」のバックナンバーをドッサリ借りてきて、

日々の暮らしの身の回りの細々とした手仕事、
整理整頓、お掃除に料理、編み物、刺繍などに心傾き、
冬支度をする栗鼠になったような気分のこの頃でした。



チマチマ、せっせと自分の手で
見事な巣作りする小鳥や小動物の方が、よっぽど暮らし上手ですが、
彼らのように暮らせたらと思うのです。

例えば、藤田嗣治が、
内装や生活用品のほとんどを手作りした
パリ郊外のヴィリエ・ル・バークル村の
晩年のアトリエ兼住処、メゾン・アトリエ・フジタは、
この小鳥の巣のように可愛らしい。

        

そして、
フシタのお家の様子は、
不思議と花森安治さんが描いた「暮しの手帖」の表紙の絵に、
とてもよく似ているんです。

       

当時、召集令状は「一銭五厘」だったそうで、
二等兵だった花森さんは、上官から
「貴様らの代わりは、一銭五厘で来る」と怒鳴られ殴られたそうですが、
現代ならば、電子メールで召集され、
大日本帝国憲法の復活を目論んでいる輩から、
「貴様らの命は、0円だ」と言われるのかもしれません。

NHKの『とと姉ちゃん』というドラマについて、
愛読者からは「全然違う、指摘しないの?」という苦情が寄せられ、
『暮しの手帖』は、ドラマに対して批判する声明が出されていたそうですね。
フィクションであるとしても、このドラマには看過できない欠落があり、
特に「戦争」「公害」問題についてなど、
反権力的な思想をもつ花森安治さんが忠実に描けていない
ということでした。

「暮しの手帖」は、創刊以来、広告は一切、載せない。
その代わり価格が高い。
けれども、入念な商品テストを行い実名で商品を評価するので
まちがいなく生活者の暮らしに役に立つ。
だから、スポンサーは読者なのです。
花森さんは、広告を載せない理由を
〜編集者として、表紙から裏紙まで全部の頁を
じぶんの手の中に握っていたいから。
広告をのせることで、スポンサーの圧力がかかる、
それは絶対に困るから。〜と言っていましたが、

このコンセプトは、なかなか真似の出来るものではないようで、
他に同じような手法をとる媒体は、
なかなか現れませんでした。

ところが、株式会社カタログハウスという会社が、
スポンサー広告を一切掲載しない、
おまけに、180円という価格の
『生活通販』という通信販売カタログ誌を出版するのです。

斉藤駿さんによって、1982年に創刊され、
1994年から書店販売を開始しました。

この『生活通販』が、スゴイんです!
見てください!この表紙!

  




『生活通販』がTV朝日に拒否されたCM



「ザ・特集:「通販生活」の思想 創業者・斎藤駿さんに聞く」
『毎日新聞』2011年12月22日《斉藤駿さんのインタビュー》

「正面から『原発をやめさせたい』と主張すれば、テレビCMで禁止されている意見広告になります。ただ、いつやめるか、いつ再開するか、みんなで決めればいいというのは、中立な意見だと思ったのですが……」。創業者で現相談役の斎藤駿さんは、そう話した。結局、ほぼ通常内容のCMに差し替えたが、1点だけ違いがあった。「『原発国民投票を』と刷りこんだ表紙が放映されたことは、進歩ですね」と苦笑した。この号では、作家の落合恵子さんと自民党の河野太郎元幹事長代理の対談や、「原発なしでは電力需要はまかなえないのウソ」といった記事が掲載されている。
早大文学部卒業後、出版社の編集者などを経た斎藤さんが通販生活を創刊したのは1982年。年3回(春、夏、秋・冬)発行で、1号200~300ページ。1冊180円で書店などで売っている。スポンサー広告を一切掲載しないのも特徴だ。「街では入手しにくい商品」をコンセプトに、生活雑貨から衣類、野菜まで扱い、伊デロンギ社のオイルヒーターなどのヒット商品も世に送り出してきた。著名人の使用体験談や実証実験を載せて多方向から紹介し支持を広げた。「きんさん、ぎんさん」をCMに初めて起用したことでも知られる。現在の読者は約130万人、年商約300億円という。
雑誌は、通販コーナーが半分を占め、残り半分には、編集部が企画した特集や読み物を掲載。斎藤さんによると、87年、中曽根康弘内閣時代に防衛費が国民総生産(GNP)の1%を突破したことについて、読者に是非を問うたのが政治的主張の始まりという。
以来、護憲やオゾン層破壊の影響などさまざまな問題を提起し、86年のチェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちを、救援するキャンペーンも展開した。


そして、2016夏号の「参院選特集」が、これ!



この号に、
「自民党支持者の読者の皆さん、
 今回ばかりは野党に一票、考えていただけませんか」
と載せたことに関して、
172人の読者から批判や質問があったということで、
編集部からの公式に声明が出されました。

「編集部からのお答え」
172人の読者のご批判は、おおむね次の3つに集中していました。
⑴買い物雑誌は商品の情報だけで、政治的な主張はのせるべきではない。
⑵政治的記事をのせるのなら両論併記型でのせるべきだ。
⑶通販生活は左翼雑誌になったのか。

⑴について申しますと、「買い物カタログに政治を持ち込むな」というご意見は「音楽に政治を持ち込むな」と同じ意見になるのかなと思いました。
たとえば福島第一原発のメルトダウンがいい例ですが、日々の暮しは政治に直接、影響を受けます。したがって、「お金儲けだけ考えて、政治の話には口をつぐむ企業」にはなりたくないと小社は考えています。「政治の話は別にやれ」という使い分けもしたくありません。企業の理念と行動をありのまま読者の皆さんにお見せしたいと考えています。

⑵の両論併記は、「対立する異論を理解し合う形式」の一つと考えて実行してきました。これからも実行していきます。しかし、憲法学者の約9割が違憲としたほどの「安倍内閣の集団的自衛権の行使容認に関する決め方」は両論併記以前の問題と考えた次第です。

⑶についてお答えします。

戦争、まっぴら御免。
原発、まっぴら御免。
言論圧力、まっぴら御免。
沖縄差別、まっぴら御免。

通販生活の政治的主張は、ざっとこんなところですが、こんな「まっぴら」を左翼だとおっしゃるのなら、左翼でけっこうです。

「良質の商品を買いたいだけなのに、政治信条の違いで買えなくなるのが残念」と今後の購読を中止された方には、心からおわびいたします。
永年のお買い物、本当にありがとうございました。


『通販生活』カッコいいーーー‼

   絶対、買うね💖
  5冊買って、配っちゃうね〜💞






Viewing all articles
Browse latest Browse all 4771

Latest Images

Trending Articles

<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>