とんでもない事態だ。
「阪神間は医療崩壊した」
と訴える兵庫県尼崎市の民間病院の委員長のブログを
一月万冊で佐藤章さんが紹介していた。
佐藤さんが継続取材している上昌広先生は、
医療体制の再構築をずっと提言していた。
医療崩壊が起きる原因は、
日本の大病院が重症患者を受け入れていないことにある。
問題は、民間病院ではなく、コロナ患者を受け入れない大病院だ。
コロナ対策の予算最も受け取っている国立国際医療研究センター、
一番最初に医療関係者ワクチン接種を受けている国立病院機構(NHO)や
地域医療機能推進機構 (JCHO/尾身茂理事長)、
東大病院がコロナ患者を受け入れれば医療崩壊は救える。
なぜ、大病院がコロナ患者を受け入れないのか!
ーーーーー
長尾クリニック 院長 長尾和宏さんのブログより
阪神間は医療崩壊しました
2021年04月09日(金)
http://blog.drnagao.com/2021/04/post-7538.html
医療崩壊という言葉は嫌いだし、使いたくない。
でもそんな言葉しかないので、今だけ使います。
阪神間のコロナ医療は、すでに崩壊しています。
昨日、在宅医のMLに流れてきた基幹病院からのメール。
あまり実感がないかもしれないがこんな状態になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
兵庫阪神間は完全に医療崩壊しました。
在宅の死者も出ました。
今や酸素飽和度80%の方が、酸素もなしで、在宅で空かないベッドを待っています。 重症ベッドは何とか動いていますが、空いた瞬間に埋まって、一晩に15件ほどある重症転送依頼のうち1件か2件しか受けられません。 神戸大学は、挿管4名、中等症3名しか受けていません。 兵庫医大はエクモ6件含めて挿管12名、 県立加古川は12名、県 立尼崎8名、 中央市民12名で、圧倒的に重症ベッドがありません。
重症ベッド60%といいうのは、これから開く予定のベッドや、使うはずのないこども病院の重症ベッド、患者のいない豊岡のベッドもすべてカウントに入れてます。 行政の意図的な操作です。
当院(中央市民)の46床もすべて人工呼吸器対応にカウントされていますが、設備があるのは14床だけです。 今挿管患者は40代から50代の方に移行しています。 神戸はイギリス株が主でワクチンは効きます。 イギリス株はステロイドが効きにくく、一気に人工呼吸器が必要になります。 挿管されてからの経過も長く、隔離解除されても人工呼吸器が外せなくて、ICUのベッドを占拠し続けます。
できる限りのことをして人がなくなるのは仕方のないことかもしれませんが、広報の不足や実情が伝わらず、協力が得られない中で、人がなくなっていくのは本当に悲しいです。 まだ序の口だと思います。
自宅待機300人超えてます。毎日の患者発生約125人です。 うち10%は重症化するので、焼け石に水です。 神戸市重症ベッド、公称は46床ですが実働18床です。
兵庫県重症ベッド、公称は116ですが実働は56床です。 在宅の待機患者さんにHOT処方とデカドロン6㎎×5日から8日、処方してくれる医師を求めています。 開業医の先生方で、何とかして、在宅コロナの方に酸素とデカドロンを届けられないでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーー
当院も自宅療養者の悲鳴にどうすればいいのか分からない。
第三波と比べて、第四波は津波のように急激にやってきた。
僕は今、あらゆる事態を想定し、戦略を練っている。
第三波と違うのは、今回ワクチン接種と重なった事。
通常診療、在宅診療に加えて、発熱外来と自宅待機者医療、
そしてワクチン接種および、後遺症フォローが加わってくる。
ここまでくると、なんだか腹が座る。
「どっからでもかかってこーい!」。
臨床と並行して臨床研究をやることにした。
今日は、研究プロトコール作りに費やした。
せっかく「マンボウの中心」に居るのだから
何か成果を残さないといけない気がしてきた。
というわけで、暫くコロナに埋没します。
と言いながらも、がん在宅を回っている。
「阪神間は医療崩壊した」
と訴える兵庫県尼崎市の民間病院の委員長のブログを
一月万冊で佐藤章さんが紹介していた。
佐藤さんが継続取材している上昌広先生は、
医療体制の再構築をずっと提言していた。
医療崩壊が起きる原因は、
日本の大病院が重症患者を受け入れていないことにある。
問題は、民間病院ではなく、コロナ患者を受け入れない大病院だ。
コロナ対策の予算最も受け取っている国立国際医療研究センター、
一番最初に医療関係者ワクチン接種を受けている国立病院機構(NHO)や
地域医療機能推進機構 (JCHO/尾身茂理事長)、
東大病院がコロナ患者を受け入れれば医療崩壊は救える。
なぜ、大病院がコロナ患者を受け入れないのか!
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長尾クリニック 院長 長尾和宏さんのブログより
阪神間は医療崩壊しました
2021年04月09日(金)
http://blog.drnagao.com/2021/04/post-7538.html
医療崩壊という言葉は嫌いだし、使いたくない。
でもそんな言葉しかないので、今だけ使います。
阪神間のコロナ医療は、すでに崩壊しています。
昨日、在宅医のMLに流れてきた基幹病院からのメール。
あまり実感がないかもしれないがこんな状態になった。
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兵庫阪神間は完全に医療崩壊しました。
在宅の死者も出ました。
今や酸素飽和度80%の方が、酸素もなしで、在宅で空かないベッドを待っています。 重症ベッドは何とか動いていますが、空いた瞬間に埋まって、一晩に15件ほどある重症転送依頼のうち1件か2件しか受けられません。 神戸大学は、挿管4名、中等症3名しか受けていません。 兵庫医大はエクモ6件含めて挿管12名、 県立加古川は12名、県 立尼崎8名、 中央市民12名で、圧倒的に重症ベッドがありません。
重症ベッド60%といいうのは、これから開く予定のベッドや、使うはずのないこども病院の重症ベッド、患者のいない豊岡のベッドもすべてカウントに入れてます。 行政の意図的な操作です。
当院(中央市民)の46床もすべて人工呼吸器対応にカウントされていますが、設備があるのは14床だけです。 今挿管患者は40代から50代の方に移行しています。 神戸はイギリス株が主でワクチンは効きます。 イギリス株はステロイドが効きにくく、一気に人工呼吸器が必要になります。 挿管されてからの経過も長く、隔離解除されても人工呼吸器が外せなくて、ICUのベッドを占拠し続けます。
できる限りのことをして人がなくなるのは仕方のないことかもしれませんが、広報の不足や実情が伝わらず、協力が得られない中で、人がなくなっていくのは本当に悲しいです。 まだ序の口だと思います。
自宅待機300人超えてます。毎日の患者発生約125人です。 うち10%は重症化するので、焼け石に水です。 神戸市重症ベッド、公称は46床ですが実働18床です。
兵庫県重症ベッド、公称は116ですが実働は56床です。 在宅の待機患者さんにHOT処方とデカドロン6㎎×5日から8日、処方してくれる医師を求めています。 開業医の先生方で、何とかして、在宅コロナの方に酸素とデカドロンを届けられないでしょうか。
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当院も自宅療養者の悲鳴にどうすればいいのか分からない。
第三波と比べて、第四波は津波のように急激にやってきた。
僕は今、あらゆる事態を想定し、戦略を練っている。
第三波と違うのは、今回ワクチン接種と重なった事。
通常診療、在宅診療に加えて、発熱外来と自宅待機者医療、
そしてワクチン接種および、後遺症フォローが加わってくる。
ここまでくると、なんだか腹が座る。
「どっからでもかかってこーい!」。
臨床と並行して臨床研究をやることにした。
今日は、研究プロトコール作りに費やした。
せっかく「マンボウの中心」に居るのだから
何か成果を残さないといけない気がしてきた。
というわけで、暫くコロナに埋没します。
と言いながらも、がん在宅を回っている。