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【児玉龍彦氏3/2】「幹(震源池」を叩け!コロナ自壊の兆候!変異株はバブルのように「ひ弱な花」

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3/6 児玉龍彦氏✖️金子勝氏
升味佐江子氏(弁護士)

なぜ、コロナウイルスは「ひつこい波」を繰り返すのか?
コロナは、増えるとき一定の割合で変異する。
変異というのは何か意味があるわけではなく、
増殖の増える方向も、増殖の減る方向も変異は出てくる。
増殖の強い変異が選択されて増えてくるという交代現象が起きる。
変異の大半は機能を失うが、
一部に増殖の早い「変異株」が生まれる。
しかし、「変異株」は一般に「ひ弱な花」とも呼ばれ、
「変異株」は急速に増えるが、次の変異が起きると、
バブル景気がはじけるように、自壊する。

変異型というのは、PCR検査で分かる。
ただ単にPCR検査の試薬を変えれば、機械を変えなくても分かるのである。
サーモフィッシャーという会社が世界で販売しているし、
日本では島津製作所が開発済み。
感染研のものでなくでも実用となる。

ウイルス自体も次々と変異して変わっていく。
増えやすいものは壊れやすく自壊していくが、
「幹(震源池)」としてある、増えにくいものが増えていく。
これをマルチスケールフィードバック Multiscale Feedback という。

最近は、「欠失変異」というのが増えている。
今までのものは「核酸が変わる」ものだったが、
「欠失変異」というのは、核酸の一部分が抜けるタイプ。
抗体に引っかからないように、ワクチンを逃れるために、
認識される部分を抜けば、一番簡単なのである。
つまり、増殖できるパターンが減ってきて、
自分自身のフィードバックの中で増やすよりは、
外界の治療や予防に対して逃避するのである。
これを「欠失変異」という。

いま恐れられている「変異株」は、
毒性が強く、感染力が強く、ウイルスの力が増強しているような
イメージをもたれているが、そうではない。
変異は一定の割合で起こっていて、
その中から、スピードの速いものが広がるが、
これは、「ひ弱な花」で、バブルのように自壊する。
スペイン型・20A.EU1も急激に増えたが、すぐに減っていった。
それに代わり、英国型のH69-V70型欠損変異が出てきた。
変異率がどんどん増えていくのである。
増殖が早くなると、遺伝子の配列にミスが出ていき、
ちゃんと複製ができなくなって壊れていってしまう。
そういう弱さももっている。



しかし、
コロナの怖さというのは、「幹」にある。
コロナの系統樹解析を見ていくと、
「武漢型」と「コウモリ」と「センザンコウ(パンゴリン)」の間くらいに
「原型」のようなグループがある。
この「原型」タイプの「幹」のウイルスが、波が終わると、また増えてくる。
これは、症状も強くなく、感染力もさほど強くないかもしれないが、
ジクジクとずっと溜まっていて、
変異型を次々と生み出し続ける貯蔵池のようになっている。
これを「震源池」と呼んでいる。
枝葉だけ叩いても、この「震源池(幹)」を抑えなければいけない。

変異型(ひ弱な徒花)の方は、数が限られている。
増殖が早いウイルスを作れる可能性というのは限られている。
遺伝子工学の実験で人工的にも組み合わせ的に限られた数しかできない。
だから、スペイン風邪やインフルエンザも感染爆発するが、
ある時期になると、自然に自壊していってしまう。
3ヶ月から6ヶ月くらいの波を繰り返すが、
欠失変異が出てくるとなると、
だんだんと終わりのように近づいて行っている傾向にあると思われる。



ワクチンというのは、ウイルスとの競合関係になっている。
ウイルスの量が多いと、ワクチンでちょっと抗体を作っても負けるが、
ウイルスの量が少なければ、抗体が沢山あれば勝つ、
という力関係がある。

RNAワクチンというのは、非常に強力に免疫反応を示す。
RNAワクチンの場合には、抗体の反応ではなく、
細胞性免疫という、もう少し複雑な反応を起こすので、
かなり「変異に強い」。
また、RNAワクチンは、打ったらすぐ分解されてしまうので、
副作用が起こりにくい。
そして、次の配列も、RNAワクチンで打つことができる。
2種類の配列のワクチンでかなりカバーできる可能性が高い。
今、変異型が次々と出てくると、
開発されているワクチンでは無効になるのではないかと言われているが、
そうではない。

RNAワクチンの米ファイザーと独ビオンテック、モデルナ。
ファイザー、ビオンテックは変異の多い地域でも有効性が高いと

感染全体の長い絵で見ると、
コロナは、だんだん末期的なフェーズに近づいている。

ただし、注意しなければいけないのが、
変異型で、最後に出てくるのは、大変に強力なものが出てくる。
これは、ひつこいウイルスになる。
スペイン風邪の時も、最初は大きい波が来て、
後の流行は、深刻なものになった。感染者数は少ないが死者が多かった。
免疫暴走を起こし、非常に重症化するケースが出てくる可能性がある。
最後の段階のウイルスというのは、
バブル景気の時のように、「ひつこく」「質が悪い」ウイルスが増えてくる。
しかも、元になっているウイルス量が多いので、
色々な変異を全部試そうとしてくる。
「危険性の高い」変異型が、最後に出てくる。

ワクチンで駆除していく、最後のステップというのは、
警戒しなければならない。










●関東圏における新型コロナウィルス変異分子系統樹情報
(慶應義塾大学分析分)
https://cmg.med.keio.ac.jp/covid19/sars-cov-2_in_grater_tokyo_area/

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