寺沢有 取り調べの全面可視化が必要。
警察は部分録音録画で悪用する。
「調書」の警察の作文のまま押し付け自白させる。
「自白偏重」が冤罪を生む。
「盗聴法」別件盗聴やり放題
恐ろしい警察の実態…
大阪府警の場合⬇︎
2011年2月23日
大阪府警東署警部補の高橋和也被告(35)=脅迫罪で公判中=が
取り調べで男性に暴言を浴びせた事件で、大阪地裁の中川博之裁判長は
23日、警部補は特別公務員暴行陵虐罪で処罰されるべきだとした男性側の
付審判請求に対し、「脅迫の域を超えており、同罪が成立する」との判断を示した。
一方で「暴言については脅迫罪で起訴されている」として請求を棄却する決定を出した。
暴言問題をめぐっては、男性側が特別公務員暴行陵虐罪などで大阪地検特捜部に
告発したが、大阪区検が脅迫罪で略式起訴。これに対し、大阪簡裁が正式裁判を
開くことを決め、審理を地裁に移送する異例の経過をたどっている。今回の決定は、
警部補の刑事責任を脅迫罪で問うた検察側の対応を事実上、批判するものといえる。
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取り調べで暴言、大阪府警警部補に有罪 地裁判決
日経 2011/4/28付
任意の取り調べで男性会社員に「殴るぞ」などと暴言を浴びせたとして脅迫罪に問われた大阪府警東署警部補、高橋和也被告(35)の判決公判が28日、大阪地裁であった。岩倉広修裁判長は「警察捜査の信頼を大きく損ねた」などとして、罰金20万円の求刑を上回る罰金30万円を言い渡した。
判決理由で岩倉裁判長は「犯人と決めつけて繰り返し怒鳴り、自分が求めるような供述を迫った悪質な犯行」と指摘。「人生むちゃくちゃにしたる」などの暴言を浴びせた取り調べの手法を「虚偽の自白を招き、冤罪(えんざい)を生み出す温床になる。到底許されない」と厳しく批判した。
量刑については「刑事責任は軽視できず、懲役刑の選択も考えられる」とした上で、社会的制裁を受けていることなどを理由に「罰金刑の金額を、法定の上限とするのが相当」と結論付けた。
判決は府警の組織としての責任にも言及し、「違法な取り調べを監視する体制を構築できておらず、事件を誘発する一因となった」と述べた。
言い渡し終了後、岩倉裁判長は「警察官を志望した当時の動機と、被害者に取った態度の差を認識すべきだ。捜査の在り方を含めた抜本的な体制作りに真摯に取り組んでほしい」と説諭。高橋被告は泣きながら小さく「はい」とうなずいた。
判決によると、高橋被告は昨年9月3日、遺失物横領容疑で会社員、岡本和真被告(35)=窃盗罪などで起訴=を取り調べた際「殴るぞおまえ。手出さへんと思ったら大間違いやぞ」と脅した。
・大島忠郁・大阪地検次席検事の話 検察官の主張がおおむね認められた判決だ。
・南野伸一・大阪府警監察室長の話 (判決の)結果を厳粛に受け止め、職員の指導教養を徹底し、適正捜査に努めたい。
・暴言を受けた岡本被告の弁護団の話 検察の罰金求刑に従った判決で軽きに失している。取り調べの可視化の必要性が改めて明らかになった。