Quantcast
Channel: ☆Dancing the Dream ☆
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4771

2016/07/14 ニース ・トラック突入事件

$
0
0


この日7月14日 Quatorze Juillet
フランス革命を記念して、
日本で言うパリ祭を祝い、
碧い地中海に沿って高級ホテルが立ち並ぶ
プロムナード・デ・ザングレでは
花火が上げられたあと
帰路に着こうとする見物客が溢れ、
その中を大型トラックが
突っ込んだのだそうです。
死者80人、負傷者65人....
犯人は、チュニジアとフランスの
二重国籍をもつ31歳の
チュニジア系フランス人....

ショックです。
昔、このほんのすぐ近くの
アパルトマンに住んでました。

コートダジュールといえば、
いわゆる高級リゾート地ですが、
マチスやピカソ、
ルノアール、モネが愛した
パリよりも長閑な陽光溢れる地。

毎日のように朝市で花を買って出勤。
ca va? 
ca va bien merci, et vous?と言えば
教えてあげたニホンゴ
サバノミソニタベターイ♡と返してくれる
陽気なニーソワーズと、
色とりどりの薔薇の花の
いい香りに包まれて、
シーリングファンがクルクル回る
アトリエで仕事をし、
昼下がりは長いシエスタ。
週末はバスで小さな村々を訪ね歩いたり、
ドライブしたり。
このまま居つくのもいいかなと
思ったりしていました。

20年くらい前の
前世紀末の話ですが、
当時も現地のフランス人スタッフの口ぶりには、特にアラブ人への差別的なニュワンスがありましたね。

実際に、
アラブ人の赤ちゃんを抱いたお母さんが徘徊し、観光客に物乞いしたり、
子供のスリ集団がいたりで、
地元のスーパーで買い物してるときに
商品棚の両端から銃を構えた警察に
アラブ系の人が捕らえられる
物々しい現場に遭遇したこともありました。

フランスは、
Trente Glorieuses(栄光の30年)といわれる高度経済成長期(1945年~1975年)に、労働力を補うために、フランスの植民地だったアルジェリア・モロッコ・チュニジアの北アフリカからアラブ人や、
西アフリカから黒人の人々を
移民として受け入れていたんですね。

オランド大統領は、
同時多発襲撃事件以降
2015年11月14日に発令した非常事態宣言を延長し、フランス全土を対象にする緊急令は前例のない事態と
なっていました。
(本来は12日間の期限)
テロを防止するための
法整備などが進んだので、
緊急令は今月26日に解除し
延長をしない方針でした。
ところが、その直後に発生した
この事件により、
非常事態宣言は、さらに3カ月延長されるのだそうです。

フランスの憲法では、
非常事態には
①緊急令、②戒厳令、③全権委任
この3種類が定められています。

オルランド大統領も
日本と同じく、
憲法改定を行おうとしていますが、
その狙いは、
・緊急事態の延長するときに必要な
    国会の議決を不要にする。
・期限以降もいくつかの措置は
    延長することができる。
・外国の聖戦運動に参加した
    2重国籍を持つフランス国籍を
    はく奪する。

この改憲案は、
国家権力が、テロを利用して、
大統領権限を強化、治安管理強化し、
基本的人権を停止する改憲案です。

本当に 嫌な予感...
日本の改憲も大手がかかっています。







Viewing all articles
Browse latest Browse all 4771

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>