■2004年イラク拘束 解放
日本大使館に引き渡され
一緒に帰国したくなかった…その真意とは❓
安田さんは、
2004年のファルージャ近郊で、渡辺修孝さんと共に
地域の民間人自警団に拘束され、
基本的にはゲストとして扱われたが、
米軍に虐待された経験のある男から自衛隊派遣について批判され、
彼とも議論の中でスパイではないと判断され、3日間で解放された。
スパイではないかと疑われ、
「日本はヒロシマ、ナガサキの経験があるのに、
なぜ米国に従って軍 隊を送ったのか」と詰問された安田さんは、
「日本は六十年前の戦争で米国に占領された。
今でも日本には米軍基地がいくつもある。
しかし、日本には自立しなけれ ばと考えている人も多い。
私は日本が支持している米国の戦争の実態を伝えるために
イラクに来た。私はカメラで戦っている」と答えたという。
彼らは身代金などの要求は一切しておらず、
安田さんは人質だったわけではない。
**イラク現地報告 https://ameblo.jp/et-eo/entry-12110390014.html
(今回シリアでの拘束から解放された安田さんが、
すべての資産であるカメラなどの仕事道具を奪われた事に
「頭に来た」と言っていたのは、カメラが彼の戦いの道具だからなのだ。)
安田さんらは、自力でスパイ容疑を晴らし解放されたのであって
政府、外務省、大使館の力で解放されたわけではない。
この時も、安田さんは、日本政府と帰国することを拒んでいたが、
政府は面子にこだわって、安田さんらは日本大使館と共に帰国した。
解放の経緯は、拘束者がラマ教会に彼らの身柄を送り、
ラマ教会から日本大使館の手に預けられたが、
日本大使館と共に帰国すれば、国際報道に取り上げられる。
そうなれば、イラクの現地取材に協力してくれたイラク人に
危険が及ぶ可能性があるのだ。
米軍に協力する日本を敵対視しているゲリラに、
イラク人取材協力者の命が狙われることも考えられるからだ。
■2018年シリア人質 解放
トルコから日本大使館に引き渡されたくなかった
…その真意とは❓
今回はどうだったか❓
同じく、日本政府が動いて解放されたのではなく、
日本政府がカタールやトルコを動かしたのでもない。
安田さんは、帰国の機中でNHKの直撃に
「トルコ政府側に引き渡されるとすぐに日本大使館に引き渡されると。
そうなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように
思う人がおそらくいるんじゃないかと。
それだけは避けたかったので、ああいう形の解放のされ方というのは
望まない解放のされ方だった」と述べた。
おそらく、この真意は、
LITERAが述べているような
〜自分の解放が政権の宣伝に利用される事を避けるため〜という、
そんな話ではないように思う。
安田さんが危惧していたのは、
〜「日本政府が何か動いて解放された⇨日本が身代金が支払った」と
解釈されてしまうと、
紛争地で身代金ビジネスを行う組織によって、
日本人が良いカモと見做され、
日本人のジャーナリストや人道支援活動を行う人々の身に危険が及び、
今後、シリアなどの紛争地に入れなくなるから〜
ではないだろうか?
では、
今回の安田さん解放の経緯の詳細とは…?
トルコ当局の安田さん解放のオペレーションは、
安田さん本人の会見とトルコのTRT(トルコ国営放送)報道によると、
次のような流れだったようだ。
2018年10月23日、トルコ治安当局と情報機関がシリア国内に入り、
拘束犯から安田さんの身柄受け渡され、
トルコ南部のハタイ県に連れて来られた。
翌日の10月24日、国立ハタイ病院で極秘のうちに健康診断を受け、
身分証明書を持っていなかった安田さんは、
ハタイ県移民管理局に引き渡された。
ハタイ県移民管理局はアンカラの在トルコ日本国大使館と連絡を取り、
日本大使館職員3人がトルコ当局と共に面会し、
安田さん本人である事を確認した。
ハタイ県のエルダル・アタ知事は記者会見を開き、
安田さん本人である事を確認したと安田さん解放を発表。
トルコ大統領府筋の情報と、日本国外務省から行われた発表によると、
安倍は、エルドアン大統領に電話で感謝の意を述べた。
外交筋情報によると、河野太郎外務相は
メヴリュト・チャウショール外務大臣と電話会談で感謝の意を表した。
アンカラの日本国特命全権大使、宮島昭夫大使は、アナドル通信に、
トルコの協力により安田さん無事に解放された事に感謝を述べた。
安田さんは、ハタイ県移民管理局外国人送還センターで手続きをした後、
飛行機でトルコ時間10月24日21時20分(日本時間10月25日3時20分)に
イスタンブールのアタチュルク空港に到着した。
安田さんは機中で、日本のメディアの取材に応えている。
在トルコ日本国大使館の職員らとアタチュルク空港のVIPラウンジで
飛行機が出発する時間が来るのを待っていた安田さんは、
イスタンブールでの予定を終えてアンカラに戻る途中の
トルコ共和国産業技術省のムスタファ・ワランク大臣にばったり出会い、
エルドアン大統領とトルコ国民に救出してくれたことへの感謝を伝えた。
ワランク大臣はソーシャルメディアから、トルコ国家情報機構MİTを讃え、
我々皆を誇らしい気持ちにさせてくれたと安田さんに出会った事を伝えた。
安田さんは、搭乗手続きを終えた後、
10月25日のトルコ時間2時頃(日本時間8時頃)、
トルコ航空で帰国の途に就いた。
NHKによると、安田さんは、日本時間の18時20分頃、
日本の成田空港に無事に到着した。
トルコ航空は、好意により航空券代の受け取りを辞退した。
**TRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)より〜
http://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2018/10/25/yasuda-matome-20181025-1075713
■官邸が司令塔❓のウソ‼️
無能 国際テロ情報収集ユニット❓の高名盗み
菅官房長官が会見で述べたような、
「官邸を司令塔とする 国際テロ情報収集ユニットを中心に、
カタール、トルコ、関連国に働きかけた」
…こんな事実はないだろう。
日本政府からの主要な情報確認先にも接触の痕跡はなく、
日本政府は、安田さん救出にまったく動いていない。
2018年10月24日(水)午前-内閣官房長官 記者会見
--今回、カタール政府とトルコ政府の協力を得た形だが、
日本政府として武装組織と直接交渉は行っていたか?
「そこについては直接ではなく、
まさに国民の命と平和な暮らしを守ることが政府の最大の責務だ。
今回の案件は、官邸を司令塔とする
国際テロ情報収集ユニットを中心に、
カタール政府、トルコ政府をはじめとする各国に協力を求めてきた。
それ以上のことについては事案の性質上、控えたい」
--安田さんの解放に向けて国際テロ情報収集ユニットが
力を発揮したということだが、可能な範囲でこの組織が
どういう効果を発揮したのか?
「今回の案件については、官邸が司令塔として
国際テロ情報収集ユニット、ここを中心に、カタール、トルコ、
さらには関連国に的を絞り、働きかけた結果だ。
詳細については控えたい」
--先ほど身代金の取引はないとの話だったが、
シリア人権監視団の方から、安田さんの解放にあたって、
カタールが身代金を払ったという話が出ている。
こうした主張はどう考えているか?
「そうしたことはまったくない」
■外国人記者クラブ 会見
「謝罪の必要ない」「歓迎 評価されるべき」
日本社会とのズレ…
安田はなぜ謝罪したか❓
2018年11月9日 安田純平 外国特派員協会FCCJ会見 9日午後3時から
新月通信社のマイケル・ペン氏より謝罪についての質問
「先日 国境なき記者団が声明を出した。
謝罪をする必要はない。むしろ歓迎をされ評価をすべきだ
という内容だった。
日本の社会が期待するものは、ある意味異なった常識があると感じる。
記者としての仕事というのは、危険なところに行って
その現場で起きていることを取材する、それを伝えるということである。
政府やその周りのグループにコントロールされる内容ではなくて、
現場での状況を伝えることが記者の本来の仕事だ。
グローバルなジャーナリストとしては、
本当に謝罪する必要があると思われているか?」
安田さんの応答
「ジャーナリストの仕事が政府にコントロールされるものではない、
ということについて全面的賛成する。
今回、私自身の行動にいくつかのミスがあったというのは、間違いない。
この点について皆さんのご批判を頂いて、
今後に生かしていくために、
先ず、ご挨拶と言いますか、ご批判を頂くに当たって、
お詫び申し上げますという事を申し上げている。」
安田さんは「謝罪」について、
「先ず、ご挨拶と言いますか…」と言った。
おそらく、この言葉の意味は、
ここでの説明を聞いただけでは、ちょっと意味がわからない。
安田さんの話には、そのものズバリのキーワードが抜けていて、
謎かけのようになっていると感じることが多々ある。
その理由は、安田さんという人は、
ある種の美学をもっていて、
「烏滸がましい」言い方をすることを良しとしない、
いわゆる「おまゆう」な言葉を嫌っているからかもしれない。
「おまゆう」が溢れた日本のコミュニケーションに慣れて
鈍感になってしまった感性には、
察知しにくいタイプの話法のように思う。
例えて言えば、
武道で構えあった時に、構えだけで相手の力量が解るのは、
相応の力量の持ち主同士で、何も解らず闇雲に技を繰り出すのは、
サンピンのすること…という感じだろうか。
ここで、安田さんが言っているのは、
「先ず、自分のミスを 批判していただきたい」
「自分の技術面の欠けたところを指摘してもらい、
そして、ではどうすれば良いのかを考えてもらう」…そういう話だ。
つまり、「紛争地に入るためには?」ということがテーマになる。
「紛争地には行かない」のではなく、
「どうすれば紛争地に上手く入れるか?」という前提で、
批判からスタートして議論してもらいたいということだろう。
国民がリスクのある国に行く場合、その国の情報が必要だ。
政府はもっと具体的に情報を出して国民が判断すべきである。
なぜどこがどのように危険なのかを説明せずに渡航を制限しているが、
政府は情報を提供し、それを元に国民が判断すべきである。
その政府の情報は妥当なのか、偏っていないのか、
足りているのか、そもそも持っているのかを見なければならない。
その時、政府以外の情報を探すことになる。
危険だからと言って情報収集を政府に任せてしまってはならない
ことが判るだろう。
政府にコントロールされない情報収集をしなければ、
民主主義の放棄になる。
そこから、初めて、
炙り出されてくるのが、政府のインテリジェンスの問題だ。
日本政府は、国民の渡航の判断材料としてさえ、
独自の情報をもっていないのではないだろうか。
「日本版NSC」「テロ対策情報センター」
この度の「国際テロ情報収集ユニット?」など、
日本の情報機関というのは、箱だけ作っても中身は空虚だ。
そもそも米国に防衛を支配されている植民地なので、機能するわけがない。
日本は、駐日米軍というアメリカの国防総省の軍回路の
末端ブランチに支配されている。
9.11以降対テロ戦争という名目で組織内で正当化されていった
アメリカの世界中の情報という情報をさらう情報地引網漁のような
違法な情報監視システムに日本は抗うことができない。
その上、アメリカがデザインした秘密保護法は、
違法な情報監視システムを、合法化してしまったのである。
アメリカの情報機関は17もあると言われるが、
議会や大統領もコントロールできず、他国の情報機関も下部に抱え込む
サイバー戦争におけるサイバー権力一極集中の様相を呈しているともいう。
日本政府の決定的な弱点、
「インテリジェンスの欠如」という問題の指摘ーー
これは、国益のために行う外交には不可欠な要素だ。
この言うべきことの、言うべき時と場所を考慮して、
先ずは、自分の弱点から発したミスを世間に開示して、
先に「ご挨拶」したのだろう。
2004年のイラク邦人拘束事件の際、
政府が投げてきた「自己責任論」は、
全く「おまゆう」なのだ。
厚かましい詐欺師のような「おまゆう」政権に
易々と騙され踊らされた国民が自己責任バッシングを行った。
これが自傷行為のようなものだとも思わずに。
…今から7年半前の
まだ30代の安田さんは、スラっと言っている。
イラクで捕まったジャーナリストの技術の問題に
関心を持ち、批判し、心配してくれるのはありがたいが、
愛国者なら、日本政府のインテリジェンスの技術の欠如を
心配することの方が、重要だと。
■記者の技術的ミスへの関心…
政府のインテリジェンス技術の欠如への関心…
愛国者ならどっちが大事❓
**2018年10月29日(月)【必見❗️2011年人質同窓会】
常岡浩介 安田純平 高遠菜穂子 山地徹/鈴木邦夫 志葉玲 寺沢有
(前編、後編 要点文字起こしあり)
2011/3/7 @Naked Loft
イラク開戦8周年イベント 「人質同窓会ナイト」後編
22:00〜
安田
「迷惑だった、という人達が沢山いて、
その皆さんが言うのは、日本政府に救出されたんだと、
だから偉そうな事を言ってるけど、
日本政府にお世話になったくせに文句言うんじゃない、
みたいな事を言っている人がかなり多くて、
だから日本政府があの現場に何かしらの方法でコンタクトをとって
救出ができる能力があると信じていらっしゃる皆さんがかなり多い。」
常岡
「高遠さんと安田さんのケースは、
日本政府は、全くできなかったですよね。(略)」
25:57〜
安田
「別に自分らの技術が完璧で、それでも捕まりました、
なんてことを言う気は全然なくて、
どういう部分が甘かったかという部分を言ってもらうのは、
すごく嬉しいし、自分でもそれはずっと言ってきたんですけども、
だから、(*ブログ主挿入 政府の方の技術の問題も言うべきで)
どちらかと言うと、捕まったことよりも、
現地の情報を取れなかった日本政府の状態の方が、
愛国者であるならば、心配すべきところだと思うんですよね。」
常岡
「当時の日本の外務省は、
バクダッドのクバイシーさん(*高遠さんのイラクでの人道的活動を調査し
彼らを傷つけてはならないと声明を出してくれた聖職者)のグループの
聖職者協会に連絡すらとっていなかったですもんね。(略)」
《安田純平さん日本記者クラブ 記者会見全録》
**2018年11月03日(土)【安田純平 記者会見①】
日本マスコミの無反応の愚…安田の世界的スクープ❗️ISの極秘資料入手❗️
**2018年11月04日(日)【安田さん会見②】
IS極秘資料入手/ 取材の目的/ 国境越え方法/ 拘束組織と監禁場所/ 時系列
**2018年11月07日(水)【安田さん会見③ 質疑応答】
アハラシャムが救出に?/拘束犯は捕虜引き受けビジネスをしていた
日本大使館に引き渡され
一緒に帰国したくなかった…その真意とは❓
安田さんは、
2004年のファルージャ近郊で、渡辺修孝さんと共に
地域の民間人自警団に拘束され、
基本的にはゲストとして扱われたが、
米軍に虐待された経験のある男から自衛隊派遣について批判され、
彼とも議論の中でスパイではないと判断され、3日間で解放された。
スパイではないかと疑われ、
「日本はヒロシマ、ナガサキの経験があるのに、
なぜ米国に従って軍 隊を送ったのか」と詰問された安田さんは、
「日本は六十年前の戦争で米国に占領された。
今でも日本には米軍基地がいくつもある。
しかし、日本には自立しなけれ ばと考えている人も多い。
私は日本が支持している米国の戦争の実態を伝えるために
イラクに来た。私はカメラで戦っている」と答えたという。
彼らは身代金などの要求は一切しておらず、
安田さんは人質だったわけではない。
**イラク現地報告 https://ameblo.jp/et-eo/entry-12110390014.html
(今回シリアでの拘束から解放された安田さんが、
すべての資産であるカメラなどの仕事道具を奪われた事に
「頭に来た」と言っていたのは、カメラが彼の戦いの道具だからなのだ。)
安田さんらは、自力でスパイ容疑を晴らし解放されたのであって
政府、外務省、大使館の力で解放されたわけではない。
この時も、安田さんは、日本政府と帰国することを拒んでいたが、
政府は面子にこだわって、安田さんらは日本大使館と共に帰国した。
解放の経緯は、拘束者がラマ教会に彼らの身柄を送り、
ラマ教会から日本大使館の手に預けられたが、
日本大使館と共に帰国すれば、国際報道に取り上げられる。
そうなれば、イラクの現地取材に協力してくれたイラク人に
危険が及ぶ可能性があるのだ。
米軍に協力する日本を敵対視しているゲリラに、
イラク人取材協力者の命が狙われることも考えられるからだ。
■2018年シリア人質 解放
トルコから日本大使館に引き渡されたくなかった
…その真意とは❓
今回はどうだったか❓
同じく、日本政府が動いて解放されたのではなく、
日本政府がカタールやトルコを動かしたのでもない。
安田さんは、帰国の機中でNHKの直撃に
「トルコ政府側に引き渡されるとすぐに日本大使館に引き渡されると。
そうなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように
思う人がおそらくいるんじゃないかと。
それだけは避けたかったので、ああいう形の解放のされ方というのは
望まない解放のされ方だった」と述べた。
おそらく、この真意は、
LITERAが述べているような
〜自分の解放が政権の宣伝に利用される事を避けるため〜という、
そんな話ではないように思う。
安田さんが危惧していたのは、
〜「日本政府が何か動いて解放された⇨日本が身代金が支払った」と
解釈されてしまうと、
紛争地で身代金ビジネスを行う組織によって、
日本人が良いカモと見做され、
日本人のジャーナリストや人道支援活動を行う人々の身に危険が及び、
今後、シリアなどの紛争地に入れなくなるから〜
ではないだろうか?
では、
今回の安田さん解放の経緯の詳細とは…?
トルコ当局の安田さん解放のオペレーションは、
安田さん本人の会見とトルコのTRT(トルコ国営放送)報道によると、
次のような流れだったようだ。
2018年10月23日、トルコ治安当局と情報機関がシリア国内に入り、
拘束犯から安田さんの身柄受け渡され、
トルコ南部のハタイ県に連れて来られた。
翌日の10月24日、国立ハタイ病院で極秘のうちに健康診断を受け、
身分証明書を持っていなかった安田さんは、
ハタイ県移民管理局に引き渡された。
ハタイ県移民管理局はアンカラの在トルコ日本国大使館と連絡を取り、
日本大使館職員3人がトルコ当局と共に面会し、
安田さん本人である事を確認した。
ハタイ県のエルダル・アタ知事は記者会見を開き、
安田さん本人である事を確認したと安田さん解放を発表。
トルコ大統領府筋の情報と、日本国外務省から行われた発表によると、
安倍は、エルドアン大統領に電話で感謝の意を述べた。
外交筋情報によると、河野太郎外務相は
メヴリュト・チャウショール外務大臣と電話会談で感謝の意を表した。
アンカラの日本国特命全権大使、宮島昭夫大使は、アナドル通信に、
トルコの協力により安田さん無事に解放された事に感謝を述べた。
安田さんは、ハタイ県移民管理局外国人送還センターで手続きをした後、
飛行機でトルコ時間10月24日21時20分(日本時間10月25日3時20分)に
イスタンブールのアタチュルク空港に到着した。
安田さんは機中で、日本のメディアの取材に応えている。
在トルコ日本国大使館の職員らとアタチュルク空港のVIPラウンジで
飛行機が出発する時間が来るのを待っていた安田さんは、
イスタンブールでの予定を終えてアンカラに戻る途中の
トルコ共和国産業技術省のムスタファ・ワランク大臣にばったり出会い、
エルドアン大統領とトルコ国民に救出してくれたことへの感謝を伝えた。
ワランク大臣はソーシャルメディアから、トルコ国家情報機構MİTを讃え、
我々皆を誇らしい気持ちにさせてくれたと安田さんに出会った事を伝えた。
安田さんは、搭乗手続きを終えた後、
10月25日のトルコ時間2時頃(日本時間8時頃)、
トルコ航空で帰国の途に就いた。
NHKによると、安田さんは、日本時間の18時20分頃、
日本の成田空港に無事に到着した。
トルコ航空は、好意により航空券代の受け取りを辞退した。
**TRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)より〜
http://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2018/10/25/yasuda-matome-20181025-1075713
■官邸が司令塔❓のウソ‼️
無能 国際テロ情報収集ユニット❓の高名盗み
菅官房長官が会見で述べたような、
「官邸を司令塔とする 国際テロ情報収集ユニットを中心に、
カタール、トルコ、関連国に働きかけた」
…こんな事実はないだろう。
日本政府からの主要な情報確認先にも接触の痕跡はなく、
日本政府は、安田さん救出にまったく動いていない。
2018年10月24日(水)午前-内閣官房長官 記者会見
--今回、カタール政府とトルコ政府の協力を得た形だが、
日本政府として武装組織と直接交渉は行っていたか?
「そこについては直接ではなく、
まさに国民の命と平和な暮らしを守ることが政府の最大の責務だ。
今回の案件は、官邸を司令塔とする
国際テロ情報収集ユニットを中心に、
カタール政府、トルコ政府をはじめとする各国に協力を求めてきた。
それ以上のことについては事案の性質上、控えたい」
--安田さんの解放に向けて国際テロ情報収集ユニットが
力を発揮したということだが、可能な範囲でこの組織が
どういう効果を発揮したのか?
「今回の案件については、官邸が司令塔として
国際テロ情報収集ユニット、ここを中心に、カタール、トルコ、
さらには関連国に的を絞り、働きかけた結果だ。
詳細については控えたい」
--先ほど身代金の取引はないとの話だったが、
シリア人権監視団の方から、安田さんの解放にあたって、
カタールが身代金を払ったという話が出ている。
こうした主張はどう考えているか?
「そうしたことはまったくない」
■外国人記者クラブ 会見
「謝罪の必要ない」「歓迎 評価されるべき」
日本社会とのズレ…
安田はなぜ謝罪したか❓
2018年11月9日 安田純平 外国特派員協会FCCJ会見 9日午後3時から
新月通信社のマイケル・ペン氏より謝罪についての質問
「先日 国境なき記者団が声明を出した。
謝罪をする必要はない。むしろ歓迎をされ評価をすべきだ
という内容だった。
日本の社会が期待するものは、ある意味異なった常識があると感じる。
記者としての仕事というのは、危険なところに行って
その現場で起きていることを取材する、それを伝えるということである。
政府やその周りのグループにコントロールされる内容ではなくて、
現場での状況を伝えることが記者の本来の仕事だ。
グローバルなジャーナリストとしては、
本当に謝罪する必要があると思われているか?」
安田さんの応答
「ジャーナリストの仕事が政府にコントロールされるものではない、
ということについて全面的賛成する。
今回、私自身の行動にいくつかのミスがあったというのは、間違いない。
この点について皆さんのご批判を頂いて、
今後に生かしていくために、
先ず、ご挨拶と言いますか、ご批判を頂くに当たって、
お詫び申し上げますという事を申し上げている。」
安田さんは「謝罪」について、
「先ず、ご挨拶と言いますか…」と言った。
おそらく、この言葉の意味は、
ここでの説明を聞いただけでは、ちょっと意味がわからない。
安田さんの話には、そのものズバリのキーワードが抜けていて、
謎かけのようになっていると感じることが多々ある。
その理由は、安田さんという人は、
ある種の美学をもっていて、
「烏滸がましい」言い方をすることを良しとしない、
いわゆる「おまゆう」な言葉を嫌っているからかもしれない。
「おまゆう」が溢れた日本のコミュニケーションに慣れて
鈍感になってしまった感性には、
察知しにくいタイプの話法のように思う。
例えて言えば、
武道で構えあった時に、構えだけで相手の力量が解るのは、
相応の力量の持ち主同士で、何も解らず闇雲に技を繰り出すのは、
サンピンのすること…という感じだろうか。
ここで、安田さんが言っているのは、
「先ず、自分のミスを 批判していただきたい」
「自分の技術面の欠けたところを指摘してもらい、
そして、ではどうすれば良いのかを考えてもらう」…そういう話だ。
つまり、「紛争地に入るためには?」ということがテーマになる。
「紛争地には行かない」のではなく、
「どうすれば紛争地に上手く入れるか?」という前提で、
批判からスタートして議論してもらいたいということだろう。
国民がリスクのある国に行く場合、その国の情報が必要だ。
政府はもっと具体的に情報を出して国民が判断すべきである。
なぜどこがどのように危険なのかを説明せずに渡航を制限しているが、
政府は情報を提供し、それを元に国民が判断すべきである。
その政府の情報は妥当なのか、偏っていないのか、
足りているのか、そもそも持っているのかを見なければならない。
その時、政府以外の情報を探すことになる。
危険だからと言って情報収集を政府に任せてしまってはならない
ことが判るだろう。
政府にコントロールされない情報収集をしなければ、
民主主義の放棄になる。
そこから、初めて、
炙り出されてくるのが、政府のインテリジェンスの問題だ。
日本政府は、国民の渡航の判断材料としてさえ、
独自の情報をもっていないのではないだろうか。
「日本版NSC」「テロ対策情報センター」
この度の「国際テロ情報収集ユニット?」など、
日本の情報機関というのは、箱だけ作っても中身は空虚だ。
そもそも米国に防衛を支配されている植民地なので、機能するわけがない。
日本は、駐日米軍というアメリカの国防総省の軍回路の
末端ブランチに支配されている。
9.11以降対テロ戦争という名目で組織内で正当化されていった
アメリカの世界中の情報という情報をさらう情報地引網漁のような
違法な情報監視システムに日本は抗うことができない。
その上、アメリカがデザインした秘密保護法は、
違法な情報監視システムを、合法化してしまったのである。
アメリカの情報機関は17もあると言われるが、
議会や大統領もコントロールできず、他国の情報機関も下部に抱え込む
サイバー戦争におけるサイバー権力一極集中の様相を呈しているともいう。
日本政府の決定的な弱点、
「インテリジェンスの欠如」という問題の指摘ーー
これは、国益のために行う外交には不可欠な要素だ。
この言うべきことの、言うべき時と場所を考慮して、
先ずは、自分の弱点から発したミスを世間に開示して、
先に「ご挨拶」したのだろう。
2004年のイラク邦人拘束事件の際、
政府が投げてきた「自己責任論」は、
全く「おまゆう」なのだ。
厚かましい詐欺師のような「おまゆう」政権に
易々と騙され踊らされた国民が自己責任バッシングを行った。
これが自傷行為のようなものだとも思わずに。
…今から7年半前の
まだ30代の安田さんは、スラっと言っている。
イラクで捕まったジャーナリストの技術の問題に
関心を持ち、批判し、心配してくれるのはありがたいが、
愛国者なら、日本政府のインテリジェンスの技術の欠如を
心配することの方が、重要だと。
■記者の技術的ミスへの関心…
政府のインテリジェンス技術の欠如への関心…
愛国者ならどっちが大事❓
**2018年10月29日(月)【必見❗️2011年人質同窓会】
常岡浩介 安田純平 高遠菜穂子 山地徹/鈴木邦夫 志葉玲 寺沢有
(前編、後編 要点文字起こしあり)
2011/3/7 @Naked Loft
イラク開戦8周年イベント 「人質同窓会ナイト」後編
22:00〜
安田
「迷惑だった、という人達が沢山いて、
その皆さんが言うのは、日本政府に救出されたんだと、
だから偉そうな事を言ってるけど、
日本政府にお世話になったくせに文句言うんじゃない、
みたいな事を言っている人がかなり多くて、
だから日本政府があの現場に何かしらの方法でコンタクトをとって
救出ができる能力があると信じていらっしゃる皆さんがかなり多い。」
常岡
「高遠さんと安田さんのケースは、
日本政府は、全くできなかったですよね。(略)」
25:57〜
安田
「別に自分らの技術が完璧で、それでも捕まりました、
なんてことを言う気は全然なくて、
どういう部分が甘かったかという部分を言ってもらうのは、
すごく嬉しいし、自分でもそれはずっと言ってきたんですけども、
だから、(*ブログ主挿入 政府の方の技術の問題も言うべきで)
どちらかと言うと、捕まったことよりも、
現地の情報を取れなかった日本政府の状態の方が、
愛国者であるならば、心配すべきところだと思うんですよね。」
常岡
「当時の日本の外務省は、
バクダッドのクバイシーさん(*高遠さんのイラクでの人道的活動を調査し
彼らを傷つけてはならないと声明を出してくれた聖職者)のグループの
聖職者協会に連絡すらとっていなかったですもんね。(略)」
《安田純平さん日本記者クラブ 記者会見全録》
**2018年11月03日(土)【安田純平 記者会見①】
日本マスコミの無反応の愚…安田の世界的スクープ❗️ISの極秘資料入手❗️
**2018年11月04日(日)【安田さん会見②】
IS極秘資料入手/ 取材の目的/ 国境越え方法/ 拘束組織と監禁場所/ 時系列
**2018年11月07日(水)【安田さん会見③ 質疑応答】
アハラシャムが救出に?/拘束犯は捕虜引き受けビジネスをしていた