川内博史議員の5年ぶりの復活、
大変、嬉しいです。
川内さんの質疑内容の構成、
本当に素晴らしかったです。
川内さんは、
この国会質疑に臨むにあたって、
会計検査院の検査報告が提出された22日以降、
党のPTを運営しながら、
この数日間の間に、
おそらく寝る間も惜しんで、
分厚い報告書を勉強なさったのでしょう。
そして、効果的な質疑を組み立てることに苦心されたことが
よく解ります。
独特の言い回しの専門用語で綴られた
会計検査院の百枚を超える報告書を丹念に読み込み、
検査結果がどんな問題を指摘しているのか、
噛み砕いで解り易く国民に伝えて下さり、
また、この検査報告を官僚や大臣や総理が
どう受け止めるべきなのかを明らかに見せてくれました。
この議論の中で、
この後に及んで詭弁を弄して抵抗する
石井啓一国交大臣、太田充理財局長や、
官僚に答弁を丸投げして、
我関せずのニヤニヤ笑い、
目を閉じて腕を組み居眠りを誤魔化すいつものポーズの麻生財務大臣…
彼らも、さることながら、
最も驚かされたのは、
安倍総理の虚偽答弁でした。
聞かれてもいないのに
敢えて発っされた言葉は、
本当に醜悪なものでした。
会計検査院に
「森友への国有地売却には適正ではない事態があった」
という指摘を受けるや、
安倍は、
「私自身は、国有地売却が適正であると言ったことはない」
と述べ保身の煙幕を張ったのです。
つまり、〈官僚が適正だというから部下を信じただけだ〉
〈官僚の責任であって自分には責任はない〉と
トカゲの尻尾切りどころか、自分の首だけ残そうとするがごとき
虚偽の逃げの口上を述べたのです。
どこまで卑劣な男なのでしょうか❗️
安倍
「ゴミを取っていないから1億数千万円なんですよ。」
「ゴミが入っているから、そういう価格になったわけでありまして。」
「ゴミがあるから一億数千万円にディスカウントしたわけであって。」
「どれくらいの産業廃棄物がパーセンテージで入っていて、
リューべにそれをかけて、さらにそれを単価にかければでてくる。
さらにそれを運ぶお金がかかってくる。
それを足せばこうなるということが証明されたわけです。」
ーーーーーー
しかし、川内議員の作戦は、
その質疑の進め方を見ると、
まず初めのターゲットは、安倍ではありません。
実際に国会で虚偽答弁を繰り返してきた
前理財局長の佐川、航空局長、国交省財務省の官僚を
キチンと国会の場に呼んで、
彼らの「法令違反もしくは不当」な行為、
「行うべき手続きを行わなかった」ことを検証することが
先決であると考えているのは明らかです。
内閣から独立した地位の会計検査院の報告書を武器に、
安倍による権力の私物化を可能にしている行政の悪玉を潰し、
安倍を裸にするチャンスなのです。
そして、最終的に…
安倍総理大臣は、
「 行政文書の管理に関するガイドライン 」↓
http://www8.cao.go.jp/chosei/koubun/hourei/kanri-gl.pdf
この指針に内閣総理大臣決定しているので、
行政文書管理に関しての責任が
扇の要のように一点に集まる存在であり、
行政の長としての責任が問われる存在なのです。
安倍一点に批判が集まるその時こそ、
総理夫人という立場を利用して
安倍の熱狂的支持者であった籠池に
便宜供与していた安倍昭恵氏は、
証人喚問を避けられないでしょう。
その時は、谷査恵子さんもイタリアから呼び戻し、
証言してもらいたいものです。
ーーーーーー
会計検査院 HP
検査報告 2017年11月22日
参議院予算委員会の決定によって
森友学園に対する国有地の売却等に関する状況について
会計検査を行いその結果を報告するよう
3月7日、参議院議長からの要請を会計検査院長が受諾し
11月22日、報告書を提出した。
「学校法人森友学園に対する国有地の売却等に関する
会計検査の結果について」
●本文⬇︎ 全117ページ
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/29/pdf/291122_zenbun_1.pdf
●要旨⬇︎全32ページ
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/29/pdf/291122_youshi_1.pdf
ーーーーーー
2017年11月28日午前 衆議院 予算委員会
質疑者 川内博史 議員(立憲民主党)
①会計検査院の報告書が指摘している要点
〜本文116ページより〜
「今回、会計検査院が検査したところ、検査の結果に示したように、
国有地の売却等に関し、合規性、経済性等の面から、
必ずしも適切とは認められない事態や、
より慎重な 調査検討が必要であったと認められる事態等が見受けられた。
ついては、財務省及び国土交通省においては、
今後の本件事案への対応に万全を期す とともに、
次の点に留意するなどして、
今後の国有財産の管理及び処分を一層適切に行っていくことが必要である。」
●「合規制、経済性に照らして、適切とは認められない事態」とは
どういう意味か?
=「法令などに違反するか、もしくは、不当」という意味である。
●「より慎重な調査検討が必要であったと認められる事態」
とはどういう意味か?
=「当然行われるべき手続きが行われていなかった」という意味である。
②行政文書が残されていないため検査ができない
報告書には、会計検査院が検査するに当たって
必要な行政文書が残されていないという記述が非常に沢山あった。
③森友への国有地の売却契約は特例ばかり
〜本文34ページより〜
「24年度から28年度までの間に、前記の3財務局及び6財務事務所等が
公共随契により売払いを行った契約118件についてみたところ、
売払い前提の定期借地とする特例処理を行った事例は
本件以外に見受けられなかった。」
●24年度から28年度までの間に
財務省全体(全財務局及び全財務事務所)で
公共随契により売払いを行った契約は? 1194件。
売払い前提の定期借地とする特例処理を行った事例は? 本1件のみ。
●貸し担保責任免除特約を付して売買契約した事例は?本1件のみ。
●24年度から28年度までの間に
財務省全体で 一般会計および空港整備勘定所属の普通財産を
公共随契により売払いを行った契約は?1214件
そのうち延納の特約を付した契約は? 本1件のみ。
●24年度から28年度までの間に
財務省全体で公共随契により売払いを行った契約は? 972件
そのうち契約金額を非公表にしたのは? 本件のみ。
※非公表にしたのは森友側から頼まれたからだということだが、
客観的な文書はあるのか?→ 文書はない。
④会計検査院は、
国土交通省の値引きの算定の根拠が確認できない
●⒊8mの根拠については確認できたか?
→できていない。(会計検査院)
●⒐9mの根拠について確認できたか?
→できていない。(会計検査院)
●ゴミの混入率47.1%については根拠は確認できたか?
→できていない。(会計検査院)
●処分費の単価については根拠は確認できたか?
→できていない。(会計検査院)
⑤会計検査院による
「財務省及び国土交通省においては、
今後の本件事案への対応に万全を期すことが必要」
という指摘を実行するか?
●麻生財務大臣「会計検査院の報告を重く受け止め、
報告書を精査した上で対応していきたい」
⑥国有地の値引きに関する
「口裏合わせ音声データー」を認めるか?
●貸付契約をしたのち、ゴミの処分を有益費として、
森友側に1億3000万を支払ったことに関連する
音声データーの存在を政府は認めた。(11/27 国会中 理財局長発言)
●財務省は45分間の音声データーは認めるが、
例えば「ストーリーをイメージしている」部分など、
それ以外は認められない。
https://www.youtube.com/watch?v=fXxAygmbO2U
⬆︎財務省が認めている45分以外?の音声データ
関テレが放送/ 口裏合わせ音声データー (2016年3月下旬 籠池側が録音)
会談参加者は、
・近畿財務局 国有財産統括官(池田靖)と国側職員(?)
・大阪航空局の職員
・建設業者
・学園側弁護士(北浜法律事務所の酒井康生)
・籠池夫妻
●財務省が認めていない音声データーについての確認も含め、
事実関係を明らかににするため関係者一同が会して
委員会に出てきてもらえるよう要望する。
⑦国交省、財務省は、
会計検査院による 「適切ではなかった」
という次の指摘を認めるか?
●有益費の1億3000万のうち、建築業者に全額支払われるのではなく、
そのうち2000万を森友はリベートとしてキックバックさせている。
会計検査院は「有益費の算定は適切でなかった」と指摘があった。
●国交省は、
「有益費の算定は適切でなかった」という指摘を認めるか?
石井啓一国交大臣
「有益費は森友側が工事費を偽って報告していた。
キックバック分は森友から国にすでに変換されている。」
「土地の価値増加の算定(有益費の算定/ゴミ処分費用の算定)は、
実施されていない地盤改良工事が行われたとして計算が行われており、
この点に関してはより慎重な検討が必要だと思う。」
「貸付契約時、国が行うべき工事を森友側が行い
国が建て替えるという形にしていた。
森友側の工事は適切かを検証した上で工事の実費を支払ったことは、
不適切とまでは言えないと考える。」
「今後は価値増価額の算定方法
(地盤改良工事費(有益費)/森友側に支払った工事費)について
改善していきたい。」
川内議員
「何を言っているのか解らない。
会計検査院は有益費の〈算定〉が適切でないと指摘しているが、
認めないということか?」
石井国交大臣
「算定ですか、算定は一部慎重な検討が必要だったと思う。
が、額に関しては適切ではなかったとまでは言えない。」
●会計検査院の指摘する、補助金交付規定に違反して、
サステナブル補助金を交付していた事実関係を認めるか?
石井国交大臣
「木造化を図るプロジェクトの公募をして学識経験者の審査を経て、
通常の建築物より割高となる費用の一部を支払うというのが、
サステナブル補助金。
森友の場合は建築が中止になり、すでに全額が返金されている。
会計検査院の指摘は、事務を担当した一般社団法人において、
補助金交付規定に定めていない概算払いを行われた。
これが適切を欠くということだった。
まず、国が一般社団法人に補助金を支払い、その後に
一般社団法人が工房に補助金を支払う。
国が一般社団法人に補助金を支払う場合の
国が定める交付要項の規定には概算払いができることになっている。
今後、補助金交付規定をより明確に規定することが望ましい。
適切を欠いた面はあるが、不適切とまでは言えないと思う。」
●大幅値引きをして森友側に土地を売った事務手続きは、
「国有財産評価基準について」とする通達に基づいて
行われなければならない。
価格について審査をし「評価調書」を作成して決済し、
正式な価格が決まる。
●財務省は、会計検査院による
「評価調書を作成していなかったので通達違反になる」
という指摘を認めるか?
太田充理財局長
「失念しておりました。申し訳ございません。」
⑧総理に問う。
会計検査院の指摘する森友国有地の売却問題にどう対処するか?
●文書管理規則の大元である行政文書管理ガイドラインは、
総理大臣決定文書であることを踏まえれば、
総理が、本件事案の検証調査検討をすべきであるがいかがか?
過去の適切ではない答弁があるとするなら真摯に対応するか?
安倍総理
「私はかねてから、国有地の売却価格については、
会計検査院が厳正に調査すると言ってきた。
会計検査院の報告については真摯に受け止める。
会計検査院の報告と国会などの議論のなかでも
厳しい指摘があったことも踏まえ、
業務のあり方を見直す必要があると考えており、
財務省、国交省にしっかり対応させることと考えている。」
川内議員
「過去の答弁で事実に反するような答弁があったことにも、
対応していくということでよろしいしょうか?
(政府全体として。総理も含めて。)」
安倍総理
「私の答弁でですか?私はですね。
私は(??)したということは申し上げたことはございません。
(川内:んん? 場内:えーーーーっ!)
私自身が申し上げたことはですね、理財局も、近財局も法令に則って
国民の財産である国有地の正しい適切な価額で売買をしているんだろうと
信頼をしていると申し上げたところでございまして、
部下を信頼するのは当然であり、
そして、財務省においてそのような答弁をされているということは、
承知をしているということは申し上げておりますが、
私が調べて私が(国有地価格が)適切であるということを
申し上げたことはないわけでございます。
これは調べていただければ明らかだろうと思います。」
川内議員
「私がお聞きしているのは、
政府全体として、理財局長さんや、前の理財局長さんや、
航空局長さん、国交省財務省の官僚のみなさんの答弁が、
事実に反することがもしあれば、キチンと対応させるということで
よろしいですかとお聞きしているんです。」
安倍総理
「答弁との整合性は各省でしっかりと検証してもらいたいと思います。」
川内議員
「それは、指示もしないということですか?
対応という言葉の中にそういうことも含まれているんですよね?
とお聞きしているんです。」
安倍総理
「会計検査院の報告を受けて
各省で対応されるものと申し上げておりますから、
当然そういうことでございます。」
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【㊗️復活❣️ 川内博史 質疑内容まとめ】法令違反もしくは不当 | まともな行政手続をしていない
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