Quantcast
Channel: ☆Dancing the Dream ☆
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4771

西谷文和氏の軽挙妄動ふたたび ~湯川さんの時も「処刑」「身代金」と暴走

$
0
0

インテリジェンス(intelligence)=
inter "between" + legere "choose, pick out, read"
(行間)を(読み取る)ということ。

(情報)+(情報をどう分析し判断するか)
インテリジェンス(intelligence)とは、
情報と、ものごとを読み解く能力、
その双方が揃わなければ正しく機能しない。

インテリジェンスについて思いがけない話がある。
もう手放すことのできない人間の便利な道具である
人体の外付け脳のようなコンピューターは、
あの軟体動物の "イカのインテリジェンスにも劣る" というのだ。
電子頭脳は、イカ、イカらしい。
つまり、原始的な脳と思われているイカが、
驚くほどコンパクトで高速演算機能を備えているのに比べ、
コンピューターは、まだまだ賢いとは言えないのだそうだ。
また、人間が文字情報を読む「読字」の習得は、
それと引き換えに、他の能力を失わせるらしい。
エジソンやダヴィンチ、アインシュタインなどは読字障害があったため、
代わりに右脳が発達し特殊な能力が発揮されたとも言う。
本来、人間も文字を読むように生まれていないのだ。

インテリジェンスの中に含有されている意味の「読む」とは、
人間界でいえば、思考を研ぎ澄ましていく過程で
閃くように「直感する」感覚に近いような気もする。
インテリジェンスと語源を同じくする、
intelligentsiaインテリゲンチャ(知識階級)が、
必ずしもインテリジェンスの高さを発揮しないのは皮肉な現実だし、
むしろ彼らの鈍感さは世界を破滅に導いているように見える。
霊長類、高等動物、進化というイメージも、どうも怪しい気がする。
人間も本来の人間のインテリジェンスを発揮しなければならないだろう。

ジャーナリストたちは、
人々の「インテリジェンス(intelligence)=(行間)を(読み取る)」が働くよう、
できるだけその(行間)を緻密に埋めて、
より正確な全体像を浮かび上がらせるべく、
裏付けを取った事実を報道することに凌ぎを削っているはずだ。
本来ならば。

しかし、日本では、「記者クラブ」という悪しき制度によって、
官庁が書いたシナリオ通りの物語を大手メディアが垂れ流すことになっている。
日本政府は、国民から、
インテリジェンスに不可欠な
情報と、ものごとを読み解く能力、
その双方を狂わせ失わせようと、
メディアをコントロールし、
また、頃合いを見てショックドクトリンを用いているのであるから、
これに抵抗しなければならないし、
この構造の土台になっている私たちの視聴、購読、購買行動を
変えなければならない。
これからは、さらに圧力や妨害を受けるであろう
正しい情報を発信してくれる人々を
私たちの方も支える覚悟をしなければならないと思う。
これは、インテリジェンスの闘争だ。

その圧力や妨害をかい潜って
「テロとの戦い」と言われている戦争の実態を取材しようと
シリア入りに挑んだ安田さんが消息を絶ってから約9か月後、
タリク・アブドル・ハクのフェイスブックから、
安田さん本人のメッセージ動画が公開されたが、
ヌスラがこのような動画を出すのは初めてのことだと言う。
おそらく、身代金交渉の口火を切った者らが、
交換条件として、生存確認の動画を要求したのだろう。

安田さんも出たくて出たわけではないだろうが、
切迫感を感じながらも、
この機会を利用して何かを伝えようとしない人ではないはずだ。

安田さんが映画の台詞を使って工夫し、
暗喩的に伝えたかったことは、
「インテリジェンスを失ってはならない」ということではないかと思う。

安田さんは、動画の後半で、
I have to say something to my country.
日本の人々へのメッセージを語った。

安田さんのメッセージは、映画『Manglehorn』の台詞を引用しているが、
主人公・マングルホーン(Manglehorn=Mangle + horn(ずたずたに切られた角=♂切断刑))の
該当部の台詞のキーワードを敢えて抜いて語っている。

その言葉が、
"Every man for himself
自分の頭で考えて行動せよ" という言葉だ。
この言葉はもともと船の遭難の際、「各自独力で避難せよ」という
緊急避難指令に用いられる海の男たちの常套句である。

これが、このメッセージの中で、敢えて語らず隠し、
最も伝えたかったことではないだろうか?


メッセージ後半部・映画『Manglehorn』の台詞を引用  (解読詳細はこちら)


 "Every man for himself
  自分の頭で考えて行動せよ"
                    ~映画『Manglehorn』
                     ロック&キーを扱う鍵屋マングルホーン
                 

  "恐怖によって政治的な要求を通す行為が「テロ」であるならば、
  そうした感情に流されず、
  冷静に、具体的に、論理的に考えることこそが
  最大の抵抗である。"
                    ~ジャーナリスト・安田純平


さて、西谷文和氏だ。
西谷氏に対する最大の疑問は、
なぜ、安田氏の件で「日本政府がヌスラと身代金交渉に奮闘してほしい」
と期待しているか?だ。
西谷氏のインテリジェンスに対して疑問を感じてしまう。

そして、日本政府は、
ヌスラと交渉できるジャーナリストの「4つのルート」のうち
常岡浩介氏・鈴木美優氏・横田徹氏の「3人の動きを阻止」し、
なぜ、西谷氏だけを泳がせていたのか?

湯川氏後藤氏の件で、日本政府は、
サキ報道官のブリーフィングなどでも解るように
アメリカ国務省の命令どうりに動いた。
日本政府は、一切「交渉しなかった」のだ。
日本政府がやったことは、「全力で何もしない」どころか、
「救出しようとする動きの邪魔をする」ことだった。
日本政府は「邦人救出」どころか、
アメリカの指示の元、戦争法の成立のためのショックドクトリンとして、
邦人人質事件を利用していた(あるいは計画的に事件を起こした)ように見える。

にもかかわらず、
西岡氏は、なぜ、安田さんの件では
「日本政府が身代金交渉する」と考えているのか?
理解できない。
これについて説明するべきだろう。


安田さんの件では、
2015/12/22ニルスビルドの偽情報から国境なき記者団が暴発報道を行い、
常岡さんが動いてこの記事を撤回させた12/28までの間頃から
西岡氏は、メディアに安田さんの件について喋り始めた。
西岡×シハーブ組は、ヌスラを「身代金交渉」へと押し出したのだ。


西谷文和@saveiraq
安田さんのことが、とうとう公になってしまいました。なんとかして救出したいと考えています。現時点での最新情報を含めて、解決の方策などについて語ります。本日(25日)夕方5時から、朝日放送キャストで。関西地方の方、観てね。17:47 - 2015年12月24日

西谷文和
‏@saveiraq
常岡氏のウソはこれで明らかになりました。問題は安田さんを無事に救出することです。ヌスラ戦線は、やはり身代金を求めています。なので、政府かご家族が交渉当事者として、ヌスラを説得して、安田さんを取り戻すしかない。日本政府が後藤さんの時の教訓を踏まえて、交渉に臨んでほしいと思います。6:26 - 2015年12月27日

西谷文和
‏@saveiraq
安田さんを拘束しているのはヌスラという武装組織ですが、ISよりは話は通じます。あとは身代金交渉に入れるかどうか、ですね。後藤さん事件の教訓を生かして、日本政府の奮闘を期待。17:52 - 2015年12月24日

西谷文和
‏@saveiraq
その上で、これだけを言います。ヌスラは生存確認を出すと言ってます。それは身代金交渉に入りたいから。確実に彼らは交渉をしたがっています。根拠は安田さんの安全にも関わるので明らかにしません。私は常岡さんと違って、無責任な行動をとりたくないので、7:18 - 2015年12月27日



思えば、西谷氏に関しては、
湯川さんがISにアレッポで拘束(2014/8/14)されたときに発信した
一連のコメントを読んだ時も疑問を持った。

湯川さんがISに拘束されて直ぐに
"3時間ほど前に湯川さんが処刑された模様"などとツイートした。

その後のインタビューで、
"まだその映像を確認したわけではないので、処刑された”模様”ということ。"
と断っておきながら、
"ほぼ、処刑されているとみて間違いないだろう。"と言っていた。
人の生き死にを天気予報のように予想するのがジャーナリストの仕事か?
ジャーナリストは、事実を報道することが原則ではないのか?
しかも「間違いないだろう」と言っていたことが、間違いだっだ。
ジャーナリストとしての本分どころか、
ご家族への配慮などまるで気にしていない。
そして、
この時も「身代金交渉」の話を早々に持ち出し、
"ヨルダンの日本大使館の奮闘を期待する"と言っていた。
軽挙妄動としか言いようがない。
今回も同じパターンの反応をしているのではないか?

日本政府が、ヌスラと交渉できるジャーナリストのうち、
西谷氏だけを泳がしたのは、
西谷氏の暴走する反応パターンを見透かして、
人質事件をなんらかの政治目的のタイミングに合わせて
利用しようとしているのではないか、と考えてしまう。
湯川氏後藤氏の件の最中に、
安倍が口にしたのは、集団的自衛権の行使、及び
自衛隊海外派兵の恒久法の必要性。
菅官房長官が語ったのは、秘密保護法の適用だったのだから。

いずれにしても、このままでは、
前例から「日本政府は邦人救出に当たる義務を果たさない」
「日本政府は邦人救出の邪魔をする」ことを前提に、
ご家族が支払えるわけのない「身代金交渉」などすることなく、
長期戦で安田氏救出の時期を見計ろうとしている常岡氏らの計画を
西谷×シハーブ組は破壊してしまう。
西谷氏は、自らの行動が、ヌスラに金への欲望に駆り立て、
安田さんの生命を危うくさせていることに気付くべきだろう。
頭を冷やして考えを改めてもらいたい。

   ▼  ▼

西谷文和 ‎@saveiraq
湯川さんがシリアのアレッポで拘束されたようだ。ISISに捕まっている。残忍な集団だ。大変心配している。2014年8月18日 01:51

西谷文和@saveiraq
彼を救出できるとすれば、まとまった金を払うしかないと思われる。事態は急を要する。人道的な対応を求める。 2014.08.18 03:05

西谷文和@saveiraq
金か人質交換か。ISISは何を求めているのだろうか?兵士として捕らえられているので、何らかの取引がなければ解放されないだろう。2014.08.18 03:23

西谷文和 ‎@saveiraq
どうやら最悪の事態になったようだ。3時間ほど前に湯川さんが処刑された模様。ISISのオマールというヤツが発信している。2014年8月18日 09:31

西谷文和 ‎@saveiraq
湯川さんがカメラとともにガンを持っていたのが殺害の原因のようだ。シリアは誰もが疑心暗鬼になっていて、銃を持っている湯川さんは、人質として留め置かれず処刑されてしまった。銃は身を守ってくれないことがここでも証明された格好だ。皮肉なことだが。2014年8月18日 10:24

西谷文和 ‎@saveiraq
処刑の理由は、彼のユーチューブ。AK47を撃っている映像がある。ISISの公式ステートメントで、ユーチューブ映像について述べられている。
民間軍事会社の宣伝用で流しておられたのだろう。ネットの映像を確認するのは、実は彼らの得意技なのだ 2014年8月18日 12:19

西谷文和@saveiraq
拘束したのがタリバンなら、まだ交渉の余地があると思う。タリバンは金を積めば、解放する可能性がある。ISISと比べて、アフガンは貧しいからだ。ISISはアルカイダ系で、「裏資金」がかなり入っているのだと想像する。ヨルダンの日本大使館の奮闘を期待する。 2014.08.19 01:14


以下は、
ISによる湯川さん拘束について、
このようなツイートをしていた西谷文和氏に電話取材した
IWJ(平山茂樹記者)の記事

――湯川氏は既に殺されたという情報があるが

「ISISの広報官がツイートし、公式のステートメントでも処刑したと言っているが、まだその映像を確認したわけではないので、処刑された”模様”ということ。私のシリアの友人も、映像を確認していない。オマールというISISの情報官と、今、連絡を取れるかどうか試みている。
しかし、ほぼ、処刑されているとみて間違いないだろう」

――身代金の要求がなかったが、ISISの狙いは何だったのか

「ISISは結構お金を持っているので、身代金というよりも、自由シリア軍と一緒に行動している兵士として、捕まえたら殺す、ということ。

何らかの事情で、湯川さんが発見されてしまった。これはまあ、運が悪かった。ISISに、捕まったら、ほぼ、やられてしまう。タリバンよりもひどい奴らですから。だから、捕まった時点で、救出は難しかったと思う」

――湯川氏はPMC(private military company=民間軍事会社)を名乗っている。紛争地域で、各国のPMCはどのような活動をしているのか

「アフガンやイラクでPMCをたくさん見てきたが、日本にあるということは知らなかった。少数ながら、日本にも存在するということだと思う。

アフガニスタンもシリアもイラクもPMCだらけ。政府の要人は、何をするにもPMCを雇う。PMCがボロ儲けしている。

戦争というのは、街を壊してからもう一度作ることになるので、建設関連ビジネスが成り立つ。治安が不安定になればなるほど、こういう民間軍事会社が儲かることになる。そういう仕組なので、アフガンにしてもイラクにしてもシリアにしても、戦争をビジネスにしている人がいる、ということ」。(平山茂樹)



この西谷氏の湯川さんの件についての発言に対して、
安田さんも批判的なコメントをしていた。

  ▼  ▼

安田純平
‏@YASUDAjumpei
大手メディアは湯川さん生存を前提に取材しているようだし、ISIS内部の人らしい人も生きてるぽいツイートをしているが、「ほぼ、処刑されているとみて間違いないだろう」というこれをこのまま晒しとくつもりなのかな。http://iwj.co.jp/wj/open/archives/162589 … よほどの根拠があるのか。
23:23 - 2014年8月18日



**********

後藤氏の通訳を務め
安田氏のシリア越境の手配を行ったムサ・アムハーンは、
自分の親戚のガイドMを安田氏に紹介し、
ガイドMは最初に安田氏を拘束したならず者集団の一味。
この常岡氏の主張を
西谷氏は、ちゃんと検証してみたのだろうか?

西谷氏は、
安田さんと連絡し合うムサの携帯を公開している。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160407000088

常岡氏の言うように
「読む」と、ムサは相当な悪党。


※アハラール-シャム(Ahrar ash-Sham)とは、
= "Islamic Movement of the Free Men of the Levant"
自由シリア軍に次ぐ強力な反アサド勢力で、
ヌスラやアルカイダ分派系と共同作戦を行う場合もある。



2015/11/6
安田「ハイ!君の兄弟からなにか返事はあった?」
ムサ「ハロー!彼は僕に今日返事をするつもりだと言っていたよ」
   「彼の部隊の司令官は他の街にいたんだ」
安田「OK ありがとう」
ムサ「君にいいニュースがある」
   「アハラール-シャムが君を待っている
   で、君のシリア滞在の間のガイドをしてくれるよ」
安田「おお、それはいい」
   「それとヌスラも問題はないかい?」
ムサ「問題ないよ」













Viewing all articles
Browse latest Browse all 4771

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>