【爆破予告】中部国際空港にジェットスター機が緊急着陸
中京テレビNEWS 2023/01/07
中部国際空港などによりますと、爆破予告の電話があったため、7日午前8時頃、成田発福岡行きのジェットスター501便が、中部国際空港に緊急着陸しました
映像は7日午前8時ごろの中部国際空港の様子です。機体からは緊急脱出用のスライドが降りているのが確認できます。
ジェットスター・ジャパンによりますと、乗客134人、乗員6人が緊急脱出し、その際に負傷者が発生しているということで、確認を急いでいます。
中部国際空港では多くの便が欠航になり、返金などを求める人で混雑していました。
警察によりますと、空港関係者から24時間つながる成田空港インフォメーションセンターの電話に爆破予告に関する電話があり、空港警察に相談があったということです。
中部空港にジェットスター機 緊急着陸 ”国際電話で爆破予告”
NHK 2023年1月7日 13時06分 愛知県
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230107/k10013943601000.html
7日朝、成田から福岡に向かっていたLCCのジェットスター・ジャパンの機体が爆破予告を受け、愛知県の中部空港に緊急着陸しました。関係者によりますと、成田空港に男の声でドイツから国際電話があり、英語で「ジェットスターの機体に爆弾をしかけた」などと話したということです。
空港の管理会社によりますと、脱出時に5人がけがをしたということです。
空港の滑走路は緊急着陸からおよそ4時間半にわたって閉鎖されましたが、安全が確認されたとして午後0時15分に運用が再開されました。
脱出時に乗客5人がすり傷などのけが
7日午前7時半すぎ、ジェットスター・ジャパンの成田空港発、福岡空港行きの機体が愛知県の中部空港に緊急着陸しました。
この機体には乗客136人と乗員6人が搭乗していたということで、着陸後、脱出用のシューターで機体から避難しました。
空港を管理する中部空港会社などによりますと、脱出時にすり傷を負うなどして5人がけがをしたということです。
いずれも程度は軽いとみられ、救急搬送はしていないということです。
また警察や空港関係者によりますと、機体は爆破予告を受けて緊急着陸したということです。
関係者によりますと、7日午前6時20分ごろ、成田空港に男の声でドイツから国際電話があり、英語で「ジェットスターの機体の貨物室に100キロのプラスチック爆弾をしかけた。マネージャーを出さなければ爆破させる」などと話したということです。
警察によりますと、客室の安全を確認したうえで貨物室の荷物をX線などで調べましたが、爆発物などの不審物は見つからなかったということです。
引き続き警察などが詳しい状況を調べています。
この影響で空港は緊急着陸からおよそ4時間半にわたって滑走路が閉鎖されましたが、中部空港会社は安全が確認されたとして、午後0時15分に運用を再開しました。
「爆弾しかけた」ドイツからの英語で国際電話 男の声で
関係者によりますと、7日午前6時20分ごろ、成田空港に男の声でドイツから国際電話がかかってきたということです。
男は英語で「ジェットスターの501便に爆弾をしかけた」などと告げてマネージャーを出すよう求めたうえで「貨物室に100キロのプラスチック爆弾をしかけた。マネージャーを出さなければ爆破させる」などと話したということです。
乗客は着陸後に爆発物のおそれと説明
緊急着陸したあとに乗客が滑走路の近くで撮影した動画では、滑走路に止まった機体の前方と後方4か所の脱出用シューターから乗客が避難している様子が確認できます。
機体の外に避難した乗客は、近くの芝生で待機していました。
乗客によりますと、当初は機内のアナウンスで、機器の異常のため緊急着陸すると伝えられていましたが、着陸したあと爆発物が載せられているおそれがあると説明があったということです。
脱出用シューターとは
航空機の脱出用シューターは、客を機内から直ちに脱出させる必要があると判断された場合に使用されます。
航空機は、一定の条件のもとで、全員が90秒以内に脱出できるよう設計されていて、脱出用シューターも非常口を開くと自動的に滑り台のような形で飛び出すようになっています。
ただ、これまで滑走路など硬い地面に体を打ちつけるなどして、けが人がでたケースがあり、使用時は乗務員が下で乗客を支えるサポートを乗客にも依頼することになっています。
過去の爆破予告は
交通機関をねらった爆破予告は過去にも行われています。
去年9月には西九州新幹線の施設への爆破予告があり、JR九州は一時全線で運転を見合わせるなど利用者に影響が出ました。
また、2008年には航空機の爆破を予告するメールが届き、中部空港から中国に向かっていた航空機が引き返すなどの影響が出ました。
この事件をめぐっては、警察に出頭した男が威力業務妨害の疑いで逮捕されています。
元パイロットの航空評論家「緊急着陸の判断は当然」
今回の緊急着陸について元パイロットで航空評論家の小林宏之さんは、「爆破予告は航空の安全にとって非常に脅威となるもので言語道断だ。安心して空の旅をするためにもあってはならないことで決して許されるものではない。爆破予告が仮に悪質ないたずらであったとしても、乗客乗員の安全を確保する責務を担っている機長は最善の努力をする必要があり、最寄りの空港に緊急着陸する判断は当然だ」と話しています。
脱出用シューターが使用されたことについては「速やかに乗客を脱出させるには脱出用シューターを使うのが最も早い。もし爆発することがあった場合には犠牲者が出てしまうので、今回もシューターを使ってできるだけ早く乗客を機体から離すという鉄則に従って判断をしたのだと思う」と話していました。
中部空港 発着する便に欠航など相次ぐ
滑走路が閉鎖された影響で、中部空港を発着する便に欠航などが相次いでいます。
このうち全日空は、中部空港と羽田、福岡、仙台などを結ぶ合わせて21便が欠航になったほか、福岡空港から中部空港に向かう便が目的地を変更して伊丹空港に着陸したということです。
また日本航空は中部空港と羽田、成田、新千歳を結ぶ合わせて6便が欠航したということです。
空港の閉鎖が長引けば、影響はさらに拡大する可能性があるとしています。
離着陸見合わせの中部空港 出発ロビーは混雑
愛知県の中部空港の国内線の出発ロビーは多くの乗客などで混雑し、搭乗券の払い戻しや別の便への振り替えの搭乗手続きなどのための列ができていて、空港や航空会社の職員らが整理にあたっています。
乗客などの列は、ロビーから名古屋鉄道の中部国際空港駅の近くまで続いていました。
旅行のため午前7時台に出発する鹿児島行きの便を利用する予定だったという20代の男女は「飛行機に1度乗ったのですが、飛行機から降りるようアナウンスがありました。このあと払い戻しを行い、新幹線で鹿児島に向かいます」と話していました。
家族で沖縄に旅行する予定だという20代の男性は「搭乗手続きの最中に予約した便の欠航が決まりました。別の沖縄便の予約が取れたので、そちらで沖縄に向かう予定です」と話していました。
また、家族と大分県に帰省する予定だった名古屋市の40代の男性は「飛行機の中に乗っていよいよ出発というときにアナウンスで外に出るよう言われました。これからどうすればよいのか、混乱しています」と話していました。
旅行で福岡県に行く予定だった名古屋市の30代の女性2人は「今頃は水炊きを食べている予定だったので残念です。次の飛行機まで3時間ほど待つ必要があり、とても大変です」と話していました。
高校の同級生と一緒に福岡県に向かう予定だった20代の男性は「久々に集まっての旅行で楽しみにしていたので残念です。乗る予定の飛行機が欠航になったのでこれから新幹線で向かいますが、夕方ごろの到着になりそうです」と話していました。
福岡空港も振り替えや払い戻しで行列
福岡空港の国内線の出発ロビーでは航空会社の職員が「福岡・名古屋欠航専用カウンター」と書いたパネルを掲げて案内し、大勢の乗客が別の便への振り替えや搭乗券の払い戻しのために列に並んでいました。
子どもを連れた女性は「福岡に帰省してこれから名古屋に戻るところだったので困っています。子どもが小さいので新幹線で長時間移動するのは厳しく、なんとか飛行機で帰りたい」と話していました。
また三連休で友人と遊ぶため中部空港に向かう予定だという男性は「急に空港が使えなくなったので新幹線で行くことにしました。友人と遊ぶ時間も短くなるし、待たせてるので申し訳ない気持ちです」と話していました。
旅行を終えて愛知県に向かう予定の男性は「オンライン上で解約手続きができたので、カウンターの列から出てきました。新幹線で帰ろうと思っていますが帰れるかどうかが心配です」と話していました。
中部空港に設置したカメラの映像では
NHKが中部空港に設置したカメラでは、午前8時20分ごろ、機体が滑走路に向かう誘導路に止まっていて、脱出用のシューターが機体の前後からあわせて4本出ている様子が確認できます。
その後、現場には消防車や救急車が駆けつけ乗客とみられる人たちは到着したバス数台に分乗してターミナルに向かいました。
滑走路に避難する乗客 NHKに寄せられた映像にも
NHKのスクープボックスに投稿された中部空港に緊急着陸した機体の映像です。
機体から脱出用のシューターを使って、乗客が滑走路上に避難し、離れた場所で待機している様子が確認できます。
ジェットスター「緊急脱出時に乗客に負傷者が発生したもよう」
千葉県の成田空港にあるジェットスター・ジャパンの発表によりますと、緊急着陸した機体は爆破予告の電話を受けて午前7時41分ごろに中部空港に着陸したということです。
ジェットスター・ジャパンによりますと、中部空港に着陸した機体から緊急脱出した乗客のうち数名がすり傷やねんざといった軽いけがをして、客室乗務員が応急処置をするなどして対応したということです。
便を指定して爆破予告 成田空港に電話で
千葉県の成田国際空港警察署によりますと、7日午前6時20分ごろ、成田空港のインフォメーションセンターに、電話で、中部空港に緊急着陸したジェットスターの便を指定して爆破予告があったということです。
予約乗客は149人
ジェットスター・ジャパンによりますと、緊急着陸した機体は成田空港を当初の予定より30分遅れの午前6時35分に離陸し、福岡空港に向かっていて、乗客149人が搭乗予約をしていたということです。