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【封じられた言葉=集団免疫】集団免疫の道、この選択は優生学の一種である 〜byエスポジト

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一昨年頃は「集団免疫」という言葉をよく聞いた。
政治的戦略として「集団免疫」という言葉は使わずに、こっそりと人々を「集団免疫」に追い込む。
左様に方針転換した。
意図せざる結果として、生き残れる者は生き残り、そうでない者は死滅する。
秘密の目標である「集団免疫」とはそういうこと。


”On the other side of the debate, the United Kingdom, the United States and even some Northern European countries like Sweden initially tried to follow this path of herd immunity. But this choice is, honestly, a form of eugenics, and in some ways even thanatopolitical, because it entails the deaths of a considerable number of people who would otherwise live. For herd immunity to develop, many of the weakest people are destined to die, as Boris Johnson also admitted. He said that “many more families are going to lose loved ones before their time”. ”
”Let’s say that my assessment of herd immunity is a rather negative one: it acts as a form of autoimmune disease, that is, it tries to protect life through the death of a part of the population. ”
〜Roberto Esposito 16th June 2020

「一方、イギリス、アメリカ、そしてスウェーデンのような北欧諸国も、当初はこの集団免疫の道を歩もうとしました。しかし、この選択は正直言って優生学の一種であり、ある意味ではタナトポリティーク的(生政治が「死」を支配していること)ですらある。なぜなら、そうしなければ生きられるはずの相当数の人々の死を伴うからである。集団免疫が発達するためには、ボリス・ジョンソンも認めているように、弱い立場の人々の多くが死ぬ運命にある。彼は、”さらに多くの家族が、愛する人をその時を待たずに失うことになる”と述べた。」
「つまり、集団免疫は自己免疫疾患の一種として作用し、集団の一部を死滅させることで生命を守ろうとするのである。」
〜ロベルト・エスポジト 2020年6月16日 インタビューより





Koichi Kawakami, 川上浩一@koichi_kawakami
日本のコロナ禍で、命と科学が蔑ろにされている。
それは、すなわち生命科学が蔑ろにされることに繋がる。
学術会議任命問題で学問が軽視されるのと通じるところもある。
なので、Twitterで訴え続けている。
午後8:19 · 2022年12月30日


Koichi Kawakami, 川上浩一@koichi_kawakami
連帯とあらゆる個人個人の人間の尊厳が大原則であるべきだ。
それは言い換えれば、お互いに対する責任、共同体の中の最もか弱い者に対する責任の自覚である
SWEDEN’S PANDEMIC EXPERIMENT
スウェーデンのパンデミック実験
こちらで読めます↓
https://library.oapen.org/bitstream/handle/20.500.12657/59874/9781000827088.pdf?sequence=1…
第10章Lappin”集団免疫の生政治"
引用ツイート
vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...見誤っている。最大化すべき共通善は、たんなる経済成長率や平均BMIの数値ではない。共同体はただの集団(群れ)ではない。連帯とあらゆる個人個人の人間の尊厳が大原則であるべきだ。それは言い換えれば、お互いに対する責任、共同体の中の最もか弱い者に対する責任の自覚である。
(了)
このスレッドを表示
午後0:42 · 2023年1月3日


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SWEDEN’S PANDEMIC EXPERIMENT

https://library.oapen.org/bitstream/handle/20.500.12657/59874/9781000827088.pdf?sequence=1

P235

10
THE BIOPOLITICS OF HERD IMMUNITY
Lapo Lappin


ーーーーーーーーーーー
   
     

vogelsang7@vogelsang7 2022年12月31日
Chap.10 L. Lappinの論考
”コロナは茶番。生存をすべてに優先させる例外状態が常態化されあらゆるものが犠牲にされる”と権力のあからさまな公衆衛生学的介入を批判したアガンベンは、間違っている。日常を継続した自由放任で集団免疫に国民をこっそり誘導することこそ批判すべき生政治Biopoliticsだ。

 ※Giorgio Agambenジョルジョ・アガンベン
  https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョルジョ・アガンベン 

 ※アガンベンは間違っているのか? 岡田温司  
  
https://www.repre.org/repre/vol39/greeting/
 ※生政治(せいせいじ Bio-politics
 https://ja.wikipedia.org/wiki/生政治
 ミシェル・フーコー(Michel Foucault)の用語。関連「パノプティコン」


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
第10章 集団免疫の生政治 by L.Lappin 要約
1)生政治は死んだか?
コロナを理由にしたロックダウンのようなあからさまな公衆衛生的介入に反対して、コロナや非常事態宣言は例外状態を常態化させようとする茶番だと論じたAgambenは批判を浴び、Agambenのみならず生政治批判自体が時代遅れに......


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...なったと評する(Žižek,Sarasin,Nancy,Bratton)風潮がある。しかしむしろAgambenの議論に欠けていたものこそ生政治批判だ。Foucaultに立ち返り、"保護に値しない者たち"として保護から一定の人々を排除するメカニズムが、例外状態ではなく"日常の延長として"こっそり作動している生政治を可視化.....


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...して批判することが今こそ必要だその典型例はスウェーデンにある。
2)言葉でははぐらかされる集団免疫戦略
初めのうちは集団免疫が戦略目標だ、達成は間近だと言われた。そのうち、TegnellGieseckeは集団免疫は戦略目標ではなく意図せざる結果だと言った。その後、集団免疫は"言わぬが花".....

 ※Anders Tegnell スウェーデン公衆衛生局 スウェーデン国家疫学官
  https://ja.wikipedia.org/wiki/アンデシュ・テグネル
 ※Johan Giesecke(ヨハン・ギーゼッケ)
  ストックホルムのカロリンスカ研究所の医師・名誉教授
  https://en.wikipedia.org/wiki/Johan_Giesecke


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...として公の議論を避けられるようになった。言葉が封じられた後には、"知らぬが仏"と一定の人々の命が切り捨てられる現実が続く。
3)集団と倫理学
集団免疫戦略を倫理的に正当化したのは、集団免疫戦略を賛美した功利主義の大御所T. Tännsjö以下、population ethicsの大家G. Arrhenius、......

 ※Torbjörn Tännsjö(トルビョルン・テンショ)
 ヨーテボリ大学医学部の医療倫理委員会と
 カロリンスカ研究所の倫理委員会のメンバー。
 国家保健福祉委員会(社会サービス、医療および医療サービス、歯科医療、
 環境衛生、および伝染病の管理の監督、評価、監視を担当する
 スウェーデン政府機関)の医療倫理委員会のメンバー 
 https://en.wikipedia.org/wiki/Torbjörn_Tännsjö


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...K. Bykvistら功利主義倫理学者たちだ。人命を抽象的な人口populationという統計的概念にして人命の価値を二義的に扱い、経済損失で損なわれる人口と感染症で失われる人口をトレードオフ関係に置くスウェーデン医療倫理審議会(SMER)報告書は、暗黙の帰結として一部の国民の人命をコスパの観点......


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...から切り捨てることになる。功利主義倫理学の皮を一枚めくれば、生政治Biopolitikという造語の創始者Rudolf Kjellénの社会有機体思想がある。
4)免疫:廃棄の生政治
病原体をまず取り込んでから排除する(including exclusion)免疫の比喩で、命の切り捨てAbandonmentは描かれる。Agambenが......

 ※Rudolf Kjellén(ルドルフ・チェーレン)
  国家有機体説〜国家をひとつの生物であるかのようにみなし、
  その成員である個人は全体の機能を分担するものであるとする国家観。


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...論じているとおり、人はまず保護の元に置かれ、そして排除される。しかしそれは明示的な法的排除ではなく、暗黙の社会的排除だ。
高齢者施設のコロナ死亡者の2割は酸素投与されぬまま医師の診察なく、ときに看護師も関わることなくモルヒネで安楽死させられた。集団免疫戦略でコロナを感染拡大.....


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...するために高齢者の命は社会に取り込まれ、そして排除されたのだ。
学校児童の親たちも同様だ。児童の登校義務に違反すれば莫大な罰金と児童相談所による保護権の取り上げが課された。社会活動の維持を名目に、学校児童に集団免疫をつけさせるため子供とその親たちは集団免疫戦略に取り込まれ、....


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...800人の子供たちが親を失った。
保護から排除されたのは、学校教師、エセンシャルワーカー、障害者、大家族で暮らす移民、コロナ後遺症患者たちも同様だ。
結論)不可視のパンデミック
国家は受け身を装い、不作為をつづけ、日常を継続することでこっそり人命を切り捨てていく。......


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...パンデミックは不可視化される。しかし受け身な姿勢は意図的に装われることもあるのだ。受け身の身振りには狙いの目標、ないし(狙っていないふりをした)結果があるのだ。それを可視化するのが生政治批判だ。
人権思想の危機もあらわになった。一部の権利(移動の自由など個人の自由権、......


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...学校で教育を受ける権利、プライバシー権など)がことさら強調され、自分が感染しているか知る権利、自分の命を守る権利、国家が人命を保護する義務は言及されず社会全体の功利計算の中に埋もれた。権利思想はまるで自己免疫疾患のように自己矛盾状態に置かれた。
スウェーデンの生政治に......


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...たいする対案はあるのか。
Agambenの論じるネガティブな生政治ではなく、EspositoBrattonが唱えるように、ポジティブな生政治があり得るかもしれない。より生命を肯定し公正な生政治を定式化することは残された課題だ。
何らかの生政治が避けられないとしても、スウェーデンの功利主義的な......

 ※ Roberto Esposito
  https://en.wikipedia.org/wiki/Roberto_Esposito
 ※Benjamin Bratton アメリカの社会学者。
  https://en.wikipedia.org/wiki/Benjamin_H._Bratton
  ・essay "18 Lessons for Quarantine Urbanism"
  ・”The Revenge of the Real: Politics for a Post-Pandemic World ”
    – June 29, 2021 by Benjamin Bratton (Author)
   本書は、社会の疫学的見解の概念、マスクをめぐる文化的論争を議論し、
   ジョルジョ・アガンベンの仕事と鋭い対比をなす肯定的な生政治への
   方向性を指摘する。


vogelsang7@vogelsang7 1月2日
...「人口」アプローチは避けることができる。例えば独仏伊は人間の尊厳という原則を理由に功利主義的な一部の人々の切り捨てを拒絶した。
さらに言えば、個人ごとでなく共同体全体を扱う功利主義の優位性は、まがい物だ。生政治的な統計数字としての「人口」の捉え方は政治的共同体を根本的に......


vogelsang7@vogelsang7
...見誤っている。最大化すべき共通善は、たんなる経済成長率や平均BMIの数値ではない。共同体はただの集団(群れ)ではない。連帯とあらゆる個人個人の人間の尊厳が大原則であるべきだ。それは言い換えれば、お互いに対する責任、共同体の中の最もか弱い者に対する責任の自覚である。
(了)


 ※注釈はブログ主

ーーーーーーーーー


The chapters
P32

哲学者のLapo Lappin(ラポ・ラパン)は第10章で、功利主義がスウェーデンの生政治にどのような影響を与えたかを強調し、スウェーデンの戦略の倫理的側面に深く踏み込んでいる。パンデミック後、生政治(ミシェル・フーコーが導入した、政治と生物学の関わり方に関する考察)は、21世紀の問題に取り組むことができないと言われ、死んだと宣言されている。しかし、生政治的な考察には明らかに欠点がある一方で、スウェーデンのような自称「リベラル」なパンデミック戦略を解釈するために用いれば、示唆に富むものになる。群れ免疫という概念がスウェーデンの戦略の中核をなしていたことを示した後、著者は、それが暗黙のうちに功利主義の倫理的計算の上に成り立っていることを論証している。本章では、この倫理的視点が、(folkhälsa、「社会全体」、「経済」、folkhemmet(国民の家https://ja.wikipedia.org/wiki/国民の家 )といった概念によって)均質な全体として全体化された「population 個体群」のレベルで作動する生政治的概念装置によって許容されていることを明らかにしている。そして、この概念化は、Roberto Esposito(ロベルト・エスポジト)が理論化した生物学的な「including exclusion 排除を含む」に沿って、特定の集団の組織的排除を可能にしてしまうのである。本章では、このメカニズムが、特に、高齢者や学童の親というリスク集団の排除において、どのように作用しているかを示している。



The Biopolitics of Immunity in Times of COVID-19: An Interview with Roberto Esposito
16th June 2020
COVID-19の時代における免疫の生政治 〜ロベルト・エスポジトへのインタビュー
2020年6月16日

https://antipodeonline.org/2020/06/16/interview-with-roberto-esposito/



生権力/生政治  
[biopower 英 biopouvoir 仏 : biopolitics 英 biopolitique 仏]
時事用語辞典 2008/03 麻生博之
https://imidas.jp/genre/detail/L-101-0045.html
いずれも元来は、フーコー(Michel Foucault 1926~84)が『知への意志』で提起した概念。フーコーによれば、死に対する権利(殺す権利)を一つの特徴とする古い君主制の主権に対し、近代以降の政治権力は、生を標的として管理・統制を及ぼす生権力に転換した。生権力には二つの形態、つまり工場・学校・監獄などにおいて身体の規律・訓育を目指す「解剖政治」と、出生・死亡率の統制、公衆衛生、住民の健康への配慮などの形で、生そのものの管理を目指す「生政治」が見いだされ、次第に前者から後者へ比重が移ってきたとされる。
フーコーの洞察はさまざまに受容されてきたが、その一つとして、現行のグローバル化を統制する〈帝国〉のもとに、生権力のラディカルな展開を見るネグリ(Antonio Negri 1933~)とハート(Michael Hardt 1960~)の思考(→「マルチチュードと帝国」)がある。彼らは、既存の諸境界を超える〈帝国〉的生権力の展開を、広範で柔軟な生の管理、また生そのものの搾取と捉えながら、管理・搾取される生のもとに、生権力に対抗する共同的な生のあり方を見いだし、そこにむしろ生政治の可能性を見る。
他方、死の権力としての古い主権権力との連続のうちに生政治を捉えるアガンベン(Giorgio Agamben 1942~)は、政治権力の本来の機能を、多様な生の中から端的に殺害可能な生を抽出すること、いわばただ生きているだけの生(「むき出しの生」)を生産する点に見る。こうした意味で死の権力に先取りされていた生政治は、近代以降その範囲を拡大し、ナチスの強制収容所を一つの帰結としながら、現代では例えば開発の名のもとに、また安楽死や脳死の積極的容認といった形で、「むき出しの生」の生産を拡大・深化させている。
生命操作が爆発的に進展しつつある今日、純粋な生そのものといった次元を想定することの問題性を含め、生権力/生政治をめぐる論点は、アクチュアルな課題として問われているといえよう。



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