孫崎先生の12/15のIWJインタビューの中で語られるディープなお話。
自分用メモとして、孫崎先生の「謎かけ」のような発言の文字起こしをしておきました。
孫崎先生は、安倍銃撃事件に疑問をもっておられるようだ。
そもそも安倍は山上の手製銃で殺されたのか?と。
但し、もちろんそれは、Hanadaなどのネトウヨ界隈が言うような「中国の使送」だとかいう話とは異なる。
そして、孫崎先生のもう一つの疑問は、「北朝鮮とパイプを持つ日本の政治家は悉くアメリカに粛清されてきた」のに、なぜ北朝鮮と繋がりのある統一教会と関係する政治家には手を出して来なかったのか?と。
孫崎先生は、疑問を投げかける以上のことは述べられない。
しかし、この二つの疑問は、関連しあっているのかもしれない。
様々に推理を巡らすことはできるだろう。
統一教会は、自民党清和会と同じく、アメリカのCIA、そして、共和党とは長く深い関係にある。
トランプ(1991年マーアラゴの別荘を文鮮明に売却話あり)は文鮮明(ラスベガスに統一教会施設ピースパレスあり)とはカジノ人脈でつながりがある。
安倍は、予想外に2016年11月米大統領選に勝利したトランプとの会談(2016.11.18)を統一教会ルートを使って行った。
トランプはバイデン大統領の政敵。11月には米国中間選挙。
日本信者から吸い上げた献金の統一教会マネーが米国選挙に流れないと言えるだろうか?
そして、確かに安倍銃撃事件については、常識的に考えても色々と不審な点が多い。
山上は手製銃で2発撃ち、1発に弾丸が6弾発射する。
安倍の側には囲むように候補者も含めて10人以上の人間が集合していた。
安倍以外の者にも流れ弾に当たる可能性が高い。
偶然に安倍以外の被害者は出なかったが、山上は複数の死傷者が出ることも覚悟の上でそれを実行したのだろうか?
そして、何より、搬送先の救命治療を行なった医師の記者会見と、県警の司法解剖の発表は、「射入創」と「射出創」の説明が真逆だ。
7月9日午後5:30、奈良県立医科大学附属病院の医師は記者会見で、「首から入った銃弾で損傷した可能性がある。左肩前部には弾丸が体内から抜けたような傷があり、手術中に弾丸は確認できなかった」と説明。
しかし、7月9日19:47、奈良県警は司法解剖の結果、「左上腕部から体内に入った銃弾が、左右の鎖骨下にある動脈を損傷したことが致命傷になった。失血死だった」と説明。
〜田母神俊雄@toshio_tamogami
安倍総理の銃撃事件では自民党と統一教会の関係ばかりが報道される。
医官の記者会見では頸部の前方右側に5センチほどの間隔で2個の銃創があり
左肩前方に銃弾が抜けたと思われる傷が1個あるという。
容疑者は後方から撃ったのに何故銃創は身体の前方にあるのか。
撃たれた時の状況はどうなっているのか。
午前6:02 · 2022年9月4日·Twitter Web App〜
IWJ 孫崎享先生インタビュー
日時 2022年12月15日(木) 18:30~
場所 IWJ事務所(東京都港区)
会委員限定 全編動画・後編から
(14:17〜)
岩上さん:
7月、日本にとっては大きな歴史の転換点になると思います。
8日、安倍元総理が銃撃され死亡。
10日、参院選、改憲派政党、自公維新が3分の2を超える177議席を確保。
その後自民党と統一教会の関係について報道が相次ぐ。
22日、安倍元総理の国葬を閣議決定。
孫崎先生:
ちょっと、あの〜、IWJはどういう立場をとっているのか私、分からないんですけど。
追っかけてないんだけれど。
岩上さん:
はいはい。
孫崎先生:
あの銃で、殺せるの? 😱😅
岩上さん:
あーーーー!
そういうその、もしかしたら銃撃事件そのものに疑惑があるっていうそういう話ですか⁈
孫崎先生:
銃撃。ええええ、それはどういう立場とってんの?
岩上さん:
いや、これについては公式報道どおり「銃撃が行われた」と。
それを疑っては、特にないですね。
孫崎先生:
あ、わかりました。
岩上さん:
いや先生それ、異議があるんだったら教えてください。
孫崎先生:
いやいやいや、私も確たるものはないんだけど。
確たるものはないんだけど、はい。
岩上さん:
ぼくは、これは、なんていうか、詳しいことはそれ以外のことは知りませんが。
あの〜、「中国が使送した」とかそういうことを月刊Hanadaやなんかが書いていたりするわけですよ。
孫崎先生:
あ!そこへ中国がいくの⁈😅
岩上さん:
ありえねぇだろっていう話なんですけども。
そういったディスインフォメーションみたいなものには巻き込まれたくないなと思ってます。
孫崎先生:
はい。わかりました。
ーーーーーーー
(28:25〜)
岩上さん:
(統一教会問題を)ちょっとバーっと申し上げましたけれど。
半年間くらい安倍総理が亡くなってから報道はあったけど、個々の人権侵害の(統一教会の)問題がクローズアップされてそれはそれで本当に深刻な問題だと思いますけれども、国家安全保障がこれだけ侵され続けてきた。半世紀以上に渡って。
これはね、大変な問題だと思うんですけど。
で、今すぐなんとかしなくちゃいけない。今でも。と思うんですが。
もう遅いよ、(救済法案で幕引き)もうやられちゃったから、作られちゃったからって言ってる場合じゃないと思うんですよ。
これは、先生、一言いただきたいなと思います。
孫崎先生:
(首を傾げ…)いやぁ…これはね、むつかしい…消化しきれないのはね…
消化しきれないのは、アメリカの日本の政治に対する姿勢を見てると北朝鮮とのパイプのある政治家は皆つぶしてきてるんですよね。
岩上さん:
う〜〜ん。まともな政治家ってことですか?
孫崎先生:
非常に端的なことを言いますとね。
金丸信さん。金丸信さんが行った「訪朝団」ってのがありますね。
あのメンバーになった人ってのは、みんなやられてる。
岩上さん:
失脚されているってこと。
孫崎先生:
うん。
うん…ていうことだから、アメリカが徹底的に北朝鮮とのパイプのある人を排除してきているにも関わらず…。
岩上さん:
統一教会系人脈だけは全部、生き残っているっていうのは…
孫崎先生:
統一教会人脈だけは生き残っている…っていうところのこれを…一体化して…アメリカがどうしようと思っているかというのが、ちょっと私には解釈できない。
本当にね、北朝鮮に関与した人っていうのは、みんなやられてますよ。
岩上さん:
うん。
孫崎先生:
うん。異常なぐらいやられている。
岩上さん:
……… しかし、統一教会はこんなふうに…
孫崎先生:
…(こんなふうに)残っているというのが、どういう理由なのかっていうのが、私にはまだよく分からない。
岩上さん:
大変な問題ですよ。先生にも見当がつかないというのは。
どうしようもなく広いって話ですよね?
元々、統一教会っていうのは、スタート点は、色々な新宗教が出てくる中で、文鮮明がキリスト教やキリスト教の異端派みたいなものを勉強して新宗教を作ろうと思って始めてるんですけど。そうこうするうちに「反共」ということを言い出すと…まあ朝鮮戦争もあったし…大変にウケがいいということを学習していくわけですよね。
そしてKCIAの覚え愛たく利用されていく、またそれに自分も乗っかる、と。
そういう中、岸信介は、迎え入れたことは間違いないわけです。
それと笹川良一。
笹川さんは途中からその軌道から外れていく、統一教会との関係から抜けていくんですけど、岸さんが、ずっとバックアップしてたわけですね。相変わらず岸さんのあのお家の直ぐそばに統一教会の本部はあるわけですよ。
ずっと長いこと関係を続けてきた。3代に渡って。
この関係が崩れることはなかったわけですね。
岸、安倍晋太郎、安倍晋三に至るまで、「清和会」がずーーっと自民党の中でも特別色濃く、統一教会との関係を深めてきた。
ここは、アメリカは触らなかった。
孫崎先生:
だから、ますます…
要するに、北朝鮮関係の人は皆やっている、で、統一教会と北朝鮮が非常に密接な関係があるのに、安倍さんのところは触らなかったっていうのが、これも私はまだ分からない。
岩上さん:
不思議ですよね…。
孫崎先生:
うん。
岩上さん:
不思議ですけど、外形的な事実として、このような金を(日本人の献金4000億を北朝鮮に)持ってったっていうことについて、これだけのことが起こっていながら…
北朝鮮に対するバッシングっていうのは拉致被害者問題で大きく盛り上がったたし、北朝鮮との関係については色んな形でお金が行かないようにするっていうことを警察もやってたはずじゃないですか。
だけど、統一教会だけはずーーっと埒外にあった。
孫崎先生:
例えばね、要するに、「整理がつかない」ということを言ったのは、…少なくとも、小泉純一郎、彼は北朝鮮との国交回復を狙ったわけですよ。
しかし、これは潰されたんだよね。アメリカによって。
岩上さん:
うんうん。
孫崎先生:
そして、潰したのは、安倍晋三なんですよ。
だから、北朝鮮のパイプをいかに潰すかっていうことをずっとやってきて、それで、小泉首相の下に北朝鮮との国交が回復するというのを、アメリカに言われて潰したのが安倍晋三。
安倍さんなわけだよね。
で、それと、北朝鮮と一緒になっている統一教会を育てているという…これが、うまく成立しないんですよ、私の中で。
岩上さん:
先生の今のお話を聞いて感じるところは…、
北朝鮮と日本が「正式な国交回復」をして日本が北朝鮮に対して賠償する、と…それは韓国にしたような形で植民地支配をしたことに対する賠償をして平和条約を結ぶ、国交を正式に結ぶ、と。…ということになって「敵とは言えない存在になってしまう」ことは「良からぬ」と。
ずーーっと安倍さんがやってきたことは、拉致被害者問題は未解決のまま敵意を煽るということ。この敵意を煽るということで、自民党支持を得ようとした。「我々を支持せよ」と。「助けようとしてるんだあの人たちを」と。
だけど、正式なパイプは結ばない。
一方で、統一教会が(北朝鮮に)金を流していく。これは日本人が地獄の思いで犠牲になるわけじゃないですか。洗脳されて「南北朝鮮の統一のためにお前たちは全てを犠牲にしろ」と言われて金を出していくわけですよね。
で、それは、見て見ぬふりをし続けると。
孫崎先生:
それは、アメリカから言うと、なんで見て見ぬふりをさせ続けるの?
アメリカから言うと、なんで日本から金が北朝鮮に流れるのを許し続けるの?
岩上さん:
ミサイルの開発とかそういうものが脅威である、だから日本と北朝鮮が敵対する形が都合がいいという話。
孫崎先生:
だけど、4000億(北に送られた日本人信者の献金)がなかったら、ミサイル開発とか核開発ができないという話じゃないんじゃないでしょうか?
岩上さん:
ですよね。だからその一部ではあると思います。
その一部ではあるとしても、そのようなものを放置し続けた。
で、アメリカの中では、CIAはKCIAと一緒になってそれを見届けてきたんだと思いますけれども。
さっき見せたように、「これやばいよ」というように警鐘を鳴らしてたのがDIA(米国防省情報局)なんですよ。
DIAの方は、「こんなふうにして(北へ金を)流しているけれども問題だよ」と言ってきたわけです。
ロバート・パリーのレポートにしろ、文藝春秋の資料にしろ、DIAなんですよ。
孫崎先生:
面白いのはね、小沢さん潰しに頑張ったのは、DIAですよ。
岩上さん:
うーーーむ。
そうなんだ!
孫崎先生:
そうなんですよ。
岩上さん:
全く錯綜しますね!(笑)
孫崎先生:
(笑)
岩上さん:
さっき金丸訪朝団、云々って言ってた金丸さんと小沢さんの仲ってのもあるじゃないですか。
親しかった時代もあったわけだから。
孫崎先生:
うん。
あのね、要するに、これDIAだったと思いますけどね、間違いなければ。
小沢さんがやられる直前に、DIAが…DIAか場合によっては軍の情報機関ですけどね、…リクルートの映像を作ったんですよ。
軍がリクルートの映像、DIAが自分達のところに来てくださいよっていう映像を作ったんです。
その時に、「我々はこういう人たちと戦う」と。
で、オサマビン・ラディンが出てくる。もう一人、サダム・フセインが出てきたかもしれない。それと同じように、小沢さんが出ていたの。
岩上さん:
え⁈( 笑)
それ、無茶苦茶な話ですけどね!(笑)
無茶苦茶な話ですよね?
孫崎先生:
無茶苦茶な話なんだけど、小沢さんは出てきたの‼︎
岩上さん:
すごいですよね…
孫崎先生:
ターゲットになったの。
我々が、「テロとの闘い」「テロ等のようなものと戦わなきゃいけない」と言って、写真をポンポンポンと並べたときに、小沢さんの写真が出てきてたんですよ!
岩上さん:
カート・キャンベルの時代ですか?
孫崎先生:
うーんといつの時代だったか、要するに鳩山政権、民主党が潰れる…その時ですよ。
その辺で、韓国に行って…カート・キャンベルだったですよね、要するに「民主党の主流とは付き合うな」「前原とか、そういうような人たちがいるからそっちと付き合え」と韓国の外務大臣に喋ったわけだよ。
岩上さん:
うんうん。
孫崎先生:
そのような時代に小沢さんがターゲットになってたんですよ。
…だからね、そういうような形で行くと、今ひとつよく分からないところがあります。
岩上さん:
でも非常に重大な局面。
外形的に見たら間違いなく(北朝鮮は)核ミサイルを開発されているんだし、それに対して今度は日本はミサイル防衛をするということで莫大な金でミサイルを買わされることになるわけですよ。
孫崎先生:
うーーん、だけどねえ、いやぁ。
(北朝鮮は)開発にお金が要ったかもしれないけれども、北朝鮮の核開発とミサイル開発が進展したのはソ連の崩壊の時なんですよ。
岩上さん:
だから、91年ですよね。
91年にまさに、文鮮明は金日成に会いに行っている。
孫崎先生:
うーん。
そうするとその時にお金が要るというのはあるかもしれない。
要するに、ちょっとだけ言っておきますと…
結局91年にソ連が崩壊した。で、ソ連が崩壊した後、軍なんかはどうでもよくなったわけですよね。
もはやアメリカと対峙するということを言わなくなった。
それでKGBとか軍の人たちというのは就職がなくなったんですよ。失業しちゃったんですよ。ロシアでは。
それでその人たちは生きていくために様々なことをやり始めたわけですよ。プライベートで。
プライベートでやった中に、核やミサイルの技術者がたぶん北朝鮮に支援をしたんですよ。
岩上さん:
それは大いにありえると思います。
孫崎先生:
そういうふうなことになると、それを(ロシアの核やミサイルの技術者)呼ぶために文鮮明から来たお金が必要だったということになれば、まあそうなんだけども。
その当時、ロシアの技術者を呼ぶのにそんなにお金は要らないんですよね。
ていうのは、もう、失業なんだから。
失業してるんだからどこでもいいから職が欲しいんだから。
そんな滅茶苦茶なお金はなくても北朝鮮にソ連のミサイル・核開発の専門家は行った。
それが今日(の北朝鮮の核保有)にきている。
岩上さん:
技術者は間違いなくソ連から行っただろうと思います。
僕は当時取材してるじゃないですか、ソ連の。
ソ連軍の機関誌「赤い星」。
その「赤い星」の編集長のパナフ中将っていう人で、そのパナフ中将に独占インタビューしたんですけど。
いまソ連軍で起こっている事はなにか?と。
軍は生き残っていけないんだ、と。物理的にだ、と。
孫崎先生:
そう! そうなの!
岩上さん:
つまり、軍が「民営化」をするんだ、と。
分かってるか?この意味が?と。
っていうふうに僕にいうんですよ。全部説明してくれたんですけど。
つまり、軍がどんな生き残り方をしても自由だ、と言ったんですよ。
軍の持っている物資も売却しようが、何をしようが自由という。
軍は自分で独自に切り拓いて生きていけ!って言われて、世界最大の軍隊、陸軍を持っているこの国で、そんなキチ○イ沙汰を言われるんだぞっていうことを話してたんですよね。
だから、当然、その中には技術者が(北へ)行くなんていうのは、当たり前みたいな話ですよね。
孫崎先生:
そう! そういうこと!
岩上さん:
マフィア化してるんですから。
孫崎先生:
うんうん。それも極めて安いお金で行ってる。
岩上さん:
そうですよね。
で、もちろん4500億(DIAの資料による)が全部、核に使われたわけではないくて、贅沢な金一族の暮らしに充てられただろうし、(北朝鮮生まれの文鮮明の)生誕地の土地を(文鮮明は)もらっているんですよね。だからそういうふうなことにも使われただろうし、全てではないと思いますけど。
ここ(統一教会)から北朝鮮にまで(金が)行ってると。で、そのことが今まで問題視されてない。
そして宗教団体の認可を受けて税金も払ってない。日本人半日カルトであると。
これを全然ノータッチ。これに自民党がベッタリ。
異常じゃないですか?と。
孫崎先生:
うん。はい。
資料
文鮮明の訪朝来日と金丸訪朝団の闇と関係者の名前
https://agora-web.jp/archives/220902011319.html
アゴラ 八幡 和郎 2022.09.02 12:00
(部分的に抜粋)
”統一教会は北朝鮮とのパイプをつくるために、1990年代の前半巨額の資金が必要となり、それまでより強引な金集めをエスカレートしたし、それを支援したのは、金丸や小沢のグループ、中曽根、村山内閣などで、1991年に安倍晋太郎が死んで、浪人中、あるいは一年生代議士だった安倍晋三は全く関係ないのである。”
”まず、このころの時間の流れだが、このようになっている。
中曽根無所属で統一教会の支援で辛うじて総選挙で当選→金丸訪朝団→小沢一郎訪朝(1990)→文鮮明訪朝(1991)→金丸の斡旋で文鮮明訪日→桜田淳子の合同結婚式→東京佐川急便事件で金丸失脚(1992)→細川政権誕生(1993)→村山自社さ政権で統一教会への規制をしないことを決定という時間的な流れだ。
それに至るまでの状況をちょっとおさらいしよう。”
”日本との国交はなかったが、1959年からは赤十字を仲介として、在日朝鮮人の「帰還事業」が始まった。”
日本政府や北朝鮮にとってそういう道をつくったことが誤りだったとは思わないし、それを推進していた小泉純一郎の父のような人が悪気があってそうしたのでもないと思う。
しかし、李承晩が退場して朴正煕が登場してから、韓国があらゆる意味で先進国への着実な道を歩み始め、それを見た北朝鮮が焦って誤った方向へ走ったことで、北へ帰った人の大半にとって結果として不幸な選択になったことも確かだ。”
”漢江の奇跡での経済躍進や民主化の進展で韓国の国際的なイメージはすっかり良くなった。そして、それが、中国やソ連との国交樹立につながった。また、1984年には、アジア大会がソウルで開催され、1988年の五輪開催も決定された。
ここで焦った北朝鮮が起こしたのが、1987年の大韓航空機爆破事件だ。さらに、金賢姫が、拉致された田口八重子さんから日本語教育を受け、日本人になりすましていたことを証言したことで、拉致が疑いから確信に転換し、日本国内の親北勢力に致命的な打撃も与えた。”
”拉致の全容は明らかになっていないが、ほぼ確実なのは、1976年に金正日が工作員の現地化教育のために外国人を積極的に拉致するよう指令し、東京学芸大学学生の藤田進が拉致されたのを皮切りに、横田めぐみさんなどが、翌年には田口さん、地村さん、蓮池さん、曽我さんら、そして1983年にウィーンから騙されて拉致された有本恵子さんらが被害にあったことだ。”
”金丸訪朝団とその後
金賢姫の証言以降は、拉致問題の解決が日本人にとって最大の関心事になったのだが、そうしたころ、1980年に金丸訪朝団が平壌へ行った。自民党と社会党合同であった。北朝鮮が資金欲しさですが、軟化した結果だ。マスゲームで大歓迎され気持ちよくなったのか、金丸信は軽率にも戦後賠償(戦後に新たに生じた被害への補償)まで承知してしまった。
金丸訪朝団は自民党と社会党の合同訪朝団であった。社会党側のメンバーは、田辺誠、久保亘、山花貞夫、野坂浩賢など。自民党側は、金丸信が団長で、山村新次郎、小此木彦三郎が副団長、石井一が事務総長、武村正義が事務局長であった。
”そしてこの訪朝のあと、文鮮明が動き出します。”
”この訪朝の前から金が必要になり、その後、さらに膨れあがったので、無理な集金に走り、1992年には3000人の合同結婚式とかもあった。”
”一方、中曽根康弘は、リクルートで離党した1990年総選挙で統一教会に数十人の秘書の派遣を受けるなど助けてもらっていたので、利権にありつく中心となるどころではなかったのではないか。
92年の文鮮明来日は、すべて金丸一派が仕切ったようだ。
しかしそもそも、金丸訪朝団の約束では、南北分断にも日本の責任があることになり、絶対に日本は受けられない話だったし、国民も拉致問題に触れなかったことに納得しなかった。
外務省は金丸氏の約束といえども抵抗し、1992年の協議でやや強引に拉致問題を持ち出したので、交渉は止まり、さらに1993年の金丸氏の失脚と、1994年の金日成の死で店晒しになった。
こうして金丸が失脚し、小沢一郎が去った後の自民党は、野中広務が闇将軍の地位を引き継ぎます。
1994年からの村山自社さ政権で、統一教会への組織的取り締まりをしないという国会での答弁書を出したのもこのころだ。
ここに中曽根派の最高幹部のひとりの与謝野馨文部大臣と前川喜平秘書官もいたし、新党さきがけは、武村代表、田中秀征代行、鳩山代表幹事、菅直人政調会長、枝野幸男副会長であった。
この問題が再び動き出したのは、1997年の森喜朗や野中広務らの訪朝団が「行方不明者問題」ということで現実的なアプローチをしてからのことだ。
そして、それが下地となって2002年の小泉訪朝になる。このとき、小泉首相と金正日国防委員長のあいだで日朝平壌宣言が合意されました。
1991年に安倍晋太郎が死んで、晋三は93年になって初当選。2002年に官房副長官になるまでは、なんの力もなし。清和会で統一教会にルートがあったのはいま野党側にいる亀井静香であった。”
ーーーーーー
インタビューつづき
(54:38〜)
岩上さん:
11月29日社会学者の宮台真司都立大学教授が暴漢に襲われる。
これは背景が分からないですが、統一教会についての問題の発言だったのか、例えば岸田政権に対する批判的な話だったのか、あるいは、安倍総理が殺害されたことに対して安倍総理について批判的な発言をしてきたというようなことが、一部の人間の怒りを買ったのか、分からないままです。何も分からない。
孫崎先生:
今日、私、ツイートしたんですけども。
(暴漢の)写真が出ましたよね。それで140くらいの情報が集まっていると産経新聞が書いたんだけど。
それで、情報があったら「ここに連絡してください」と。
(そこは)小ちゃな警察署ですよ。
岩上さん:
え〜〜〜〜⁈
孫崎先生:
警視庁じゃないのよ!
岩上さん:
んんんん?
警視庁がやってない⁈
孫崎先生:
やってないかどうか知らないけども、「ここに言ってください」というところは…
岩上さん:
南大沢キャンパスって、だいぶ東京の田舎のところですからね。
孫崎先生:
だから、そこが管轄してるんですよ。
だから140(の情報)が来たってちゃんとやってるかどうか分かんないのよ。
岩上さん:
そんな捜査能力があるかどうかってことですよね。
孫崎先生:
だから、こういうような問題っていうのは、単なる地域の問題じゃないわけですよ。
ローカルで起こってるんじゃないのよ。
本当に真剣に探さなきゃいけないんだけども、どうも警視庁が真剣にやってないんじゃないの?
岩上さん:
「やってる」という声があるかもしれないから、返事は保留にしときますけど。笑
「言論」「報道」に対するテロリズムですからね。
孫崎先生:
そう。
いやいや、ていうのは、「警視庁に連絡して下さい」って書いてるんじゃないんですよ!
岩上さん:
やる気がね、イマイチ見えないな、と。
孫崎先生:
だって、これは警視庁のマターですよ!💢
それが一分局みたいなところに、電話番号を。
産経新聞は「ここに連絡してください」って。
そんなの捜査できるわけないじゃないですか💢
だって、可能性のある人は全国にあるんだから。
岩上さん:
そうですね。
孫崎先生:
全国に(可能性が)あるところに、地方の警察署が行けるわけないじゃないですか💢
岩上さん:
南大沢キャンパスの事情に精通してたとか、予定等を把握していたとか言うから、都立大学の関係なのかみたいなね、そんなローカルな捜査をしていたら、それは、彼の(宮台教授の)言説というのは全国に届いているわけですから。
孫崎先生:
そう!これはもうしっかりしたものを立ち上げてやらなきゃならないような案件なんだから。
岩上さん:
これを放置してグレーにすると、言論への威嚇っていうことで、本当に影響が出てくると思うんです。
孫崎先生:
そう!
資料
![]()
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/宮台真司さん襲撃犯とみられる男の姿を公開-警視庁が情報提供を呼びかける-画像-動画/ar-AA15cQPj
自分用メモとして、孫崎先生の「謎かけ」のような発言の文字起こしをしておきました。
孫崎先生は、安倍銃撃事件に疑問をもっておられるようだ。
そもそも安倍は山上の手製銃で殺されたのか?と。
但し、もちろんそれは、Hanadaなどのネトウヨ界隈が言うような「中国の使送」だとかいう話とは異なる。
そして、孫崎先生のもう一つの疑問は、「北朝鮮とパイプを持つ日本の政治家は悉くアメリカに粛清されてきた」のに、なぜ北朝鮮と繋がりのある統一教会と関係する政治家には手を出して来なかったのか?と。
孫崎先生は、疑問を投げかける以上のことは述べられない。
しかし、この二つの疑問は、関連しあっているのかもしれない。
様々に推理を巡らすことはできるだろう。
統一教会は、自民党清和会と同じく、アメリカのCIA、そして、共和党とは長く深い関係にある。
トランプ(1991年マーアラゴの別荘を文鮮明に売却話あり)は文鮮明(ラスベガスに統一教会施設ピースパレスあり)とはカジノ人脈でつながりがある。
安倍は、予想外に2016年11月米大統領選に勝利したトランプとの会談(2016.11.18)を統一教会ルートを使って行った。
トランプはバイデン大統領の政敵。11月には米国中間選挙。
日本信者から吸い上げた献金の統一教会マネーが米国選挙に流れないと言えるだろうか?
そして、確かに安倍銃撃事件については、常識的に考えても色々と不審な点が多い。
山上は手製銃で2発撃ち、1発に弾丸が6弾発射する。
安倍の側には囲むように候補者も含めて10人以上の人間が集合していた。
安倍以外の者にも流れ弾に当たる可能性が高い。
偶然に安倍以外の被害者は出なかったが、山上は複数の死傷者が出ることも覚悟の上でそれを実行したのだろうか?
そして、何より、搬送先の救命治療を行なった医師の記者会見と、県警の司法解剖の発表は、「射入創」と「射出創」の説明が真逆だ。
7月9日午後5:30、奈良県立医科大学附属病院の医師は記者会見で、「首から入った銃弾で損傷した可能性がある。左肩前部には弾丸が体内から抜けたような傷があり、手術中に弾丸は確認できなかった」と説明。
しかし、7月9日19:47、奈良県警は司法解剖の結果、「左上腕部から体内に入った銃弾が、左右の鎖骨下にある動脈を損傷したことが致命傷になった。失血死だった」と説明。
〜田母神俊雄@toshio_tamogami
安倍総理の銃撃事件では自民党と統一教会の関係ばかりが報道される。
医官の記者会見では頸部の前方右側に5センチほどの間隔で2個の銃創があり
左肩前方に銃弾が抜けたと思われる傷が1個あるという。
容疑者は後方から撃ったのに何故銃創は身体の前方にあるのか。
撃たれた時の状況はどうなっているのか。
午前6:02 · 2022年9月4日·Twitter Web App〜
IWJ 孫崎享先生インタビュー
日時 2022年12月15日(木) 18:30~
場所 IWJ事務所(東京都港区)
会委員限定 全編動画・後編から
(14:17〜)
岩上さん:
7月、日本にとっては大きな歴史の転換点になると思います。
8日、安倍元総理が銃撃され死亡。
10日、参院選、改憲派政党、自公維新が3分の2を超える177議席を確保。
その後自民党と統一教会の関係について報道が相次ぐ。
22日、安倍元総理の国葬を閣議決定。
孫崎先生:
ちょっと、あの〜、IWJはどういう立場をとっているのか私、分からないんですけど。
追っかけてないんだけれど。
岩上さん:
はいはい。
孫崎先生:
あの銃で、殺せるの? 😱😅
岩上さん:
あーーーー!
そういうその、もしかしたら銃撃事件そのものに疑惑があるっていうそういう話ですか⁈
孫崎先生:
銃撃。ええええ、それはどういう立場とってんの?
岩上さん:
いや、これについては公式報道どおり「銃撃が行われた」と。
それを疑っては、特にないですね。
孫崎先生:
あ、わかりました。
岩上さん:
いや先生それ、異議があるんだったら教えてください。
孫崎先生:
いやいやいや、私も確たるものはないんだけど。
確たるものはないんだけど、はい。
岩上さん:
ぼくは、これは、なんていうか、詳しいことはそれ以外のことは知りませんが。
あの〜、「中国が使送した」とかそういうことを月刊Hanadaやなんかが書いていたりするわけですよ。
孫崎先生:
あ!そこへ中国がいくの⁈😅
岩上さん:
ありえねぇだろっていう話なんですけども。
そういったディスインフォメーションみたいなものには巻き込まれたくないなと思ってます。
孫崎先生:
はい。わかりました。
ーーーーーーー
(28:25〜)
岩上さん:
(統一教会問題を)ちょっとバーっと申し上げましたけれど。
半年間くらい安倍総理が亡くなってから報道はあったけど、個々の人権侵害の(統一教会の)問題がクローズアップされてそれはそれで本当に深刻な問題だと思いますけれども、国家安全保障がこれだけ侵され続けてきた。半世紀以上に渡って。
これはね、大変な問題だと思うんですけど。
で、今すぐなんとかしなくちゃいけない。今でも。と思うんですが。
もう遅いよ、(救済法案で幕引き)もうやられちゃったから、作られちゃったからって言ってる場合じゃないと思うんですよ。
これは、先生、一言いただきたいなと思います。
孫崎先生:
(首を傾げ…)いやぁ…これはね、むつかしい…消化しきれないのはね…
消化しきれないのは、アメリカの日本の政治に対する姿勢を見てると北朝鮮とのパイプのある政治家は皆つぶしてきてるんですよね。
岩上さん:
う〜〜ん。まともな政治家ってことですか?
孫崎先生:
非常に端的なことを言いますとね。
金丸信さん。金丸信さんが行った「訪朝団」ってのがありますね。
あのメンバーになった人ってのは、みんなやられてる。
岩上さん:
失脚されているってこと。
孫崎先生:
うん。
うん…ていうことだから、アメリカが徹底的に北朝鮮とのパイプのある人を排除してきているにも関わらず…。
岩上さん:
統一教会系人脈だけは全部、生き残っているっていうのは…
孫崎先生:
統一教会人脈だけは生き残っている…っていうところのこれを…一体化して…アメリカがどうしようと思っているかというのが、ちょっと私には解釈できない。
本当にね、北朝鮮に関与した人っていうのは、みんなやられてますよ。
岩上さん:
うん。
孫崎先生:
うん。異常なぐらいやられている。
岩上さん:
……… しかし、統一教会はこんなふうに…
孫崎先生:
…(こんなふうに)残っているというのが、どういう理由なのかっていうのが、私にはまだよく分からない。
岩上さん:
大変な問題ですよ。先生にも見当がつかないというのは。
どうしようもなく広いって話ですよね?
元々、統一教会っていうのは、スタート点は、色々な新宗教が出てくる中で、文鮮明がキリスト教やキリスト教の異端派みたいなものを勉強して新宗教を作ろうと思って始めてるんですけど。そうこうするうちに「反共」ということを言い出すと…まあ朝鮮戦争もあったし…大変にウケがいいということを学習していくわけですよね。
そしてKCIAの覚え愛たく利用されていく、またそれに自分も乗っかる、と。
そういう中、岸信介は、迎え入れたことは間違いないわけです。
それと笹川良一。
笹川さんは途中からその軌道から外れていく、統一教会との関係から抜けていくんですけど、岸さんが、ずっとバックアップしてたわけですね。相変わらず岸さんのあのお家の直ぐそばに統一教会の本部はあるわけですよ。
ずっと長いこと関係を続けてきた。3代に渡って。
この関係が崩れることはなかったわけですね。
岸、安倍晋太郎、安倍晋三に至るまで、「清和会」がずーーっと自民党の中でも特別色濃く、統一教会との関係を深めてきた。
ここは、アメリカは触らなかった。
孫崎先生:
だから、ますます…
要するに、北朝鮮関係の人は皆やっている、で、統一教会と北朝鮮が非常に密接な関係があるのに、安倍さんのところは触らなかったっていうのが、これも私はまだ分からない。
岩上さん:
不思議ですよね…。
孫崎先生:
うん。
岩上さん:
不思議ですけど、外形的な事実として、このような金を(日本人の献金4000億を北朝鮮に)持ってったっていうことについて、これだけのことが起こっていながら…
北朝鮮に対するバッシングっていうのは拉致被害者問題で大きく盛り上がったたし、北朝鮮との関係については色んな形でお金が行かないようにするっていうことを警察もやってたはずじゃないですか。
だけど、統一教会だけはずーーっと埒外にあった。
孫崎先生:
例えばね、要するに、「整理がつかない」ということを言ったのは、…少なくとも、小泉純一郎、彼は北朝鮮との国交回復を狙ったわけですよ。
しかし、これは潰されたんだよね。アメリカによって。
岩上さん:
うんうん。
孫崎先生:
そして、潰したのは、安倍晋三なんですよ。
だから、北朝鮮のパイプをいかに潰すかっていうことをずっとやってきて、それで、小泉首相の下に北朝鮮との国交が回復するというのを、アメリカに言われて潰したのが安倍晋三。
安倍さんなわけだよね。
で、それと、北朝鮮と一緒になっている統一教会を育てているという…これが、うまく成立しないんですよ、私の中で。
岩上さん:
先生の今のお話を聞いて感じるところは…、
北朝鮮と日本が「正式な国交回復」をして日本が北朝鮮に対して賠償する、と…それは韓国にしたような形で植民地支配をしたことに対する賠償をして平和条約を結ぶ、国交を正式に結ぶ、と。…ということになって「敵とは言えない存在になってしまう」ことは「良からぬ」と。
ずーーっと安倍さんがやってきたことは、拉致被害者問題は未解決のまま敵意を煽るということ。この敵意を煽るということで、自民党支持を得ようとした。「我々を支持せよ」と。「助けようとしてるんだあの人たちを」と。
だけど、正式なパイプは結ばない。
一方で、統一教会が(北朝鮮に)金を流していく。これは日本人が地獄の思いで犠牲になるわけじゃないですか。洗脳されて「南北朝鮮の統一のためにお前たちは全てを犠牲にしろ」と言われて金を出していくわけですよね。
で、それは、見て見ぬふりをし続けると。
孫崎先生:
それは、アメリカから言うと、なんで見て見ぬふりをさせ続けるの?
アメリカから言うと、なんで日本から金が北朝鮮に流れるのを許し続けるの?
岩上さん:
ミサイルの開発とかそういうものが脅威である、だから日本と北朝鮮が敵対する形が都合がいいという話。
孫崎先生:
だけど、4000億(北に送られた日本人信者の献金)がなかったら、ミサイル開発とか核開発ができないという話じゃないんじゃないでしょうか?
岩上さん:
ですよね。だからその一部ではあると思います。
その一部ではあるとしても、そのようなものを放置し続けた。
で、アメリカの中では、CIAはKCIAと一緒になってそれを見届けてきたんだと思いますけれども。
さっき見せたように、「これやばいよ」というように警鐘を鳴らしてたのがDIA(米国防省情報局)なんですよ。
DIAの方は、「こんなふうにして(北へ金を)流しているけれども問題だよ」と言ってきたわけです。
ロバート・パリーのレポートにしろ、文藝春秋の資料にしろ、DIAなんですよ。
孫崎先生:
面白いのはね、小沢さん潰しに頑張ったのは、DIAですよ。
岩上さん:
うーーーむ。
そうなんだ!
孫崎先生:
そうなんですよ。
岩上さん:
全く錯綜しますね!(笑)
孫崎先生:
(笑)
岩上さん:
さっき金丸訪朝団、云々って言ってた金丸さんと小沢さんの仲ってのもあるじゃないですか。
親しかった時代もあったわけだから。
孫崎先生:
うん。
あのね、要するに、これDIAだったと思いますけどね、間違いなければ。
小沢さんがやられる直前に、DIAが…DIAか場合によっては軍の情報機関ですけどね、…リクルートの映像を作ったんですよ。
軍がリクルートの映像、DIAが自分達のところに来てくださいよっていう映像を作ったんです。
その時に、「我々はこういう人たちと戦う」と。
で、オサマビン・ラディンが出てくる。もう一人、サダム・フセインが出てきたかもしれない。それと同じように、小沢さんが出ていたの。
岩上さん:
え⁈( 笑)
それ、無茶苦茶な話ですけどね!(笑)
無茶苦茶な話ですよね?
孫崎先生:
無茶苦茶な話なんだけど、小沢さんは出てきたの‼︎
岩上さん:
すごいですよね…
孫崎先生:
ターゲットになったの。
我々が、「テロとの闘い」「テロ等のようなものと戦わなきゃいけない」と言って、写真をポンポンポンと並べたときに、小沢さんの写真が出てきてたんですよ!
岩上さん:
カート・キャンベルの時代ですか?
孫崎先生:
うーんといつの時代だったか、要するに鳩山政権、民主党が潰れる…その時ですよ。
その辺で、韓国に行って…カート・キャンベルだったですよね、要するに「民主党の主流とは付き合うな」「前原とか、そういうような人たちがいるからそっちと付き合え」と韓国の外務大臣に喋ったわけだよ。
岩上さん:
うんうん。
孫崎先生:
そのような時代に小沢さんがターゲットになってたんですよ。
…だからね、そういうような形で行くと、今ひとつよく分からないところがあります。
岩上さん:
でも非常に重大な局面。
外形的に見たら間違いなく(北朝鮮は)核ミサイルを開発されているんだし、それに対して今度は日本はミサイル防衛をするということで莫大な金でミサイルを買わされることになるわけですよ。
孫崎先生:
うーーん、だけどねえ、いやぁ。
(北朝鮮は)開発にお金が要ったかもしれないけれども、北朝鮮の核開発とミサイル開発が進展したのはソ連の崩壊の時なんですよ。
岩上さん:
だから、91年ですよね。
91年にまさに、文鮮明は金日成に会いに行っている。
孫崎先生:
うーん。
そうするとその時にお金が要るというのはあるかもしれない。
要するに、ちょっとだけ言っておきますと…
結局91年にソ連が崩壊した。で、ソ連が崩壊した後、軍なんかはどうでもよくなったわけですよね。
もはやアメリカと対峙するということを言わなくなった。
それでKGBとか軍の人たちというのは就職がなくなったんですよ。失業しちゃったんですよ。ロシアでは。
それでその人たちは生きていくために様々なことをやり始めたわけですよ。プライベートで。
プライベートでやった中に、核やミサイルの技術者がたぶん北朝鮮に支援をしたんですよ。
岩上さん:
それは大いにありえると思います。
孫崎先生:
そういうふうなことになると、それを(ロシアの核やミサイルの技術者)呼ぶために文鮮明から来たお金が必要だったということになれば、まあそうなんだけども。
その当時、ロシアの技術者を呼ぶのにそんなにお金は要らないんですよね。
ていうのは、もう、失業なんだから。
失業してるんだからどこでもいいから職が欲しいんだから。
そんな滅茶苦茶なお金はなくても北朝鮮にソ連のミサイル・核開発の専門家は行った。
それが今日(の北朝鮮の核保有)にきている。
岩上さん:
技術者は間違いなくソ連から行っただろうと思います。
僕は当時取材してるじゃないですか、ソ連の。
ソ連軍の機関誌「赤い星」。
その「赤い星」の編集長のパナフ中将っていう人で、そのパナフ中将に独占インタビューしたんですけど。
いまソ連軍で起こっている事はなにか?と。
軍は生き残っていけないんだ、と。物理的にだ、と。
孫崎先生:
そう! そうなの!
岩上さん:
つまり、軍が「民営化」をするんだ、と。
分かってるか?この意味が?と。
っていうふうに僕にいうんですよ。全部説明してくれたんですけど。
つまり、軍がどんな生き残り方をしても自由だ、と言ったんですよ。
軍の持っている物資も売却しようが、何をしようが自由という。
軍は自分で独自に切り拓いて生きていけ!って言われて、世界最大の軍隊、陸軍を持っているこの国で、そんなキチ○イ沙汰を言われるんだぞっていうことを話してたんですよね。
だから、当然、その中には技術者が(北へ)行くなんていうのは、当たり前みたいな話ですよね。
孫崎先生:
そう! そういうこと!
岩上さん:
マフィア化してるんですから。
孫崎先生:
うんうん。それも極めて安いお金で行ってる。
岩上さん:
そうですよね。
で、もちろん4500億(DIAの資料による)が全部、核に使われたわけではないくて、贅沢な金一族の暮らしに充てられただろうし、(北朝鮮生まれの文鮮明の)生誕地の土地を(文鮮明は)もらっているんですよね。だからそういうふうなことにも使われただろうし、全てではないと思いますけど。
ここ(統一教会)から北朝鮮にまで(金が)行ってると。で、そのことが今まで問題視されてない。
そして宗教団体の認可を受けて税金も払ってない。日本人半日カルトであると。
これを全然ノータッチ。これに自民党がベッタリ。
異常じゃないですか?と。
孫崎先生:
うん。はい。
資料
文鮮明の訪朝来日と金丸訪朝団の闇と関係者の名前
https://agora-web.jp/archives/220902011319.html
アゴラ 八幡 和郎 2022.09.02 12:00
(部分的に抜粋)
”統一教会は北朝鮮とのパイプをつくるために、1990年代の前半巨額の資金が必要となり、それまでより強引な金集めをエスカレートしたし、それを支援したのは、金丸や小沢のグループ、中曽根、村山内閣などで、1991年に安倍晋太郎が死んで、浪人中、あるいは一年生代議士だった安倍晋三は全く関係ないのである。”
”まず、このころの時間の流れだが、このようになっている。
中曽根無所属で統一教会の支援で辛うじて総選挙で当選→金丸訪朝団→小沢一郎訪朝(1990)→文鮮明訪朝(1991)→金丸の斡旋で文鮮明訪日→桜田淳子の合同結婚式→東京佐川急便事件で金丸失脚(1992)→細川政権誕生(1993)→村山自社さ政権で統一教会への規制をしないことを決定という時間的な流れだ。
それに至るまでの状況をちょっとおさらいしよう。”
”日本との国交はなかったが、1959年からは赤十字を仲介として、在日朝鮮人の「帰還事業」が始まった。”
日本政府や北朝鮮にとってそういう道をつくったことが誤りだったとは思わないし、それを推進していた小泉純一郎の父のような人が悪気があってそうしたのでもないと思う。
しかし、李承晩が退場して朴正煕が登場してから、韓国があらゆる意味で先進国への着実な道を歩み始め、それを見た北朝鮮が焦って誤った方向へ走ったことで、北へ帰った人の大半にとって結果として不幸な選択になったことも確かだ。”
”漢江の奇跡での経済躍進や民主化の進展で韓国の国際的なイメージはすっかり良くなった。そして、それが、中国やソ連との国交樹立につながった。また、1984年には、アジア大会がソウルで開催され、1988年の五輪開催も決定された。
ここで焦った北朝鮮が起こしたのが、1987年の大韓航空機爆破事件だ。さらに、金賢姫が、拉致された田口八重子さんから日本語教育を受け、日本人になりすましていたことを証言したことで、拉致が疑いから確信に転換し、日本国内の親北勢力に致命的な打撃も与えた。”
”拉致の全容は明らかになっていないが、ほぼ確実なのは、1976年に金正日が工作員の現地化教育のために外国人を積極的に拉致するよう指令し、東京学芸大学学生の藤田進が拉致されたのを皮切りに、横田めぐみさんなどが、翌年には田口さん、地村さん、蓮池さん、曽我さんら、そして1983年にウィーンから騙されて拉致された有本恵子さんらが被害にあったことだ。”
”金丸訪朝団とその後
金賢姫の証言以降は、拉致問題の解決が日本人にとって最大の関心事になったのだが、そうしたころ、1980年に金丸訪朝団が平壌へ行った。自民党と社会党合同であった。北朝鮮が資金欲しさですが、軟化した結果だ。マスゲームで大歓迎され気持ちよくなったのか、金丸信は軽率にも戦後賠償(戦後に新たに生じた被害への補償)まで承知してしまった。
金丸訪朝団は自民党と社会党の合同訪朝団であった。社会党側のメンバーは、田辺誠、久保亘、山花貞夫、野坂浩賢など。自民党側は、金丸信が団長で、山村新次郎、小此木彦三郎が副団長、石井一が事務総長、武村正義が事務局長であった。
”そしてこの訪朝のあと、文鮮明が動き出します。”
”この訪朝の前から金が必要になり、その後、さらに膨れあがったので、無理な集金に走り、1992年には3000人の合同結婚式とかもあった。”
”一方、中曽根康弘は、リクルートで離党した1990年総選挙で統一教会に数十人の秘書の派遣を受けるなど助けてもらっていたので、利権にありつく中心となるどころではなかったのではないか。
92年の文鮮明来日は、すべて金丸一派が仕切ったようだ。
しかしそもそも、金丸訪朝団の約束では、南北分断にも日本の責任があることになり、絶対に日本は受けられない話だったし、国民も拉致問題に触れなかったことに納得しなかった。
外務省は金丸氏の約束といえども抵抗し、1992年の協議でやや強引に拉致問題を持ち出したので、交渉は止まり、さらに1993年の金丸氏の失脚と、1994年の金日成の死で店晒しになった。
こうして金丸が失脚し、小沢一郎が去った後の自民党は、野中広務が闇将軍の地位を引き継ぎます。
1994年からの村山自社さ政権で、統一教会への組織的取り締まりをしないという国会での答弁書を出したのもこのころだ。
ここに中曽根派の最高幹部のひとりの与謝野馨文部大臣と前川喜平秘書官もいたし、新党さきがけは、武村代表、田中秀征代行、鳩山代表幹事、菅直人政調会長、枝野幸男副会長であった。
この問題が再び動き出したのは、1997年の森喜朗や野中広務らの訪朝団が「行方不明者問題」ということで現実的なアプローチをしてからのことだ。
そして、それが下地となって2002年の小泉訪朝になる。このとき、小泉首相と金正日国防委員長のあいだで日朝平壌宣言が合意されました。
1991年に安倍晋太郎が死んで、晋三は93年になって初当選。2002年に官房副長官になるまでは、なんの力もなし。清和会で統一教会にルートがあったのはいま野党側にいる亀井静香であった。”
ーーーーーー
インタビューつづき
(54:38〜)
岩上さん:
11月29日社会学者の宮台真司都立大学教授が暴漢に襲われる。
これは背景が分からないですが、統一教会についての問題の発言だったのか、例えば岸田政権に対する批判的な話だったのか、あるいは、安倍総理が殺害されたことに対して安倍総理について批判的な発言をしてきたというようなことが、一部の人間の怒りを買ったのか、分からないままです。何も分からない。
孫崎先生:
今日、私、ツイートしたんですけども。
(暴漢の)写真が出ましたよね。それで140くらいの情報が集まっていると産経新聞が書いたんだけど。
それで、情報があったら「ここに連絡してください」と。
(そこは)小ちゃな警察署ですよ。
岩上さん:
え〜〜〜〜⁈
孫崎先生:
警視庁じゃないのよ!
岩上さん:
んんんん?
警視庁がやってない⁈
孫崎先生:
やってないかどうか知らないけども、「ここに言ってください」というところは…
岩上さん:
南大沢キャンパスって、だいぶ東京の田舎のところですからね。
孫崎先生:
だから、そこが管轄してるんですよ。
だから140(の情報)が来たってちゃんとやってるかどうか分かんないのよ。
岩上さん:
そんな捜査能力があるかどうかってことですよね。
孫崎先生:
だから、こういうような問題っていうのは、単なる地域の問題じゃないわけですよ。
ローカルで起こってるんじゃないのよ。
本当に真剣に探さなきゃいけないんだけども、どうも警視庁が真剣にやってないんじゃないの?
岩上さん:
「やってる」という声があるかもしれないから、返事は保留にしときますけど。笑
「言論」「報道」に対するテロリズムですからね。
孫崎先生:
そう。
いやいや、ていうのは、「警視庁に連絡して下さい」って書いてるんじゃないんですよ!
岩上さん:
やる気がね、イマイチ見えないな、と。
孫崎先生:
だって、これは警視庁のマターですよ!💢
それが一分局みたいなところに、電話番号を。
産経新聞は「ここに連絡してください」って。
そんなの捜査できるわけないじゃないですか💢
だって、可能性のある人は全国にあるんだから。
岩上さん:
そうですね。
孫崎先生:
全国に(可能性が)あるところに、地方の警察署が行けるわけないじゃないですか💢
岩上さん:
南大沢キャンパスの事情に精通してたとか、予定等を把握していたとか言うから、都立大学の関係なのかみたいなね、そんなローカルな捜査をしていたら、それは、彼の(宮台教授の)言説というのは全国に届いているわけですから。
孫崎先生:
そう!これはもうしっかりしたものを立ち上げてやらなきゃならないような案件なんだから。
岩上さん:
これを放置してグレーにすると、言論への威嚇っていうことで、本当に影響が出てくると思うんです。
孫崎先生:
そう!
資料

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/宮台真司さん襲撃犯とみられる男の姿を公開-警視庁が情報提供を呼びかける-画像-動画/ar-AA15cQPj