ついに、福島瑞穂議員が、
森友学園問題をはるかに超えるスケールの
アベトモの加計学園問題について、
国会で質疑を行いましたね。
安倍が怒り心頭、荒れ狂っておりました。
しかし、なにしろ、
(土地36億7500万円)+(建設費 96億円)=132億7500円
加計学園の岡山理科大獣医学部に流れる市有地代や税金の
規模たるや、森友学園の比ではありません。
おそらく、今回、森友学園に続いて、
加計学園のアベトモ疑獄が問題にならなければ、
多くの愛媛県民、今治市民は、一民間企業に
巨額の血税がプレゼントされていることなど、
知らないままだったことでしょう。
そもそも、政令により指定された国家戦略特区であろうとも、
憲法95条⬇︎に照らすと、
〈住民投票が必要〉だと考えられますが、
国の解釈はそうではない…
行政裁量で行われる意見聴取で足りると考えているようです。
つまり、都合の良い意見ばかりを寄り取ることもできるし、
反発が予想されれば、大きな声で広く住民の意見は求めず、
できるだけ、こっそり、さっさと、事を運ぶ事もできるわけですね。
憲法95条
〜一(いつ)の地方公共団体のみに適用される特別法は、
法律の定めるところにより、
その地方公共団体の住民の投票において
その過半数の同意を得なければ、
国会は、これを制定することができない〜
憲法の効力が及ばないアベトモのやりたい放題特区とは、
日本と呼べるのでしょうか?
日本のあちこちに侵略しながら寄生するアベ王国ですか?
まるで、パレスチナの中で領土を広げるイスラエルですね。
国家戦略特別区域の方針を決める産業競争力会議の委員となった
竹中平蔵の説明によれば、
「国家戦略特区とは総理主導のミニ独立政府」なのだそうです。
〜〜この国家戦略特区(=国家戦略特別区域)は、
今までの特区と異なり〈総理が主導の特区〉であり、
これまでの地方から国にお願いして
国が上の立場から許可するというものとは大きく異なり、
例えば、東京ヘッドクウォーター特区や
北海道の輸出農業を特区にしてといった形で、
特区を、
国を代表して特区担当大臣、
地方を代表して知事や市長、
民間を代表して企業の社長という
国、地方、企業の3者統合本部で
〈ミニ独立政府〉の様に決められる主体性を持った新しい特区です。
この特区を活用して岩盤規制に切り込みたいと思っている。(竹中平蔵)〜〜
IWJ 岩上安身さんによる森友学園問題に関する
玉木議員へのインタビュー
会員限定 約1時間のインタビューの最後に、
時間のリミットが近づく中、
加計学園問題について、玉木議員は次のように話していました。
(※ IWJ はスポンサーを持たず、市民によって直接支えられている
インターネット報道メディアです。
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岩上安身
「第二の森友学園の問題、
一言だけでも頂きたいなと思うんですけれど、
これ、ほんとに37億ですよ。」
玉木議員
「いわゆる加計学園ですね。
私は、四国なので、お隣の愛媛県の今治市に
獣医の大学を作ろうってことですね。
ずっとこの問題追ってたので、
毎年役所呼んで聞いてましたが、
なかなか難しくてできませんよと言ってたのが、
急にここ一年でできるようになったんですよ。」
「獣医学の大学は作れないというのが基本だったんですよ。
一番反対していたのは、麻生さんですよ。
麻生さんはね、自民党の獣医師のね議員連盟の会長さん。
日本獣医師会の会長さんは、麻生さんと盟友なんですけどね。
それが、またコロッと変わって…
麻生さんが反対していることに対して、やれ!と言える人は、
もう日本に1人しかいない。」
岩上安身
「1人しかいないですね。」(略)
玉木議員
「ただ私の中で聞こえてくるのは、むしろ自民党内部から、
やっぱりこれは、無理してやったとかね。
医療の関係の大学でも同じような話が聞こえてくるんです。」
岩上安身
「国際医療福祉大学成田キャンパス問題とか。」
注)大学誘致問題(成田市)
⇨https://www.city.narita.chiba.jp/DAT/000102103.pdf
⇨http://www.iuhw.ac.jp/about/medicine/
玉木議員
「まあ、あの〜」
岩上安身
「あ、これはまだアレなんですか。」
玉木議員
「自民党の議員中からもあの過程はおかしいという声が
聞こえてきますね。」
岩上安身
「なるほどね。日本会議との繋がりもね。
前知事の加戸さんとか。」
玉木議員
「これ一つおかしいと思うのが、
審議をしていく過程の中で、
色んな人の意見を聞くって中で、
地元の民間事業者の声を聞くって、
今治市の商工会議所の顧問かなんか出ているのが、
それがなんと、加戸さんなんですよ。
それ、前知事でしょうと。
しかもこれ旗振ってきたわけですからね。
その人を民間の商工業の代表として入れてるのは人選としてどうかなと。
結論ありきじゃないかなと思いますね。」
岩上安身
「教育再生実行会議」
玉木議員
「のメンバーでもありますからね。」(略)
岩上安身
「隠し球をお持ちで。
まだまだ国会に出してないものおありですね。」
玉木議員
「全部が全部出しているわけじゃないんですけどね。」
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さて、獣医学部を卒業して
獣医師免許を持つ獣医さんというと、
一般的には、「どうぶつのお医者さん」というイメージ?
いや、実態は、どうもそうホノボノしたものではないらしいのです。
獣医は足りている…
ところが、公務員獣医師にはなり手が少なく不足しているようです。
Wikiによると〜
〜〜地方公務員獣医師の不足問題
食の安心・安全や、BSE・鳥インフルエンザなどの動物由来感染症に世間の注目が集まるとともに公務員獣医師、特に地方公務員獣医師の仕事量は年々増加している。しかし、公務員全体として見た場合のポストは狭いため、国家公務員などと比較すると昇進の遅く、それに加えて肉体・精神ともに過酷な業務が多く、大半の都道府県における給与体系が事務職と同一であるなど待遇面の改善が遅れているため、新卒の獣医学生の多くが小動物臨床を志望する傾向が年々強まっている。そのため東京都・神奈川県・大阪府など大都市圏を除いた多くの県が定員割れであり、さらには団塊世代の大量退職による深刻な公務員獣医師の不足が生じている。ただし、近年では改善案として給付型奨学金や初任給調整手当を支給する都道府県が増加している。(初任給調整手当は平成24年度で25都道府県で支給)〜〜
そこで、
公務員獣医師が、不足している理由について、
実際に、夢を持って獣医学部に入り、
獣医師免許を持つ人が書き綴った記事⬇︎をいくつか拾ってみました。
〜〜大学の獣医学類ホームページを見ると「動物の生命を救いたい、その情熱が強ければきっと獣医師になれる」と書かれています。それは勿論そうでしょうし、入学するまでは、私もそれを単純に信じていたのですが…実際獣医学部に入ると、最初は救う命より殺す命の方が多いです。卒業後に就く職種によっては、殺してばかりということもあります。だから私は獣医業というのは命を救う生業というより、命と向き合う生業と言った方がいいのではと思う事がしばしばです。獣医師というと「どうぶつのお医者さん」というイメージが強いのですが、就労条件が整っているなどの理由で公務員で獣医師という人も多い割には、この職種についてはあまり知られていないのではないでしょうか。〜〜
http://yuzuya2.jugem.jp/?eid=633
〜〜獣医系大学の定員を増やすらしいけれど、ことはそう簡単なもんじゃないと…
ニュースには書かれていないけれど、地方自治体の獣医師が足りないからというのが大きな理由らしい。国内でのBSE発生以来、それまではリストラの対象でもあった獣医職は急に増えることになり一気に売り手市場になってしまった。しかし、辞める獣医が多く、自治体の獣医師はいつも足らないのだ。だから、獣医学部の定員を増やすことになったらしいが、感想を言わしてもらうならば、獣医学部の定員を増やすことが自治体の獣医師の増加にはつながらないと思う。自治体の獣医師不足は、「獣医になったのに、こんな仕事…?」辞めてしまう獣医が多いことが大きな理由の一つだと思うからだ。獣医学部の定員を増やし、世に出す獣医師を多くしたところで、私のように獣医師免許を持ちながら、獣医師の仕事をしていない者が増えるだけではないかと思う。実際、私がいた自治体の同期では獣医師は7人だったが、私を入れて既に6人辞めている。残っている一人も連絡を取り合っていないので分からないが、もしかしたら辞めているかも知れない。今でも若い獣医師も辞める率が高いが、いろいろ見ているとどうやら私がいた自治体だけの傾向ではないようだ。
どうして辞めるのか?6年間夢を抱きつつ一所懸命勉強しても、地方自治体に入った獣医師の業務は、およそ獣医師として学んできたこととは程遠い内容だからだ。保健所でのイヌ・ネコの殺処分、屠畜場で肉屋に怒鳴られながらの食肉検査(仲の良い職場もあるけれど)、農政での畜産農家の顔色を伺いながらの助成金行政(まじめな農家もありますが)。BSEの検査などは、獣医の大学実習で行う手技を使うけれど、これとてテクニック自体は獣医師でなくてもできることだ。地方自治体の獣医職に就いた獣医師は、厳しい大学受験を経て合格し6年間夢に満ち溢れて忙しく学んでも、それまでのことは報われないと感じ、希望を失って辞めていくものが多いのだ。そんな状況で獣医師になる数だけ増やしても、ペーパー獣医師が増えるだけだろうと思う。〜〜
http://fussyvet.exblog.jp/5259651/
動物が好きで、動物の命を救いたいと
夢を抱いて獣医師になったのに、
これは、あまりにも辛い仕事ですね…
獣医師は全体としては足りているのに、
これでは、公務員獣医師は不足するはずです。
仕事とはいえ、誰も動物を殺したり、傷つけたりはしたくない…
ペット向けの動物病院を就職先に選ぶ学生が増えるのは、当然です。
この問題について、
第2次安倍内閣で内閣総理大臣補佐官(ふるさと担当)に就任した
木村太郎議員が、「公務員獣医師不足に関する質問主意書」を出して
トスを上げているようです。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a175015.htm
今治市に設置されることになった
加計学園の岡山理科大学・獣医学部は、
公務員獣医不足に対応するのが、主目的なのでしょうか?
〜〜加計学園によると、
獣医学部は獣医師を目指す6年制の獣医学科(入学定員160人)と、
4年制の獣医保健看護学科(同60人)で構成。
獣医学科には四国出身者を優先する「地域入学枠」(同30人)を設ける。
国際機関や中央官庁での勤務経験者ら70人の専任教員を配置する。
3月に文部科学省へ学部新設の申請を行う。
加計孝太郎理事長は、
「感染症対応などに重点を置いた危機管理の学術拠点として地元に貢献し、
さらに国際的な獣医学の教育拠点となれれば光栄だ」とコメントした。〜〜
http://www.sanyonews.jp/article/476832
加計学園の千葉科学大学や、倉敷芸術科学大学の「危機管理学部」も、
警察、消防、防衛省、国土交通省などの公務員としての
人材の要望が高まっているとか。
http://www.cis.ac.jp/information/introduction/crisis/point/index.html
http://www.cis.ac.jp/information/introduction/crisis/
http://www.cis.ac.jp/information/introduction/crisis/crisis/
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半世紀ぶりに獣医学部(加計学園・岡山理科大学)が
新設された経緯を【時系列】⬇︎で追ってみました。
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2013年3月31日
〜〜文部科学省
「大学、大学院、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準」
第一条 四
歯科医師、獣医師及び船舶職員の養成に係る大学等の設置
若しくは収容定員増又は医師の養成に係る大学等の設置でないこと。〜〜
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/hearing_s/140805siryou01.pdf
文部科学省や農林水産省は、《獣医師は足りている》ため、
ずっと大学獣医学部の新設を抑制する方針を取ってきた。
文科省の「大学、大学院、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準」
において、獣医師養成の「大学等の設置若しくは収容定員増」
を認めていない。
特区とは、ある地域に限定して、
規制の緩和や特例措置などを図り、
その地域の経済発展につなげようとする施策であるが、
小泉政権時に初めて「構造改革特区制度」が導入され、
2007-2014年の間、15回も、
加計学園と今治市・愛媛県は、
「構造改革特区」による
獣医師養成系大学設置を要望した。
しかし、日本獣医師会は、
「獣医学教育課程が『特区』に名を借りた『地域おこし』や
特定の一学校法人による『大学ビジネス拡大の手段』
と化すようなことがあってはならない」として反対してきた。
新設の獣医学部設置に国の税金を注ぎ込むより、
既存の大学に補助を出しほうが質の充実につながるということのようだ。
社団法人 日本獣医師会 http://nichiju.lin.gr.jp/report/pdf/211207.pdf
ところが、2015年6月4日
第2次安倍政権がアベノミクスの「成長戦略」の柱とした
「国家戦略特区」に、
今治市と愛媛県が共同で「国際水準の獣医学教育特区」を提案。
急転直下、その3週間後の2015年6月30日、
安倍内閣は「獣医師養成系大学・学部の新設の検討」を盛り込んだ
「日本再興戦略改定2015」を閣議決定。
そ獣医学部新設解禁は、政府の方針となる。
2015年12月、「国家戦略特別区域諮問会議(安倍首相が議長)」では、
今治市も、国家戦略特区と決定。
2016年11月、「国家戦略特別区域諮問会議」では、
獣医学部の設置についての制度改正に、
日本獣医師会も「半世紀にもわたる獣医学教育の
国際水準達成にむけた努力と教育改革に全く逆行する」と反対し、
なんと、自民党獣医師問題議員連盟の会長をしている
麻生太郎財務大臣も、反対したが、
制度改正し、直ちに行うとした。
2017年1月4日
獣医学部の設置についての制度改正を告示した。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/170120goudoukuikikaigi/sankou3.pdf
内閣府と文部科学省は、愛媛県今治市と広島県でつくる国家戦略特区で
獣医学部を新設する認可申請を受ける特例措置を告示し、
新設地は今治市に絞り込まれた。
獣医学部が新設されれば昭和41年以来約50年ぶりで、四国では初めて。
2017年1月4日〜11日、今治市の国家戦略特区への
獣医学部の認可申請を受け付けた。
受付期間は、わずか8日間。
期間中の申請は、加計学園のみだった。
2017年1月12日、規制緩和で獣医師系大学を新設できる
国家戦略特区(今治市、広島県)の区域会議の分科会が東京都内であり、
加計学園を事業者(区域会議の構成員)と決めた。
2017年1月20日 、国家戦略特区諮問会議で、
加計学園の獣医学部新設が、安倍首相によって認定された。
2017年3月3日 今治市の3月定例議会は、
加計学園(岡山市)が岡山理科大獣医学部を開設するため、
市有地を学園に無償譲渡する議案が賛成多数で可決された。
校舎の建設費などを市が学園へ計96億円(8年分)を
支援する議案は全会一致で可決された。
市ふれあいの丘の「新都市第2地区」にある獣医学部の建設用地、
約17ヘクタールを加計学園に無償譲渡する。
用地は市が市土地開発公社などから約36億7500万円で買い戻したもの。
市と学園が結んだ基本協定では、獣医学部が開設されないなどの
不測の事態が起きれば土地所有権が市に戻ることが盛り込まれた。
96億円の建設費補助については、
市の補助上限は64億円。残りは県の補助を得る。
※今治市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例
2005年1月16日条例第57号
http://reikishu.city.imabari.ehime.jp/reiki_honbun/r059RG00000189.html
2017年3月20日
加計学園の岡山理科大獣医学部、起工式を行う予定。
http://www.asahi.com/articles/ASK3354SHK33PFIB00S.html
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アホノミクスの
どアホ 特区(国家戦略特区)について浜矩子先生が語る。
2014/11/25 浜矩子先生 ①
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アベ特区/加計学園・獣医学部設置【時系列】〜公務員獣医師の辛い仕事(殺処分・食肉検査)
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