NHK『関東大震災と朝鮮人 悲劇はなぜ起きたのか』
【関東大震災朝鮮人虐殺事件】
1923年、関東大震災によって壊滅的な被害を被り、
民心と社会秩序が混乱に陥ったことを受け、内務省は戒厳令を宣告。
各地の警察署に治安維持に最善を尽くすことを指示した。
しかし、そのときに内務省が各地の警察署に
「混乱に乗じた朝鮮人が凶悪犯罪、
暴動などを画策しているので注意すること」と下達した。
これが、行政機関や新聞、民衆を通して広まり、
竹槍や日本刀、銃などで武装した民間人が自警団を結成し、
朝鮮人(と彼らに間違われた中国人)を殺害し始めた。
朝鮮人と誤解されて中国人が犠牲となった事件、
沖縄・秋田・三重出身者が犠牲となった検見川事件や
秋田出身者が犠牲となった妻沼町事件、
香川出身一家9名が犠牲となった福田村事件など
地方出身の日本内地人も殺された。
また朝鮮人犠牲者以外にも社会主義や無政府主義の指導者を
殺害した動きがあり、
無政府主義者の大杉栄、伊藤野枝、大杉の6歳の甥橘宗一らが
殺された甘粕事件、社会主義者10名が犠牲となった亀戸事件も起きた。
関東大震災直後に起こった朝鮮人虐殺の真相を追った
日弁連の調査報告について、梓澤和幸弁護士が解説!
~自民党の憲法改正案についての鼎談 第12弾 2013.6.10
関東大震災での朝鮮人虐殺は偶然ではない!
王妃暗殺、日清・日露戦争を経て朝鮮を支配した
近代日本の<成功>体験がさらなる暴力を生んだ!?
~明治大学・山田朗教授にインタビュー18.8.28
関東大震災の犠牲者慰霊 朝鮮人追悼文は3年寄せず
2019.9.1
1923年の関東大震災から96年となる1日、
犠牲者を追悼する大法要が
東京都墨田区の都立横網町公園の慰霊堂で営まれた。
都慰霊協会の主催で、遺族や都の関係者のほか、
昨年まで出席していた秋篠宮ご夫妻に代わり次女佳子さまが初めて参列。
大法要とは別に、公園内の朝鮮人犠牲者追悼碑前では、
日朝協会東京都連合会などの実行委員会による朝鮮人犠牲者追悼式も開催。
2016年までは都知事が毎年追悼文を寄せていたが、
小池百合子知事は17年から3年連続で見送った。
小池氏は記者会見などで、
大法要で全ての犠牲者に哀悼の意を表しているとして、
個別の追悼式にはメッセージを送らない考えを示している。
小池氏に追悼文を送るよう求めていた式の実行委員会は
「虐殺の歴史を否定する」と批判している。